名前:本能の愛について 後編
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:5
剣技:
・召喚剣<5/0/0/3/速護熱衝絶絶/灰の愛> ・召喚剣<5/0/0/4/速護熱衝衝/石英の愛(メガネ)> ・召喚剣<5/5/0/2/高斬/シャルロット・セクサロイドの場合> ・召喚剣<5/3/0/3/衝衝衝/ミスポルム> ・召喚剣<0/3/0/5/高高/スタラ将軍> ・召喚剣<5/0/0/3/魔魔魔鏡鏡魔/本能の愛> ・召喚剣<20/0/0/3/鏡鏡鏡/銀械ワグマゥギズ> ・召喚剣<20/0/3/1/死護/ぱんつ> ・裏切書簡
設定:
生きている木や草は燃えにくくて、乾いた死んだ木や草はよく燃える。
そんな当たり前のことを理解し始めた頃、私は独りだった。
そのことを寂しいと思ったことは無い、彼はこのために私を作ったのだから。
きっと私がこの場所で存在するのも意味があるのかもしれない。
そう考えたのでとりあえずここで生活をしていた。
暇なのでトマトを作って食べたり、タンポポを集めたり。キレイな花を育てたりもした。
お気に入りの花を結晶にした事もあった。
この結晶を作る力は使うと、胸がドキドキして、それで、気持ちよくて、少し疲れる。
彼が私をそう作ったからなのだろう。
だから私の生きる意味は、この場所で魔石を作り続けることなんだと。
本当は花や虫や小さな動物じゃなくて……多分、人間の魔石を作らないとダメなんだと思う、だが私にはその行為がとても恐ろしい。
きっと、危険な目に会うのが怖いんだ。
人間は恐ろしいよ。
そういえば最近、人里近くの森で拾った本には、胸がドキドキするのは愛が関係していると書かれていた。
愛かー、愛だって。よく分からないけど恥ずかしい。
私は魔石をツンツンと指で触れていた。
「愛ってなんだろう。愛と言われても、私にはそれが何か分からないけど……人間とか生きてるモノがみんな持って、みんながそれを望んだり羨んだりするのなら、それは本能じゃないのかな。それで、それは心地良かったり、その……気持ち良かったり、するんじゃないかな。だからえっと、愛はきっと本能だよ、自分が生まれたときに、すでに気持ちいいことは決まっていて、それは作られたもので、でも温かかったり、落ち着いたり、興奮したり、そうだから愛は分かったり手に入れたりするものじゃなくて、最初からそこにあるものだと思う。……じゃあ、私が、もし好きな相手が出来たら、どうするんだろう? ……手を繋いだり、一緒にごはんを食べたりするのかな? そしてごはんを食べ終わると、そう、今みたいに日が落ちてきて、空の茜色が木々の隙間から私達を柔らかく染めて……そして私は好きな相手で魔石を作るのか? ……んーだとしたら私の本能の愛はとても不完全で寂しいものかもしれないよね」
紫色の魔石は私の周りを静かに回り。
オレンジに染まった私の顔を映していた。
イラスト:13
オーナー:hosa
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