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いいかね看護婦。われわれの仕事は、第一に患者を死から遠ざけることだ。第二に患者の要望に沿うことだ。きみが懊悩することも萎縮することも咎めんがね、業務時間内はわしの言うことを聞いてくれんと困る。聖職なるものは存在せんよ。きみの教師は清廉潔白だったかね。どこの牧師なら聖人君子なのかね。対価を得るために仕事をこなす。生きるためにだよ看護婦。きみが青い理想論にすがりたがる気持ちもわかるがね。空想はほどほどにしたまえ。誰かがやらねばならん仕事で、それがわれわれだったのだ。あああああ、泣くのはいいが手を動かせよ。一度逃げたら二度と機会はないものと思え。一度やってしまえば二度目は軽い。三度目になれば重さなど感じない。わしも若い頃はそれなりに苦しんだが、同じ苦しむならば実践を伴ったほうがいい。きみには時間がたっぷり残されている。だが無駄使いはせぬことだ。いいかね看護婦。われわれにも着実に死が迫っているのだ。

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(出典：西瓜杯)

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(hosa)(kusa_hen)