名前 :ヴィムヴィータ HP :15 攻撃力:0 防御力:1 素早さ:1 剣: ・デス剣 ・回復剣4 ・加速剣 ・加護剣 ・連撃剣 設定: 幸せな夫婦だった。 ヴィムヴィータは生まれた頃から馴染んだアルカ正教を17の頃にアルミア信教に改宗し、 間もなく一人の豪腕の衛兵と結婚した。 彼女はとても裕福な暮らしではなかったが、19の秋に双子を宿した。 アルカ正教の布教活動があまりにも利己的だったことに嫌気が差したという理由もあるが、 結婚を許されないことに不満を覚えアルミアに改宗したこともあり、 結婚してからもアルミアの敬虔なシスターとなり、祈りをささげ続けた。 間もなく彼女はミックスツインの赤ん坊を産んだ。 ふざけた殺し合い、ネズミ達の投身、自棄の狂乱。 「マーガレット」が始まるのは、それから間もなかった。 夫であるブラダは暴\\\\\\\動の鎮圧にかかりきりになった。 また、衛兵は月日を追うごとに減っていった。 彼らの多くはその戦いで傷つき倒れ、中には狂気に当てられ、 その殺しの中に無双、無敗、生殺の摂理たる存在への理想を抱く者さえいた。 ブラダは忠実に街を守った。 貧民街の阿片中毒者の怨念の一振りを、すんでのところで跳ね返し殺した。 狂ってしまった同僚、酒が好きなララムの四肢を切り刻み無抵抗なまま殺した。 ブドウ売りの出稼ぎ農夫の鍬を弾き毒塗りの短刀を刺し、殺した。 幼馴染の呉服屋のプリエの刺突を受けながらも、磨り潰すような剛剣で殺した。 果ては上司の荒々しい叫びを制し、音の無い一刀で両断し殺した。 愛するヴィムヴィータと子供達を守るためだった。 戦いの中で、死期が近いことを彼は悟っていた。 子供たちが一歳になろうという頃、彼は双子の片割れがいなくなったことに気づく。 ヴィムヴィータは静かにいつもどおりの食事を作っていた。 ブラダは声を震わせて「どこへやったのか」訊いたが、彼女はすらすらと答えた。 「私達のあの子は、お祈りに召されたのです」と。 ヴィムヴィータは双子の片割れの少女―\\\\\\\―\\\\\\\―\\\\\\\アンナを山に捧げた。 アルミアの教えの中で、奇跡使いは自分の妻を空(断崖の崖)に捧げ、火山の猛炎を治めている。 「この苦しみからあなたが解放されますように。この子…」 「アレクサンダーが静かな人生を歩めますように」 ブラダは次の日からヴィムヴィータの元へは帰らなかった。同時に街には異変が起こった。 街には彼女と彼女の子を残し、誰一人として居なくなった。 街路には血の一滴さえもなく、かつての喧騒も、もちろん剣戟もなかった。 ヴィムヴィータは夫の仕事道具の二刀を大切にしまい、祈っている。 オーナー: supply