名前:プレイヤー■:内田庵
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:4
剣技:
 ・召喚剣<5/0/0/3/速熱熱絶絶熱/狐火・閻魔>
 ・召喚剣<5/0/0/3/速死死斬斬斬/魔王式・死蝕>
 ・召喚剣<5/0/0/2/速魔衝衝熱絶熱/絶対適応>
 ・召喚剣<15/0/0/3/速護盾盾/魔王式・防護>
 ・召喚剣<5/0/0/2/魔魔命鏡命鏡>
 ・召喚剣<5/0/0/4/鏡鏡鏡鏡鏡/準主人公補正(真)>
 ・召喚剣<50/0/0/0/ /はったり>

設定:
 夢を見た。
 禁木が、腕に開いた穴に、ドライヤーと扇風機ををさして、異形の怪物と戦い、そして死ぬ夢を。
「やられちゃったよ」
 禁木の声がする。
「君に助けを呼べば良かったのかな、内田くん」
「ぼくは万能じゃない」
「そうかな? まあ済んだことを嘆いても仕方ないか」
「淡白だな、自分が死んだってのに」
 禁木は静かに笑う。
「『魔王』内田庵なら、なんとかしてくれると思ってしまうからかな」
「なんとかって?」
「何故俺が死ななきゃならなかったのか知りたいんだ」
*固有スキル:残留思念がタイムアウトしました。

 そこでぼくの目が覚めて。
 ぼくの腕には、禁木の腕に空いていたような穴が空いていた。

 その日禁木は学校に来なかった。

*プレイヤー1:禁木九郎の現実改変権が譲渡されました。



「……ひどい傷だな」
 炎を放ち、力尽きたように倒れこむ少女を支えてやる。
 狐の耳がひょこひょこと動く。
「にん、げん……ッスか」
「そういう君は人間じゃないようだね」
 病院に連れて行くわけにもいかないだろう。
「何かぼくにできることはないかい」
 少女はゆっくりと首を振った。
「もう、ダメッス。霊気を使い果たしたから……このまま朽ちるだけッス」
「そうか」
「せっかく、人間の姿に成れる、ようになったのに」
 少女の目から涙が溢れる。
「こんな、終わり方は嫌ッスよ……」
 涙を拭う左腕は、人間のそれによく似ていて――
「ちょっと待った」
 その腕に穴が開いている。
 コンセントのような穴が。
「この穴、ぼくにもあるんだ」
「……? 気付かなかったッス。いつの間に…」
「この穴に電化製品を差し込むと、その機能が強化されるみたいなんだ」
「デンカ?」
 少女は首を傾げる。
 本当はぼくも知らない。禁木がそうしていたのを夢で見ただけだ。
「あー、つまり、ぼくのと君のをつなげば、ひょっとしたら君自身が強化されて、なんて事になるかもしれない、と思うんだけど……どうかな」
「よく、わからないッス」
 まあ、ものは試しだ。
 ぼくは少女をおぶって、すぐそこの自分の家までよろよろと歩いて帰った。


オーナー:piyo

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