名前:静原てまり [Dead_or_Undead]
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:3
剣技:
・召喚剣<20/0/0/2/命命鏡鏡/「あのね」> ・召喚剣<25/0/0/2/死死命/「なに?」> ・召喚剣<10/5/0/1/高毒/「聞いて」> ・召喚剣<10/0/0/3/速速熱衝衝/「さっさと言え」> ・召喚剣<15/1/2/2/熱斬/「むかしむかしあるところに…」>
設定:
「いつ目を覚ますんだろうこの人」
「心配だね」
気の毒そうな声でてまりが言った。
「うん」
心配は心配だ。見も知らぬ青年だけど、私にとっては大事な人だから。と、八は思った。
なぜなら、私、桐来八というのは、この通り、ここに体があるにもかかわらず、まったく、世の中の人たちと繋がりがなく、まるで背景のように通りすがるだけで、誰からも、「以前に会ったことがあり、また今後も会う人」、つまり知人として扱われることがなく、まして名前など呼んでもらわない。いや、桐来八というのは、怪しいホームレスにつけてもらった仮名で、私はなんと自分の本名も知らないのだが、とにかく、
だからこんなの初めてだ。
胸がときめくのだ。
このお兄さんが目を覚まして、
『あなた、事故にあって、私、なりゆきで、救急車に乗りました。あなたなかなか目を覚まさない、心配しました。目を覚ましてよかったです。私、キリキハチいいます。』
と私が言ったら、お兄さんは、
『ご迷惑をおかけしました、キリキさん』
と言うだろう。
その瞬間のことを思うだけでニヤけてしまう…。
「はっちん」
と呼ばれて振り向いくと、てまりがアルフォートの袋を私に差し出した。
「ごめん」
開けて、と言っているのだ。やっぱり、病人は病人だ。
「てまりはいつ退院するの?」
「明日」
「あら」
「授業行かなきゃだからぁ…」
袋の端から覗いたアルフォートを、てまりは手も使わずに食ってのけた。
オーナー:samantha
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