名前:適当伯シャロロム
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:5
剣技:
 ・召喚剣<5/0/1/3/速熱熱衝絶>
 ・召喚剣<5/0/0/3/速護熱護重重/大砲>
 ・召喚剣<5/0/0/4/速護熱衝衝/少年はナイフを取る>
 ・召喚剣<5/0/0/3/鏡鏡鏡鏡鏡鏡/血の愛>
 ・召喚剣<40/0/0/1/死/デカセクシス>
 ・召喚剣<5/5/0/2/高斬/チャイルド・チルドレン>
 ・召喚剣<5/0/0/3/魔魔魔鏡鏡魔/本能の愛>
 ・召喚剣<5/0/0/3/速速魔魔魔魔/人形の愛>
 ・召喚剣<5/0/0/3/速魔魔魔魔速/フリダ>
 ・召喚剣<5/5/0/2/毒毒>
 ・召喚剣<20/0/3/1/回2回3/拒絶の壁>
 ・裏切書簡

設定:
「京子ポテンシャライズドの報を受けて気を失ったまま息を引き取ったダムシェルの葬儀を抜け出し、ヘブンズリバーへ向かうウツセミ。そこには悲壮な決意が秘められていた。ダムシェルの計測値がいくつであったかは結局わからない。ことによるとミリフレンツェル単位だった可能性もある。だがやはり、計測可能な限界を超える衝撃値のために命を落とした可能性は拭えないのだ……それに引き替え実の父である自分は?
 狂人のふりをするとて大道を走らば狂人なのだ。京子ポテンシャライズドにショックを受け、おかしくなったふりをすれば京子ポテンシャライズドにショックを受け、おかしくなったのだ。
『でもそれは人形の愛ですよ』
 童話の中に閉じこもっていた貴公子アンヌが反論をしかける。
『たしかによく似ています。見る人皆騙されるかもしれません。しかし、何人を信じ込ませようと人形は人間にはなれません』
 返答に窮したウツセミにシャロロムが助け舟を出す。
『物語とは凡例に過ぎぬ。いや、凡例ですらなく模範、それもそうあるべきという模範ではなく、一個の見本のようなものなのだ。すべてのピッツァーノが店頭見本の通りに具材が配置されていなくてはならないわけではない。すべての娘を失った父親が同じ量の涙を流さなくてはならないわけではなく、同じフレンツェルの衝撃を受けなくてはならないわけではない』
『シャロロム閣下の助け舟、我が家の暦に“シャロロムの助け舟”として刻み込まれましょう。礼節を弁えながらも表情の優れぬウツセミ。
“(顔を上げて)ピッツァーネに例えるなら私はこねたまま焼かれていない生地、肉や野菜の代わりに布切れと木片の置かれたピッツァーニではないですか”
 沈黙するシャロロム。そしてアンヌ。
”娘の死に胸が張り裂けるばかりがよい父ではありませんよ。娘さんも天国(天国?ポテンシャライズドが?)で、気丈な父を自慢に思っていることでしょう。”
 脈絡なく現れたダムシェルの遺族。
 結局のところ、私は私にしか興味がないのだ。ダムシェルの遺族に、ダムシェルの葬儀の最中にすら空想の中で自分に都合のいいことを言わせる、これは故人に対する最大の冒涜と言えよう。
”冒涜官を新たに新設してはいかがかな、冒涜力の計測のために。そう言って死せるダムシェルはこちらを見やる。だがウツセミよ、お前の家族は宣告するだろう。
(最大の冒涜は京子の死を若い頃に志した作家の夢の残滓の餌にしていることだ)
と。
 泣くがよい、ウツセミよ。弁明よりも行動が真実を示す。狂人のごとく振る舞うは狂人だ。娘の死にショックを受けているがごとく振る舞うは娘の死にショックを受けているのだ”
”娘さんも天国で、泣きも喚きもしないお父さんに薄情さを感じていることでしょう”
 そして少年はナイフを取る。私はダムシェルの葬儀を抜け出してヘブンズリバーへ向かった。どうにもならぬを承知でその土をすくうために。紛れもなく不安定の徴だ。私は今、考えに考えた末に奇行動に移しているが、そのように考えに考えてしまうことが不安定を証ていよう』
 だが、私は証明したいのではない。
 声よ、声よ。私は何者かでありたいと願ったことなどなかった。
 声よ、私は誰に向かって話しているのだ? それとも、声が誰かに向かって話しているのか? ああ、京子よ、今日もお前の木琴が聞けない」


オーナー:niv

評価数:1
(suika)


木琴www (suika)(06/06 00時16分32秒)