名前:主人公:内田庵
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:5
剣技:
 ・召喚剣<5/0/0/3/速熱熱絶絶熱/狐火・閻魔>
 ・召喚剣<5/0/0/3/速死死斬斬斬/魔王式・死蝕>
 ・召喚剣<5/0/0/3/速命斬斬死死/魔王式・死蝕>
 ・召喚剣<5/0/0/4/鏡鏡鏡鏡鏡/準主人公補正(真)>
 ・召喚剣<15/0/0/2/命命命命命/安定化装置>
 ・召喚剣<5/0/0/2/速魔衝衝熱絶熱/絶対適応>
 ・召喚剣<5/0/0/2/速命衝衝衝護熱/カガリビデバイス>
 ・召喚剣<5/0/0/2/魔魔命鏡命鏡/干渉妨害>
 ・召喚剣<15/0/0/3/速護盾盾/魔王式・防護>
 ・召喚剣<50/0/0/0/ /はったり>

設定:
 世界が停止した中であっても、ぼくは動ける。
 魔王としての『行動無効化』無効化能力が発動するからだ。
 そして、ぼくと有線で繋がっているカガリビも、当然動くことができる。

「これは…なんなんスか」
 カガリビが所在なさげにあたりを見回す。
 停止した世界というのは、本当に物音ひとつ起こらないのだ。無音になってはじめて、ぼくらはどれだけの音に囲まれて生きているかがわかる。そんなものをはじめて経験したら、誰だって不安になるだろう。
「被書空間というのを知っているかい」
「ヒショ……? 知らないッス」
「うん、知らないだろうと思って聞いたんだけどね」
「じゃあ聞かなくていいじゃないッスか!」
 うん。お約束のツッコミありがとう。
「簡単に言うと、ぼくらは物語の登場人物なんだ。ぼくらの行動は作者によって統制されている。今こうして世界が停止しているってことは、作者の側に何か不都合があったんだろう」
 もっともぼくはその『不都合』とやらがどんなものだか自覚しているのだけれど。
「おはなしの中のキャラクターってことッスか?」
「そういうこと」
 カガリビは胡散臭そうに鼻を鳴らした。
「さっきぼくが何者なのか、聞いていたね。ぼくはこの物語の中で準主人公に設定されたキャラクターだ。簡単に言うとラスボス相当。おそらくは君たちプレイヤーが最後に戦う敵として設定された存在だったのだろうね」
「むー。よくわかんないッスけど……そんなことを、なんでイオリは知ってるんスか?」
「銀の弾丸を使ってね」
 ぼくは笑う。
「知り得ることは全て知った。そしてぼくはそれに我慢がならない。ゲームと称して殺し合いをさせられるのは真っ平ごめんさ」
「アタシもあんな戦いは嫌ッス!」
「そうだろう」
 興奮した面持ちのカガリビにぼくが頷いてみせると、カガリビは突然顔をうなだれた。
「で、でも……おはなしの作者相手にどうやって戦うんスか?」
「決まってるだろう? 悪いヤツを倒すのはいつだって勇者だ。ぼくはその手伝いをするだけだよ」


オーナー:piyo

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