名前:桐来 八【Dead_or_Undead】
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:5
剣技:
・召喚剣<0/3/0/4/高高高/三点リーダ> ・召喚剣<5/0/0/3/速護熱衝絶絶/地の文> ・召喚剣<5/0/0/3/速護熱衝衝衝/台詞> ・召喚剣<10/0/0/1/魔魔魔魔魔魔魔/伏線> ・召喚剣<0/4/0/3/高高高/インデント> ・召喚剣<30/0/0/2/盾盾/栞> ・召喚剣<35/0/1/1/盾/眠気> ・召喚剣<5/0/0/3/速熱熱衝絶絶> ・召喚剣<5/1/0/4/熱熱斬斬/行間> ・召喚剣<50/0/0/0//物語の端>
設定:
孤独だった、誰もかも。
行科宮も、桐来八も、静原てまりも。
両親が死亡し、荒んだ行科は、ネジの砕けたオートマトン。自分がそこに立っている理由さえ、どこに目覚めていいのかさえ分からない彼の目覚めを待つ人間など、いるはずはなかった。特別な所以がなければ、糸が結ばれていなければ、そのまますり抜けてしまう安価な命。その値段を見切っているのは誰でもない、彼自身だった。
死体の桐来はアンデッド。自分が立っている理由さえ、どうやって眠るかさえ知らない彼女が眠れる場所など、あるはずもなかった。特別な所以がなければ、結ばれることのない揺らいだ存在。繋がれる場所を求めて彷徨わなければならない彼女がここにいるのは、他でもない、ここにいる理由があるからだ。理由なんていらない、そんな言葉がありふれている世界であるのに。
太陽ですら、夜は沈んで朝に発つ。明るく装うことを自分に強いる静原は、常に装うことが出来ぬならと、隠れた内を燃やして壊れたマグネシウム。特別な所以がなくとも、誰かと出会いそれを照らす、照らす。強く光り輝いていれば、誰も直視なんて出来やしないと。光り輝く太陽に、誰がサーチライトを投げかける? 誰にも悟られない、悟らせない。手首から溢した燃えかすだけが、彼女のあげた悲鳴の反響。それでも彼女がいなければ、きっと二人は救われない。救うことでしか救えない、彼女がいなければ。
後日静原は、八のために宮を誘う。プリクラを撮り、カラオケをし、ボーリングをした。デッド・オア・アンデッド。不揃いの彼らは昼に笑い、夜に喋り。繋がりを求め、諦め、それでも解けず連日にはずむ。不揃い故に。不揃いが為に。
「聖地温泉行かない?」
そうやって静原が二人に見せたパンフレットは、現実の解れ目。あるいは綴じ目。現実からはみ出した桐来を、現実に結び直すための逸脱。
しかし、それに至るまではまだ、時間がある。語るべき物語も、彼、彼女らの日常も。
行科、桐来、静原。
それは、三人で夜の海浜公園を歩いている時のこと。
オーナー:clown
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