名前:桐間神威
HP :0
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:7
剣技:
・必須アクション ・槍2 ・無防 ・無防 ・槍1
設定:
蜂須賀鋭が組織に所属してから最初に与えられた任務が、桐間重工業の社長を暗殺することだった。
桐間神威(キリマ・カムイ)――鋭の義理の母の父。
血は繋がっていないとはいえ、彼は祖父を殺さなければならなかった。
しかし鋭は酷薄にも、その決意を表した。
「俺に家族などいない。あるのは任務と魔力だけだ。俺はもう鋭ではない。鋭とは別の人物の――」
トラジ(http://stara.mydns.jp/roomlist.php?id=156&day=0)からもらった帽子を身につけ、ナイフを片手に乗り込んだ。このころはまだザイロコーパ(棍棒状の武器の名称。中に火薬が入っている)を装備してはいなかった。つまり自在に爆発を起こすことはできなかった。
ならば彼はどのようにしてビルに入っていったのか。厳重な警備をものともせずに。
このとき鋭は四十度近くの熱があった。鋭は魔法を操れないが、魔法を使うことはできる。
トリガーは「熱」。盾の魔法だ。
警備員は銃弾を放つが、盾によって弾かれる。鋭の魔法は耐熱と間違えられやすいが、熱は単なる発動条件にすぎず、効力は熱・物理耐性どちらとも持つ。つまり風邪をひいてしまえば鋭はある意味無敵になる。
こうして彼は正面から堂々と潜入していった。桐間神威は彼を見るなりゴホゴホゴホと咳をして、白いハンカチを口元に当てて部屋の隅へと後ずさる。
「寄るな、汚らわしい! 災厄がこっちに移るだろうが!」
シッシッと手を払っていく。さらに神威は罵詈雑言を孫の鋭へと被せていく。
「佳麻はもう戻らない。あんなに可憐なワシの娘が一夜にしてゴミになった。貴様の親父がそうさせた! そして貴様も、あいつの血を引いてるとおりになんとも醜い魔法使いか。なんだ、その盾は? なぜ汗をかいている? なぜ息があがっている? なぜ顔が赤いんだ? 魔法を使うだけだろう? それに盾は攻撃された瞬時に発動するものだろう? そのように常に維持をさせる必要がなぜあるんだい? 魔力が無駄に消耗していくだけではないか。なあ? 報復者(アベンジャー)」
魔法と呼ぶにはあまりにも不完全で歪んでいる。報復者の使う魔法は魔法というより呪いである。
鋭は盾を展開したまま桐間神威に突撃した。ナイフで胸をひと突き。義理の祖父は絶命した。
「俺は、ビィだ。鋭はもうここにはいない」
名乗りを変えても涙はおさまることはない。
オーナー:かに
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