名前:桐来 八【Dead_or_Undead】
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:5
剣技:
・召喚剣<0/3/0/4/高高高/三点リーダ> ・召喚剣<5/0/0/3/速護熱衝絶絶/地の文> ・召喚剣<5/0/0/3/速護熱衝衝衝/台詞> ・召喚剣<10/0/0/1/魔魔魔魔魔魔魔/伏線> ・召喚剣<0/4/0/3/高高高/インデント> ・召喚剣<30/0/0/2/盾盾/栞> ・召喚剣<35/0/1/1/盾/眠気> ・召喚剣<5/1/0/4/熱熱斬斬/行間> ・召喚剣<50/0/0/0//物語の端>
設定:
「そういう名前なんだ。私は桐来 八って言うんだけれど、ここがどういうところか、知ってる?」八は切っ先を、宮と名乗った中学生から反らした。十分に警戒は宮にも伝わっており、彼は動こうとしない。地面に座ったまま、言葉を返した。
「……剣」
ハッキリと聞き取れない。「え?」
「剣の、世界。ここじゃ、剣が全てなんだって、言ってた。殺せって」少年の口調は乾いた地面みたいで、色の取り戻した光彩が私を見つめている。
「言ってた? 誰が?」
「……知らない男の人。いや……」視線を上下させる。疑問符を引っかけたままに話されても、困るんだけれどな。
「多分、俺……かな」
「えっ――」八がその言葉の真意を問いただす前に、少年は目を閉ざした。そうして力なく身を崩すと、酷く降り注ぐ太陽の下に出来た、彼自身の影に沈んだ。まるで滑らかで、水面に沈み落ちるように。
そこには影だけが残された。夜が染みついたような、不気味にも見える、影が。その影もまた、緩やかに、光の中へ溶けていく。まるで何も、なかったかのように、いなかったかのように。
「なるほど……?」八は曖昧に事態を解釈しながら、頭痛に苛む頭を押さえた。私も、限界かもしれない。病み上がりもとい、死に上がりのこの身体では、無理は利かない。そもそも私は華奢な女の子な訳で。
死に上がりだ、なんて言っちゃったけれど、私は本当に生き返ったのかな。ボロボロに、ズタズタに引き裂かれた私の身体の傷は塞がった? もし再び心臓が動き出したところで、あんな身体じゃ全身から血を吹き出しておしまいなはず。
……いや、あるはずのない薬指が、きちんとある気がする。手袋の中で、きっと多分恐らく信じられないけれど、ちゃんと私の手にくっついている気がする。動かせる。もしかしたら、本当に生き返ったのかもしれない。
心当たりは、ないわけではなかった。
私をはね飛ばした男が、私にしたことだ。あれが私を蘇生したのかもしれない。分からない。分からないけれど、この手袋を外して、自分の身体を確かめたいところだった。
だが、その喜びを上回って説破する、体力の衰弱は無視の出来ない話だった。生き返ったせいで死ぬだなんて滑稽な話、冥土への手土産には安すぎる。
てまりも、もう限界だろう。この日差し、彼女の心身の衰退ぶりから、どこかまともな場所で安静にしないとダメだ。でも、どうすればいい?
オーナー:clown
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