名前:ロウデュリオ
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:4
剣技:
・仕込剣 ・鏡の剣 ・鏡の剣 ・鏡の剣 ・跳躍剣3 ・跳躍剣5 ・デス剣 ・魔法剣
設定:
雨の日も、嵐の日も青年は芝を刈り続けた。
いつの間にかロウデュリオはそれを2階の窓から見下ろすのが日課になっていた。
付き人の誘いを断られて以来、彼とは口を聞いていない。
ただ、見下ろす。それだけ。
たまに彼と目が合うとロウデュリオはすぐさまカーテンを閉めた。
気にはなるが、再び自ら声を掛ける事は彼女のプライドが許さなかったのだ。
ある日、彼女の部屋にメイドが来た。変な熊のぬいぐるみを片手に。
「お嬢様、あの、このぬいぐるみを・・・」
差し出されたぬいぐるみを手で取り、眺めながらロウデュリオはたずねた。
「誰がこれを?」
「リュオという家で芝刈をしている青年です。あと手紙もこちらに」
ロウデュリオは手紙を受け取るとその場ですぐ封を開けた。
”僕のほうを見て、とても寂しい目をするから、家に入れない僕の代わりにこのぬいぐるみを送ります。”
お世辞にも綺麗とは呼べない字で手紙にはそうつづられていた。
「ア、アハハハハッ!!」
しばらく目が点になったが、唇の端を吊り上げ、ロウデュリオは哄笑した。
きょとんとするメイドの顔を尻目にはしたなく、大きな声で彼女は笑った。
翌朝、彼女は彼に声を掛けた。二階の窓からではなく庭先で。
片手にはあの熊のぬいぐるみを持って、彼に話しかける。
「――ねぇ、貴方」
彼は呼ばれてふいっ、とロウデュリオのほうを見た。その瞬間胸元にぬいぐるみが飛んできた。思わず、キャッチする。
「それは返すわ。同情のつもりならよして、私はそういうの好きじゃないの」
「あれ、熊は好きじゃなかった?」
「そういう問題じゃぁないわ。ぬいぐるみ事態、子供っぽくて好きじゃないの。それに淑女への贈り物がぬいぐるみだなんて、ナンセンスだわ・・・ねぇ、もう一度聞くわ。貴方私の付き人をしてみない?」
「でも僕には芝が」
「芝刈の仕事をしながらで構わないわ」
ロウデュリオの提案に、リュオは僅かに思索を巡らして
「それなら喜んで」
屈託なく笑った。
オーナー:nitoro
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