名前 :廃聖堂の鬼子 HP :5 攻撃力:2 防御力:0 素早さ:4 剣: ・デス剣 ・加熱剣 ・衝撃剣 ・衝撃剣 ・衝撃剣 ・衝撃剣 ・加速剣 ・盾の剣 設定: 僕も見たことのない風景を見に行く。 --------------------------------- 僕の家は町外れにあって、教会だ。母がシスターをやっている。 物心ついた頃には父親はいなくて、母親の細腕ひとつで育てられた。 家のそばには水浴びや洗濯ができるくらいの澄んだ小川が流れている。 日課は、朝早くお祈りをしたあと屋根へはしごをかけてステンドグラスを磨き、 ベルのある小さな屋根裏に住み着いたツバメに餌をやることだった。 週に一度はこの町を離れて、隣町へ買い物に行った。 この町には食べ物はおろか住人が少なく、僕は少しだけ奇妙に思っていた。 同じくらいの年の子供は一人だけいた。 その子供は、山に住んでいたのだけれど、 初めて出会ったときには怯えて逃げてしまった。 昼時に一人でパンを食べていたときに遠くから見ていたその子が、 物欲しそうにパンを見ていたので差し出した時から、なつくようになった。 彼女は人間というよりも動物じみていた。 まず、まねっこ以外で言葉を話せない。 次に、母親のワンピースを内緒で着せるまでは何も着ていなくて、 水浴びに来たのかと思っていたのだけれど、二度目も同じだった。 会うたびにワンピースをぼろぼろにしているので、本当に山に住んでいるんだとわかった。 彼女はよく絵を書いて、こんな丘があったとか、花があったとかを教えてくれた。 近い場所には連れていってくれたりもした。 ほかにはチャンバラごっこをしたりもした。 綿を巻き付けた木の棒でうちあって、頭か腰をうてば勝ちのだけれど、 彼女はチャンバラが異様に強かった。 動きを追えないほどすばしっこいので最初は勝負にならなかったほどだ。 探検や冒険好きなことから、母親から聞いた童話から名前をとって、 僕は彼女にライカという名前をつけていた。 ある日のことだった。 人がおらず、ほぼ廃墟になっていた町を使った、大規模な乱闘があった。 一日にして町には死体が溢れかえり、ひどい臭気を放っていた。 今までにも何度かこういうことがあった。 なんとかという剣の神さまになろうとする戦いらしいということを母親から聞いていた。 母親と二人で丁重に埋葬することも僕らの仕事で、 その時も僕らは大きな手押し車で彼らの亡骸を運んでいた。 その中に僕はライカを見つけた。 オーナー: supply