現在の参加者は 3 人です。


名前:追野二雪
HP :10
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:3
剣技:
 ・王国認定ギルド証
 ・プラッド=フェスティヴァル
 ・笑茸
 ・Boost
 ・Assault
 ・Assault
 ・面頬
 ・面頬
 ・鋼糸
 ・段平
 ・兎鞭
 ・称賛
 ・兎鞭
 ・段平
 ・鋼糸

設定:
今度こそ、夢ではないのか。剣舞会で優勝した栄誉ある者にはマーガレット国王と踊る権利が…
私はギルド長に連れられ、鍵のかかった部屋へ進んだ。
開いた扉の向こうに、国王のスカーレットがいた。
流石、王たる者。その気品と気迫に押されそうになる。
そういえば、何処かで見たような…え?なんか二人いない?どっちがスカーレットなん?二人とも冠つけてるやん!
…あっ!気がついたらまた冒険者が来ている!
国王と思しき人物は二人いるし、向こうの人数は…
どうやら、やるしかないようだ。
人数など関係ない、剣で語り合えば解決する。
「お初にお目にかかります、スカーレット女王陛下。私は刀師の国より参った刀師、追野二雪。
我が主君である『玲狼の武神』は貴方にどうしても一目お会いしたいということでしたが、遠くの地にいるのでそれも叶わず。
よって今より武神降臨の術を開始し、武神の魂のみを王者の剣に降臨させて御覧に入れます。
王者の剣が輝くとき、我が魂は武神と共にあり。我が剣は武神の剣となりましょう!」
ああ、こんな回りくどい事するんじゃなかった。皆、ちょっと引いてない?

証:キングスボルテージ!と王でもない人のギルド証と招待状を掲げる。張り合っている。
祭:こんな時に最も頼りにしている冒険者の一人を連れてきた。
茸:陛下の高級なスイーツに対抗するために用意された素朴なおやつ。ギルド員に大人気。
促:そろそろ説明がめんどくさくなってきた。ギルド員に人気。
襲:今、最も熱い剣士にあやかった術。
頬:最近よく外すよね。
糸:右手に持った糸を仕込んだ刀。全ての元凶と冒険者と魔物から恐れられている。
段:左手に装備した王者の剣(複製品)。かの武神は刀をひと時前へ導く力を持つ。死地においては刀を二倍にする力にもなる。
鞭:兎族の冒険者から覚えた武具。シフトの都合でなかなか会えない。
賛:今まで舞い踊ってきた冒険者たちへ拍手を!
以下:かの武神は陰の力で敵を攪乱して刀の順を逆さにする。王であり神なのでそれに対抗する術(すべ)も知っているつもりだ。

「武神降臨とは…?」
「分かりません。ただ、奇抜な装束以外は普段の様子と変わらないように見受けられます。きっと変化を感知させない程、高度な術なのでしょう…」


オーナー:kusa_hen

評価数:4
(theta)(osakana)(ポーン)(84n)


名前:剣の女王スカーレット
HP :15
攻撃力:4
防御力:2
素早さ:1
剣技:
 ・クィンボルテージ
 ・盾の女王
 ・斬撃剣
 ・血沸く斬撃剣
 ・咲き誇れコスモス
 ・流星剣
 ・グラン・フィナーリア
 ・自我増大シュヴァルツシルト
 ・共感する体温プロミネンス
 ・ものぐさエントロピー
 ・揺蕩うウェイトレスネス

設定:
 私のいちばん古い記憶は姉さまの微笑んだ顔だった。
 あれは初夏のころ、姉さまは庭に生えている林檎の木に登って、実を齧っていた。私も同じことをしたくて、なんとか姉さまにひっぱりあげてもらった。枝に腰かけておいしいおいしいと食べている間はよかったが、さて食べ終わって降りるという段になって問題が発生した。降りられないのだ。登ったときのように姉さまに手を引いてもらうわけにもいかない。落ちるのが怖いのだから、下からひっぱられたらよけいに怖くなってしまう。いかに姉さまが力もちといえども抱えて降ろせるほどの体格差があるわけでもなし。城の裏手に当たる場所で、ほかに誰もいなかった。ついに私は泣き出してしまった。姉さまは木の下に立って腕を広げた。ここに落ちてこい、と。ふんぞり返るような威張った顔で待っていた。地面に落ちるのではなく、姉さまのもとに飛び込むのだと思うと、恐怖など吹っ飛んで幸せだけを感じていた。それでも、脚が枝から離れると不安になって空中で泳いでしまう。姉さまは安心させようと笑顔で私を抱きしめてくれた。夕暮れだった。なにもかもが完璧で美しかった。
 しばらくしてから聞いた話だが、あのとき姉さまは脚を骨折していたらしい。まったく知らなかった。すぐさま姉さまに謝罪したが姉さまも忘れていた。そんなことあったか、といっていた。このときからだ、私はこの人を傷つけるものから守りたいと思った。
 喩えば、帝王学を教える当時のマーガレット王から。年齢が近いからか、私たちはたびたびいっしょに教わった。姉さまはよく怒られていた。出来がわるかったわけではないと思う。王の説諭中に、そんなもん場合に因るだろ、みたいなさがな口をはさんでいた。私が見るところ帝王学とは大雑把に、人とはなにか、だった。王として民とどう接すればいいのか、経験者としての知見を聞くことには大いなる価値がある一方、私たちがそれぞれどんな人に出会いどんな交流をするのかは自由だ。王が説きたいことも、姉さまの言い分も理解できる。ならば、必要なときに必要な視点が王に提供されればいいはずだ。受け継がれる王の智慧は絶えることなく、姉さまはなんのしがらみもなく気ままに発想することができる。私はシンクタンクだ。
 喩えば、森に隠れ潜むフロストサラマンダーから。姉さまはブレスタ狩りが得意だった。あるいは冒険者に適性があったのかもしれない。王ほどとは思えないが。街で聞いた目撃談をもとにひとりで突撃しようとしたところを私が見咎めた。私も連れていけ、と。姉さまと私は、その年齢の子供にしては腕が立ったかもしれない。冒険初心者ぐらいのことはこなせた。天狗になっていた。城にいる肥った馬ぐらいの蜥蜴が岩の上から殺意のこもった目を向けてくる。ぬめぬめとした躰は周囲の空気を凍てつかせている。目に見える範囲の植物は萎び、枯れている。震え慄く私を尻目に姉さまは双剣を振りかぶって走った。姉さまの前髪はすでに凍っている。フロストサラマンダーはもう何度目かわからないブレスの予備動作に入る。あの体勢では直撃は避けられない。きっと捨て身のつもりなんだ。私はもう木から降りられない子供ではなかった。悴んだ指はまだ動く。姉さまに追いつき、追い越し、盾になる。ブレスが放たれ、背中から体温を奪われるのを感じる。ひどいことになっているんだろうな、と他人事のように思った。ブレスはそう立て続けに出すことはできない、息を吸い込む準備時間がある。だからブレスの前に姉さまが斬撃を繰り出せば。姉さまの双剣は腕からぶらりと垂れていた。フロストサラマンダーを見てもいなかった。びっくりして、泣きそうな顔で、私を見ていた。
 姉さまと私は死んだ。フロストサラマンダーはエルフの森番係が射殺し、その足で姉さまと私の屍体を城に運んだ。城ではすぐに蘇生魔法が行われた。屍体が凍っていたのは却ってよかったらしい。暖炉の前に座らされて、そのあと、たくさんの人にさんざん怒られた。
 姉さまがいうには、私がブレスを受けるとき「私は女王の盾だ」と叫んでいたらしい。そうありたいと思っていたからつい口から出たのかもしれない。姉さまは「盾の女王だ」といってくれた。不遜な気もするが、今でも気に入っている。
 姉さまから二通の手紙を預かった。一通は私宛に。もう一通ははるか異国の王宛てに。いやな予感がする。姉さまはお転婆だから、危険なことにすぐ顔を突っ込む。できれば私がついて行ってできうる限り守ってあげたいが、いつどんなときでも守ってあげられるわけではない。信じることもときには必要だ。でも心配は尽きない。今度はいったいなにをしでかすのか。私がいっしょに怒られてあげられることは少なくなった。


オーナー:c

評価数:4
(osakana)(84n)(kusa_hen)(theta)


名前:盆ダンスサークル啓一
HP :10
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:3
剣技:
 ・王国認定ギルド証
 ・追野二雪
 ・水剤3
 ・Boost
 ・Assault
 ・Assault
 ・Assault
 ・鋼糸
 ・鋼糸
 ・弓箭
 ・弓箭
 ・匕首
 ・匕首

設定:
彼は踊った。我を忘れて踊った。
いや、もはや踊ることが彼の本質だったので、我を貫き通し踊っていたと言った方が正しいだろうか。

踊っている途中で5000兆年経過したり、際どいバニー服を着た謎のポールダンサーと遭遇したり、銃を持った男たちに囲まれ爆発物を浴びせられたり、地球に隕石が落下し人類が滅亡した気がするが、そんなことは夢中で踊っていた彼にとっては些細なことだった。

しなやかに弧を描き、またある時は波を描いて舞う腕は、指先まで優雅で美しく、
決して激しくは無いが、複雑なステップを前後左右に踏むたびに、カランコロンと軽快な下駄の音が鳴る。
顔の前で手を叩けば、大輪の花火が咲くような華やかさが辺りに広がった。

気がつけば彼は、マーガレット王国の剣舞会の真ん中で、誰よりも輝いていた。
このダンスホールは自分のものだと言わんばかりに、全ての人を魅了していた。
だが、そんな空間を切り裂く一人の存在が現れた。

――マーガレット王国、女王スカーレット。
彼女の登場により、会場の雰囲気が一気に張り詰める。客人は皆、彼女の方を振り向いた。

ピリリとした空気は夢中で踊っていた彼をも包み込む。
彼は踊りの足を止め手を下ろして、背後にいる彼女を振り返った。

「これは、マーガレット国王様。お目にかかれて光栄でございます」

彼は、はだけた浴衣の割に礼儀正しく、深々と頭を下げて女王に敬意を示した。
そして顔を上げて彼女の顔を見つめると同時に、全身の毛が逆立つ感覚を覚えるほどの物凄い気迫を感じる。
これがマーガレット王国の"剣の女王"か。只者では無いな。

彼女は、どのように踊るだろう。
きっと自分には真似できないような、壮烈で甘美な踊りを踊るに違いない。
彼女と踊りたい、彼女と踊れる……たったそれだけの興奮で、彼の血肉は疼き心臓は高鳴った。

……いけない、我を忘れてはいけない。彼は冷静であろうと努める。
少し落ち着きを取り戻したところで、彼は自分の髪が、浴衣が乱れていることに気付く。

「おや、このような身なりで失礼いたしました」

彼は丁寧に髪を整え、浴衣を整える。これで少しは、まともになっただろうか。
そう思うと同時に、先ほどまで一緒に踊っていた啓一たちのことが頭をよぎる。

……え、まさか。女王の前に、あんなふざけた半裸集団の誰かを連れて来るしかないの?
まずい、それは非常にまずい。自分があんな奴らと同類だと思われたくない。

啓一たちの方を見やる。啓一たちは一緒に踊りたそうに、こちらを見ている。
彼はそっと、啓一たちから目を逸らした。

彼がオーディエンスを見渡すと、ふと見覚えのある衣装の者が見えた。
これは間違いなく東洋の、故郷の国の祭りの衣装だ。
正確に言うと、彼の出身地からは少し離れた地方の衣装だが……まさか、こんな場所で見かけることになるとは。

「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損々……ってか」

彼はその者をじっと見つめ、ニヤリと笑った。

「君も踊りたいかい」


(これは「マーガレット英雄譚ブレイドバラード-encore-」が開催されるよりも前に書いた設定です)


オーナー:osakana

評価数:3
(theta)(84n)(kusa_hen)


毒壺爆弾を連れて謁見とは…! (kusa_hen)(08/07 21時00分14秒)