名前:ギヨ
HP :5
攻撃力:1
防御力:0
素早さ:5
剣技:
 ・王国認定ギルド証&ブレイドバラード招待状
 ・笑茸
 ・Boost
 ・Assault
 ・Assault
 ・Assault
 ・Assault
 ・Assault
 ・竪琴
 ・鋼糸
 ・鋼糸
 ・弓箭
 ・弓箭
 ・発勁
 ・贋作剣偽のデミウール
 ・大男ベアーグ
 ・発勁
 ・じゅうつかい啓一

設定:
10/1/4/5/証茸促促襲襲襲襲琴糸糸弓弓勁勁贋スプ
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準備中

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ギヨは再び白山に入った。名目上はスミェールチをギルドに連れ戻すためだったが、本当の目的は彼に自分の計画に協力するよう説得するためだった。
意外なことに、スミェールチはまるで最初から彼女の意図を知っていたかのように躊躇いもなく同意した。
王室や貴族の世界に嫌気がさしていたスミェールチは、なぜギヨに協力するのか。占いの中で導きを得たことを除いて、もう一つ大きな理由はギヨは幽霊が見えて、彼の竪琴の隣の姉が見えるからだ。彼は見えない。

そして今、彼らは一緒に焚き火のそばに座っている。ただ揺らめく炎を見つめながら、何も言わなかった。
しばらくして、スミェールチが先に沈黙を破った。彼はテレパシーでギヨに話しかけた。

「協力することに決めたから、僕も自分のことを話そうか、僕の本当の名前はジィズ、『スミェールチ』は姉の名前。今まで通りスミェールチと呼んでもいい。」
「姉さんが死んだ時から、僕は姉さんとの約束を守っていた。生きている方が死んだ方になる、という約束を。姉さんになるのも僕の望みであった。その日から僕は姉さんになって、宝石いっぱいの城に行った。人間貴族の退屈な日常に音楽をもたらしながら、彼らから宝石をもらっていた。」
「しかし、髪が徐々に巻かれ、頭に角も生えてきたことに気づいで分かってしまった。もう鏡の中に姉さんの姿はいない、思い出の姉さんはもう見えない。」
「僕はこれからもっと醜くなるかもしれない。そしていつか完全に羊になってしまうだろう。僕の音楽がこの変化を遅らせることができても、完全に止めることも、治すこともできない。自分に残された時間が無限ではないことを分かった。そして僕が『姉さん』ではないという事実を受け入れざるを得なかった。」
火の明かりに目を落とした彼の表情は見えない。ギヨもそのことに興味ない。
人によっては、今のスミェールチは以前より美しくなっているのかもしれないが、彼自身はそう思うことはないだろう。

突然彼は振り返って、その華奢な外見から想像もつかない力でギヨの手首をつかんだ。
「君は姉さんを見たんだろう?教えてくれ、彼女は今どんな様子だった?僕に何か言ったか?」

魔法で作った声は相変わらず無感情のものだが、彼の伝えきれない動揺は手の力で補っていた。
ギヨはその勢いに驚かされて反射的に短剣を取り出しそうになった。しかしそんな彼の姿を見て、冷徹なギヨでさえ少し同情がわいてきた。たとえ、まだスミェールチを警戒しなければならない狂人だと思っていたとしても。今、ギヨは彼の瞳をはっきりと見えた、それは人間ではない......羊のものだ。

ギヨが目を細めて竪琴を見ると、長い髪のエルフの人影がぼんやりと見えてきた。その人影も彼女をじっと見つめ、輪郭が次第にはっきりしてきた。
「……あなたのお姉さんの顔はあなたとそっくりで、その髪は滝のように、まっすぐに地面まで流れています。あなたが寝ている間に彼女が竪琴を弾いていました。あなたのために弾いたのかもしれません。彼女は何も言いませんでした。少なくとも今はありません。以前も。」
なんて惨めなんだろう、とギヨは話しながら思っていた。
彼の姉の幽霊は、彼の思いや記憶から生まれた幻に過ぎない。幽霊に縛られた人々は皆、彼のような狂いながら哀れなものなのか。    
しかし、彼女自身もそうでもなくないか。


補足
これまでスミェールチは口をきいたことがなく、いつもテレパシーの魔法で言葉を伝えていた(声は一定のトーンで感情の起伏はない)。三面蟲が殺された後は声出せるようになったとしても、長年口をきいていない彼はとっくに喋る方法を忘れた。おそらく彼も自分の声を聞きたくないだろう。かつて彼はよく貴族の家に招かれて公演をしていた。公演の報酬は宝石しか受けない。


オーナー:theta

評価数:1
(kusa_hen)