名前:S
HP :0
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:4
剣技:
・裏切書簡 ・召喚剣<5/0/0/3/魔魔魔魔魔魔/ゼーブルファー> ・召喚剣<5/5/0/2/重重/ダンガード>
設定:
2.ソーサラー
魔法の起源は受動にある。
四元素魔法(火の炸撃、水の安らぎ、風の空圧、地の報復)で最も早く知られたのが、地の受動魔法「報復」だ。
それまで地上の人々は魔法を持たず武器を持って戦っていた。
アロエテム(AROETEM)なる屈強な男が敵国の剣師の斬撃を受けた。正中に一閃、人間の持ちうる皮下組織では鋼に打ち勝つことはできない……はずだった。
額には血さえ流れていなかった。剣先から衝撃が走り、敵の剣が粉々に砕け、さらに衝撃はのぼりつめ、敵の腕まで粉砕する。イガバッチド(EGABBACHTEAD)はあまりの痛みに悶絶するしかできなかった。アロエテムは何事もなかったかのようにひたすらに城門を突き破る。
右腕を失ってしまったイガバッチド。傭兵としての彼の稼業は潰えたかのように思われた。
一ヶ月後、イガバッチドの右腕から鋭利な骨が生えてきた。それは剣の形になり、硬度もさらに増していった。イガバッチドは剣を再び手にするどころか剣と一体化してしまった。
人々は疎んじた。剣の腕を気味悪がり、彼を町から追い出した。武力を手に入れた代わりに彼の居場所はなくなった。
イガバッチドはアロエテムに報復するべく旅に出た。
旅の途中で女に会った。女は「アマイフ(AMMAIF)」と名乗った。青くて長い髪が美しかった。
アマイフはイガバッチドに寄り添った。剣の腕になにやら興味を示したらしい。アマイフは頭がよく、剣から魔法を解析した。その剣から地属性を発見した。
イガバッチドはアロエテムの存在を話した。アロエテムのカウンターを受けて右腕がこうになったのだと。アマイフはイガバッチドと共にその原理を研究した。それは地の魔法「報復」であると彼女は名付けた。
アマイフはイガバッチドの協力のおかげで大魔法使いになった。他の元素魔法も時代とともに解明され、大魔法時代(ソーサル・センチュリー)が訪れる。
魔法使いは二種類へと大別された。
一つは魔道師(ソーサラー)。知能が高く、魔を理で使う者たちだ。彼らは修練を積むことで魔法を使うことができる。アマイフはソーサラーの分類だ。
もう一つは報復者(アベンジャー)。魔法を理解していなくても、魔法が使える者たちだ。彼らがなぜ魔法を使えるのかは定かではないが、なんらかの復讐心が霊的な力を生み出したものだと言われている。アマイフが命名した「報復」も、イガバッチドとアロエテムの確執が由来となっている。
そういった負のイメージゆえにアベンジャーは忌まれるが、彼らの魔法は独自のもので目新しく、ソーサラーにとっては格好の研究対象となっている。
ソーサラーはアベンジャーから新しい魔法を得ようとする。
いにしえのこの習慣は現代でもなお続いている。
補足。アロエテムは霊人と機人の子孫であるとの説もあるが、その真偽は定かでない。
オーナー:かに
評価数:1 (utsm4) フィアマがかわいいあいうえお (utsm4)(05/04 03時02分14秒) |