名前:石英の愛について 後編
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:5
剣技:
 ・召喚剣<5/5/0/2/高斬/シャルロット・セクサロイドの場合>
 ・召喚剣<5/0/0/3/速護熱衝絶絶/灰の愛>
 ・召喚剣<10/0/0/3/速絶絶絶熱/抹殺>
 ・召喚剣<20/0/0/3/鏡鏡鏡/銀械ワグマゥギズ>
 ・召喚剣<20/0/3/1/死護/ぱんつ>
 ・召喚剣<0/0/0/0//堕胎子>
 ・裏切書簡

設定:
朝出勤して眼鏡を机に置く、そして私は眼鏡をかける。
するとモニターには私の眼鏡が映し出され、その手前には愛する眼鏡が映る。
そんな毎日を繰り返し私に眼鏡を映し出してくれたこの眼鏡の存在理由は眼鏡であり、この眼鏡は世界の眼鏡になる。
そして、眼鏡が映す眼鏡は、私の脳内に眼鏡を映し、全身に眼鏡を伝え、私に眼鏡を愛させる。
その瞬間、私の愛は自発的な愛であると同時に眼鏡が伝えた愛で、私は眼鏡になるのだろう、
だとすると毎晩私をビクビクと快楽に震えさせていたのも眼鏡に他ならない。
そうこうしているうちに、私の記憶も眼鏡になり、全てに眼鏡がかかる。
中学のときに廊下でじゃれ合って、鼻と鼻がぶつかって痛そうにしていた男子は、眼鏡も触れ合っていた短髪鼻血眼鏡男子だし、お昼にファーストフード店でジュースをぶっ掛けられていた男子は、眼鏡も一緒にぶっかけられていた黒髪アシンメトリ理系眼鏡男子だし、初めての夜に愛する男子の肌に触れた感触も眼鏡男子というか眼鏡だったに違いない。
そうして私が眼鏡に上書きされ続けるのなら、私は「眼鏡さえあればもう何も要らない」などと口走り、あらゆる物にナイフを突き立てて、その割れ目に眼鏡をかけるだろう。
それは善も悪も何もない、ただ全ての眼鏡を肯定し続ける。

「愛は眼鏡。世界の全てがこの眼鏡を通して私に入ってくるのなら、眼鏡に全ての愛が……あ、ちょっと待って、息が出来ないっ! 眼鏡分が不足してる! 眼鏡を咥えます……ふう落ち着いた。えっとなんだっけ、そう眼鏡。好きな子を虐めたり陵辱したり切り刻んだり眼鏡を砕いたり、全ては眼鏡の愛に基づいているんだ。だから私がこれからも眼鏡を愛し続けることは言うまでもない」

愛する石英を奪う者を結晶化してバラバラにした民は神々の怒りの際に能力を失った、しかし生きていたに違いない。そう、今この現代に石英の民の末裔がいるのだ。
しかし日常生活で石英を愛し続けるのは難しいだろう、とすればその代償行為を常日頃から行っている可能性が高いと思われる。
透き通る石のような物体を常に見につけている、それはもしかすると眼鏡なのではないだろうか?
これからも石英通信は石英の民の末裔だと思われる人物のインタビューを毎週掲載していこうと思う。
石英通信より


オーナー:hosa

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(elec.)


……あれっこれ……なんか他人じゃないような気がするの…… (elec.)(05/22 00時12分07秒)