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目の前には、横たわる人間。先ほどまで剣を交えていた、敵。

敵を斬り倒したリツカの心に、話しかける声。

（あのね）

（あなた、目が危険だわ。いろいろと）

視界が暗転していく。

（うん、まあいいけど）

（･･････本当に人を斬る、なんてことはやめてよね。流石にそんなことはないと思うのだけれど･･････不安なの、あなたを見ていると）

握った手から剣は消え失せ、いつの間にか女子トイレの洗面台の前に立っていた。

すべてはひとときの幻想。退屈な現実のちょっとした刺激。

それは体感剣闘ゲーム、マーガレット。

オーナー：GeoK

(出典：斬り捨て御免マーガレット)

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剣が敵の肉を引き裂くとき、剣を持つ手から快感がなだれ込んでくる。

初めてこの剣で敵を倒したときからその感覚が忘れられない彼女は、今やデス剣の虜。

「大丈夫。現実で人を斬ってもここまで気持ちよくはなれないはず。そうでしょう？」

オーナー：GeoK

(出典：斬り捨て御免マーガレット)

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あー･･････つまらない。

なんて刺激が無いの、マジ情報の授業とかいらねー･･･。

ほわいるとかふぉーとかなんなの･･･。意味わかんねぇ･･･。

･･････お、接続だ。

よし、認証。さーて、今日もデスるよー！

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コンピュータがズラリと並ぶ部屋を緑色の格子が覆い尽くす。
壁に掛けられた時計の秒針が止まり、リツカは再び仮想世界の斬り合いに身を投じる。

彼女は、デス剣の魅力に取り付かれていた。

デス剣以外のすべてが、無価値になってしまうほどに。

オーナー：GeoK

(出典：斬り捨て御免マーガレット)

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