名前:S 
HP :5 
攻撃力:0 
防御力:0 
素早さ:5 
剣技: 
 ・裏切書簡  ・召喚剣<5/3/0/3/熱絶重/燃え上がれ俺の恋>  ・召喚剣<5/1/0/3/速熱衝衝死/Cの微熱>  ・召喚剣<5/2/0/2/速熱熱絶絶/焦熱>  ・召喚剣<5/1/0/4/熱熱衝衝/ザイロノック>  ・召喚剣<50/0/0/0//眠眠眠>  ・召喚剣<5/5/0/2/斬斬/イガバッチド>  ・召喚剣<5/0/0/3/鏡鏡鏡鏡鏡鏡/虚構の六度>  ・召喚剣<5/0/0/4/魔魔魔魔魔>  ・召喚剣<15/0/0/2/速鏡熱魔絶/刀の精霊石>  ・召喚剣<35/0/3/0//岩窟人形維持二回目>  ・召喚剣<5/0/0/2/命命命命命死死/ザイロボム>  ・召喚剣<5/5/0/2/絶絶/ザイロスティング>  ・召喚剣<5/0/0/3/鏡鏡鏡鏡鏡鏡/鏡の国のアリス>  ・召喚剣<5/0/0/3/鏡魔魔鏡魔魔/不完全性>  ・召喚剣<30/0/4/0/>  ・召喚剣<10/2/4/1/絶/紀元槍2>  ・召喚剣<40/0/0/1/死/(了)>  ・召喚剣<[50/0/1/2/連熟衡艶/徘ぬ清零右>
 設定: 
20.スペシャル 
 
 Cは存在そのものを否定された。つまりCは「弑」ではなく、ブレイスヴァでもなくなった。なくなったまま消えていった。 
 脅威はもう過ぎ去った。 
 
「おっはよー!」 
 天真爛漫溌剌元気少女、空山海のいつもの挨拶。 
 乱はウミをいざ前にすると、彼女を弑していくことに、やはり躊躇いを覚えていく。 
 これも命なのではないか? 
 ダブルライフ。体は一つしかないけれど。 
 乱はウミに話しかけた。 
「ウミちゃんさー」 
「ん?」 
「男の格好をしたいと思ったことはない?」 
「えー。かわいくないよー」 
「八刀みたいなファッションってカッコイイと思うんだよな。カイくんがそう言ってた」 
「ええっ? カイが? あの引きこもり少年が……。あの子、自主性があんまりないから、好き勝手にメイド服とか着せちゃったのに」 
「本当は男らしくしたいんだって。俺も男装をしたウミちゃんが見てみたいんだよなー。たまには着てもいいんじゃねえかな?」 
「乱ちゃんにそう言われちゃうと……。えへへっ、たまにはサービスしちゃおうかな☆」 
 そんなわけで、m100のエンディングに辿り着く。 
 
 鋭は盾道部でJuNの指導を受けていた。さすがJuNは盾のスペシャリストであり、その使用を心得ている。 
「盾を構えます」 
 それだけでも守護者の精神は鍛えられる。禅の修行と同じようなものなのだ。 
 道場の入り口から少女たちが現れる。 
 恵とゆりかだ。 
「がんばっているみたいだね」 
「ドリー。もう学校に戻れるのか」 
「うん。これからはいつも通りに文芸部で活動するの。ユーリカンをずいぶん待たせちゃったからね」 
 ショートカットの眼鏡の少女は鋭を睨み上げている。部長の留守はこいつのせいだと言わんばかりの圧力だ。鋭は少し物怖じする。 
「すまない。俺はもうドリーを巻き込むことはしない。これからは他人として振舞うよ」 
 燻り続けた恋心にもようやく消沈の時が来る。届かないと知っている。諦めなければならなかった。 
 それでも恵は意地悪にも微笑んだ。 
「私にとってもあなたは特別だったんだ。いろんな意味で。だから、ね、文芸部と兼部しない?」 
「部長! 私は反対です! なんでこんな学のなさそうな男を!」 
「悪かったな。俺はどうせ特待クラスに入れなかったんだからな。それでも俺はあんたに勝てる」 
「うぐっ」 
「やめようよ、ケンカは」 
 JuNが鋭とゆりかの間に割って二人をたしなめた。二人は渋々身を引いた。 
 平和だ。 
 
 マンションに戻ると佳麻がいる。彼女が何を求めているのか鋭には既にわかっていた。 
 いつものように佳麻を抱いて、いつものものを差し出していく。嬉しそうに佳麻はそれにしゃぶりつく。 
 佳麻の髪を撫でていく。耳元で「愛している」と息を吹く。 
 鋭は父の演技を続けていくしかない。 
 こうでもしないと佳麻からの愛はもらえない。 
 母親に愛されない。 
 二人に血は繋がっていない。  
オーナー:かに
  
評価数:1 (elec.)	   |