名前:適当伯シャロロム
HP :0
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:4
剣技:
・裏切書簡 ・召喚剣<5/0/0/2/魔魔魔魔魔魔魔/まくろの攻城兵器> ・召喚剣<20/腰/骨/2/凹面鏡、合わせ鏡、余命三秒、女王命令/琥珀丸> ・召喚剣<5/5/0/2/毒毒> ・召喚剣<0/3/0/5/高高/スタラ将軍> ・召喚剣<40/0/0/1/死/デカセクシス>
設定:
凱旋した京子を報道陣が取り囲んだ。一面の見出しは「救国の血の愛」となるはずだった。
しかし、京子は出陣前のハイテンションで聞きかじりのうろ覚えで語った血の愛について、今さら聞かれても恥ずかしくなってしまった。戦場でも(よく考えたらあれは何言ってるかわからなかったな)と反省していたくらいなのだ。報道陣には悪気はなかったが、いじられているような気分になってしまったのも無理からぬことである。
京子は「無礼者!」と報道陣を一喝し、自室に閉じこもった。記者たちはインタビューが得られなかったので様々な憶測を交えて一面記事を書かねばならず、これがまた厳密家の京子をいらだたせた。以降、京子は自室を中心とした狭い収束半径の中に閉じこもることになる。これが竜宮音木草に言うスイーツ岩戸事件である。
ここで琥珀丸が登場する。琥珀丸はデッサンが狂っていた。スパイにもかかわらず見るからに怪しい姿をしているが、「どうせスパイをするならこんなに怪しい人物は使うまい」と、かえって怪しまれなかった。
琥珀丸は剣の女王アリスの密命を帯びて各国を巡っていた。諸侯が争い分断されているデクスター内の各領を回り、情報収集をするのが彼の役目だ。要人の暗殺までは命じられておらず、このあたり、女王アリスのぬるいところである。しかし、スパイとしての信頼と実績を高めるためにアリス直属軍との戦いも演じており、当然のことこれにより多くの人命が失われる。しかしこちらはアリス女王のタブーには触れぬようであり、歴史家シモン=ヴェールフは「適当伯領に限らず、デクスター国内全体が適当だったのではないか」と分析している。
しかし、さしもの琥珀丸も、最近までバカンスに行っていた名将スタラの目はごまかせなかった。この人物は適当ながらも実に優秀なのである。
「シャロロム閣下。あのようなよくわからぬ者に好き勝手させているのは感心しませんな」
「しかし、あの者は先の戦いでも武勲を上げておる。そう疑ってかかるものではない」
「閣下の寛容の精神、このスタラ感服するばかりでございます。しかし、あれはいけません。これより戦場の指揮は私が採ります」
「よかろう。して、何か策はあるのか」
「戦には腹に、考え事には脳に、つまるところどちらの場合も腹に栄養が必要です。まずはラーメンを食べましょう」
するとシャロロムは大いに感心しうなずいた。シャロロムもラーメンが大好きなのである。
「古来より、戦のできるものほど食事を大切にするものだ。わしはここに、『食を蝕して戦の職を失う』と、だじゃれを言ってみたい」
スタラは目を閉じ、伯爵の発言をよく吟味してから答えた。
「なんとも立派な格言にございます。子々孫々に渡るまで、戦人の間に語り継がれる金言でありましょう」
いつものウツセミは、この適当な会話を聞きながらただただ不安に怯えていた。
オーナー:niv
評価数:3 (elec.)(utsm4)(kusa_hen) >ここで琥珀丸が登場する。琥珀丸はデッサンが狂っていた。
虚航船団ふいた (elec.)(05/13 01時06分53秒) |