名前:人形の愛について 後編  
HP :5 
攻撃力:0 
防御力:0 
素早さ:5 
剣技: 
 ・召喚剣<5/0/0/3/速護熱衝絶絶/灰の愛>  ・召喚剣<5/0/0/3/速護熱衝魔絶/ドミニオン>  ・召喚剣<15/0/0/2/速熱護絶重/ライトゲイザー>  ・召喚剣<5/5/0/2/高斬/シャルロット・セクサロイドの場合>  ・召喚剣<0/3/0/5/高高/スタラ将軍>  ・召喚剣<5/0/0/4/速護熱衝衝/石英の愛(メガネ)>  ・召喚剣<5/3/0/3/衝衝衝/ミスポルム>  ・召喚剣<20/0/0/3/鏡鏡鏡/銀械ワグマゥギズ>  ・召喚剣<5/0/0/3/速速魔魔魔魔/人形の愛>  ・召喚剣<20/0/3/1/死護/ぱんつ>  ・裏切書簡
 設定: 
急に声をかけられた少女は、驚いてビルの屋上から足を踏み外しそうになる。 
慌てて柵を掴む、暑い夏の日差しが汗を落とさせる。 
高さが現実味を帯びて、少女はその場に座り込んでしまう。 
 
「ははは、怖いのか?」 
 
黒いドレスの少女が笑う。 
この暑い中、現実離れした格好をしている。 
 
「ハルマだ。あんたは何て名前だ」 
「ハルマ……私になんの用? 止めないでよ」 
「はっ、こいつはおかしいな、オレは別に止めろなんて一言も言ってないぜ、ただ可愛い女の子に声をかけたくなっただけさ」 
「…………」 
「付いて来なよ。あんたが欲しがってるものがあるかも知れないぜ」 
 
黒いドレスを翻し、屋上の階段へ向うハルマ。 
微かに血のような匂いがする、まるでその匂いに誘われるかのように少女は後ろに付いていく。 
 
簡素な部屋につれて来られた少女。 
ハルマは中央の椅子に腰掛けていた。 
 
「屋上にしか居場所がないのかい」 
 
少女の心を見透かしたように喋る、少女は何も言い返せない。 
 
「もちろん居場所は与えてやるさ、でも居場所だけでいいのか? 本当に欲しいものは? あんたが心の奥底から願うものを言ってみなよ」 
 
ハルマは舌の上でコロコロと飴玉を転がしている。 
強い血の匂いがした。 
 
「わ、私は……」 
 
少女の鼓動が早くなる。 
 
「私が、欲しいものは……」 
 
視界が揺れ、足がふらついて少女はひざまずく。 
 
「愛が欲しい。私は……愛されたい」 
 
少女は今にも涙をこぼしそうな瞳をハルマに向けて答えた。 
 
ハルマは唇と舌で遊ばせていた飴玉を指で掴むと、少女に微笑みながら「あーん」と口を開けた。 
少女は真似をするように口を開ける。 
飴玉を摘んだ指を近づけられ美味しそうに咥える少女、そしてそのままハルマにもたれかかる様に眠りについた。 
 
「永遠に汚れることのない愛は永遠の少女性と共にある、そこに行くためには例え少女達の無垢な心を壊してしまっても、身体を作り変えても、人形になってしまっても構わない。少女達はそれをただ一つの真実の愛として受け入れる。……オレがそうであるように」 
 
 
追加 
5/0/0/3/速速魔魔魔魔/人形の愛「穢れない永遠のマリオネット」  
オーナー:hosa
  
評価数:2 (suika)(clown)  ハルマかっこよすぎるだろう。絵も文章も。 (suika)(07/03 01時39分46秒) 	  |