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暗闇の王ザルムートはついに倒れた。
それはつまり、僕とカナタの別れの時が来たということだ。

もう二度と会うことはないだろう。それでも僕たちはまた明日にも会える友達や家族とそうするように、なんでもなく別れた。

ある友達や家族と、一生の間に何回会うだろう？　100回？　1000回？　カナタと僕の場合は、たまたまそれが１回だっただけのことだ。

カナタは仕える者を持たない放浪する王なのだ。誰もカナタをつなぎとめることは許されないし、少なくとも僕はそれを望まない。

カナタは帰っていった。
どこにって、それはもちろん、彼方にだ。

to be continued in : "Little Wars"

オーナー：niv