名前:静原てまり 【Dead_or_Undead】
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:5
剣技:
・召喚剣<10/0/0/4/熱熱衝衝/宮のマチェット(中)> ・召喚剣<20/0/0/2/命命鏡鏡/水色のパーカー> ・召喚剣<5/0/0/3/魔魔鏡熱絶絶/開かずのコンパクト> ・召喚剣<20/0/0/2/速熱盾重/宮のマチェット(やや重)> ・召喚剣<10/5/0/1/高毒/お気に入りのリストバンド> ・召喚剣<10/0/0/3/速速熱衝衝/泥のついたスニーカー> ・召喚剣<20/0/1/1/死護/宮のマチェット(重)> ・召喚剣<15/1/2/2/熱斬/丈夫な手提げ(民族調の刺繍入り)> ・召喚剣<25/0/0/2/死死命/ピンクのミトン>
設定:
「ただーいま。」
「てまりおかえりー」
「あれ?赤いおにーさん(仮称)は?」
隣のベッドが空なのを見て、てまりは怪訝そうにした。
「今、起きて、看護婦さんに連れられて検査に行きまシタ。」
「そぅかぁ!目が覚めたのか!よかったよかった!」
てまりはぴょんぴょんニコニコ、嬉しそうに言った。でも、
「はっちん、嬉しそうだね??」
「え?」
顔がニヤけていたのは私の方だったのかしらん。
「もしかして惚れたの?行科さんに?きゃぁ☆」
「なんでやねん!」
「まあイケメンだしね…所詮はっちんも女ということか……フッ」
「ちーがーうー!!」
ガチャ
「病室で騒がないでください!」
バン
てまりはぺろりと舌を出してみせたのだった。
***
検査が済むと、赤いお兄さんこと行科さんは早々に退院した。(てまりは強引にアドレスを聞き出していたけど。「これも何かの縁」だそうで。縁って…。)
後には私とてまりが残された。
窓から差す夕日の綺麗なことといったら。
「てまりー」
「あに?」
「大学って楽しい?」
「んー…。まぁ、まあ。かな。友達がいるから楽しいよ!」
「友達ってどんなもの?」
「ふぅむ。それは難しい質問だね。一緒に遊んだりするけど、でもそれだけじゃないじゃん?」
「それだけじゃないって?」
「何だろ。ハートですよ。友情みたいな。」
「だって私とてまりは友達なんでしょ」
「ほーよ。そうだよ。そうそう、トモダチだよ。ごめん。」
「ごめんって何が?」
「んーん。なんか無理矢理ーみたいな。ことに。なってないかなぁって。あのね、私はこーやってはっちんが一緒にお喋りしてくれるのが、すごい嬉しいの。それってトモダチじゃん?」
「うん。」
「よかったぁ」
「不思議だね」
「不思議?」
「縁とかいうやつ。袖触れあうも多生の縁、というけど、私とてまりも、赤いお兄さんも、そういう不思議な運命に導かれて出会ったんじゃないかな。それって、てまりには普通のことかもしれないけど、私には凄いことなんだよ。」
「はっちん?」
夕日が綺麗すぎるのだった。空のシーツがピンクに染まって、3人だった病室は2人になっていて、すごくすごくお腹がすいて、泣きそうなぐらいで。てまりのパジャマの袖をぎゅうとつかみたくなるのも、すべて夕日のせいに違いなかった。
「人間って、どうして生きてるといえると思う?生きている人だけが、誰かと話したり、知り合ったりできるの。でも体を持つ前から、小さな魂のころから、人と人とは繋がっていたの。私は、自分のことは何もわからないのに、そういうことを今思い出したの。」
「ん…んー?」
「つまり、ずっと前から、私とてまりはトモダチだったんだよ?」
自分でも何を言っているのかよくわからなくて、ただもう恥ずかしかったのだが、きっと「疲れて」いたのだ。
てまりの心が、澄んだ水に映るように私の心に染み込んで、苦しくて、ただ彼女を安心させたいと、ずっとそのことを考えていた。
オーナー:samantha
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