名前:獅子倉 加茂奈(ししくら・かもな)
HP :10
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:3
剣技:
・命の剣 ・加熱剣 ・加熱剣 ・命の剣 ・命の剣 ・獣撃剣
設定:
「ああ、また一人、いなくなった」
最初は母、
次は父、
その次が兄で、
その次は妹。
初恋の人に振られたせいで拒食症になった。
自室に引きこもって寝ていたら、激しい頭痛と高熱で、悪夢を見た。
「あなたがいなければ、わたしは生きていけないのに」
肉を食らう夢。
美味しそうな霜降り肉。
つややかな照りを帯びる赤身。
現実のわたしは見るだけで吐き気を催すような肉を、夢の中のわたしは嬉々として食らっていた。
「あなたがいなくならなければ、わたしは生きていけないの」
頭からねじが外れたのは、もしかしたらずっと前のことだったのかもな。
着実に蓄積されていった歪みが、ささいなきっかけで炸裂したんだ。
わたしは、はじめから、肉欲の虜だったんだ。
「ああ、今晩は。いい月夜ですね」
哀れに思った神様が、私を妖怪にしてくれた。
ひとつだけ叶えてやろうっていうから、
お腹が痛いと答えたの。
そしたら神様笑ってね、
折れないつめと牙をくれた。
痛くならないお腹をくれた。
「あなたも去ってしまうのね、左様なら」
わたしが唯一食べられるもの。
それをずっと食いっぱぐれないように。
噛り付いて、引きちぎって。
生でもお腹を壊さぬように。
「わたしの胃袋と、今日は」
そして先生、
続いてリカちゃん、
さらにケンくん、
最後はあなた。
オーナー:GinIsami
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