設定：
「おともだちごっこをしましょう。
　脚本、６巻３話『雪山ハプニング☆�@』より。
　タヌキのセリフから。」


「あーまた始まっちまったか。」
「えっ何ですかそれ」

「違う。タヌキは『遭難しちまったねー』でアリクイの言葉を待つ。
　アリクイは『ふもとの町までは20kmもありますよ』。
　ちゃんと脚本を見て。」


『遭難しちまったねー』

「タヌキちゃん！？」
「違う。『ふもとの町までは20kmもありますよ』」

「え、えと、これ、やらないとダメなの〜？」
「『ふもとの町までは20kmもありますよ』」

「ふ。ふもとの町までは20kmもありますよぉ」

『そうなんか〜』

（ちょっとちょっと、タヌキちゃんこれ何なの？）

（知らないよ。たまにホタルがやろうって言いだすんだよ。
　あの脚本の通りに喋らなきゃいけないらしいよ。）

（そんなのいきなりできるわけないよ〜
　脚本だってホタルちゃんが持ってるだけだし。
　ていうか、今の『そうなんか〜』はＯＫなの！？）

（ヒツジは余計な事を考えずノリで喋るから、
　ある意味脚本通りなんだろうさ）

（カラスちゃん！）

『ぐだぐだ言ってたって何も始まらないよ。
　凍って死ぬより歩いて死んだ方がマシってもんさね。
　ささ、歩いた、歩いた』

（カラスちゃんもこれやるの！？）

（やらないとあいつが納得しないし、納得するまで
　何度でもやり直しさせられるんだわ。
　何でも、過去に先祖がやった出来事の再現なんだとか）

（雪山で遭難の再現って何なの〜！？）

（知らないよ。でも、これだけは確かさね）

『このまま行けば、無事に町に辿りつけるはずさ。』




ＴＩＰＳ：
ホタル（↓）
彼女のおともだちごっこは、過去に一族がやった事の再現である。
つまり、再現がうまくいけば物語が続き、一行は助かる事を意味している。


タヌキ（→）
クローンの姉妹が大量にいる。
上の姉が全て死んでしまったので今の肩書は長女。
おともだちごっこを見るのは初めてだったが、
タヌキの姉達の中にはこの遊びに参加せずホタルに裏切られ
殺されてしまった者がいると聞かされている。


カラス（←）
時間遡行者。自分が死亡する前であれば、
都合の悪い結末になる前に時を戻る事ができる。
長い時間の繰り返し作業の中で、おともだちごっこは
妨害せずにいた方が状況が好転する事を知っている。


ヒツジ（←←）
急に始まったおともだちごっこが楽しそうだったので
参加する事にした。


アリクイ（→→）
こんらんしている。

オーナー：utsm3

評価数：7
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