名前 :思考するライカ HP :10 攻撃力:0 防御力:0 素早さ:3 剣: ・加速剣 ・加護剣 ・加熱剣 ・蟲毒剣 ・絶対剣 設定: わたしは歩いている。 剣士たちを観察したおかげで、ことばも少しわかるようになった。 いま、わたしは「歩いている」という。 わたしのからだはまだ半分霞んだようになっているけれど、 見える。見たことのない風景がたくさん見える。 ふと歌がきこえた。むこうから気の抜けたような、 つやつやの髪の女の子が歩いてくる。 すれちがう。 ふと声が聴こえた。 「あなたも仮面をかぶっているのね」 仮面。たしかまえに戦った剣士がかぶっていたようなあれだ。 わたしはなにかかぶっていただろうか。 あの子もなにかかぶっていただろうか。 「うー ん」 わたしは思考した。 ----------------------------------- 少しずつ他の人間たちにもわたしは見えてきているようだった。 掠れた声の歌の女の子をはじめ、あの戦いにいた剣士のひとりも見えているようだった。 わたしはまだうまくしゃべることができない。 だから話をすることはできなかったけど、 彼女は虎とでも目が合ったような顔をしてから、逃げてしまった。 わたしはもしかしたら本当に何かの仮面を被っているのかも。 オーナー: supply