名前:スミェールチ
HP :5
攻撃力:0
防御力:4
素早さ:6
剣技:
 ・王国認定ギルド証&ブレイドバラード招待状
 ・笑茸
 ・笑茸
 ・笑茸
 ・Boost
 ・Boost
 ・nばんめ
 ・nばんめ2
 ・nばんめ2
 ・Assault
 ・Assault
 ・Assault
 ・Assault
 ・Assault
 ・鋼糸
 ・鋼糸
 ・鋼糸
 ・円楯
 ・円楯
 ・弓箭
 ・弓箭
 ・弓箭
 ・発勁
 ・発勁
 ・巻砂2
 ・夢見る泣き虫
 ・指揮官型今日死ぬ子
 ・ナナナネネノ
 ・プラッド=フェスティヴァル

設定:
<終わらない投影>

「同じ人に二人要らない」
嫉妬からか、あるいは至極の憧れと慕いからか、彼は姉を殺して姉になろうと望んだ。
しかし彼はためらった。そして彼の姉は行動を取った。最終的に姉は彼のナイフの下で死んだ。
たとえあの時死んだのが姉でなかったとしても、彼が手を出さなかったら、彼は同じように姉の手で死んでいただろう。彼の姉も彼と同じことを考えていたからだ。

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(中庭)
スミェールチは小さな人工生命体達に囲まれていた。その姿はまるで王様のようだった。ギヨの視線を感じたからか、彼は沈んだ表情で語り始めた。
「(私は王にはなれません。王は支持者が必要です。私にはない、これからもないでしょう。たとえ私が無限の宝石を持っていても、どんな王よりも富んでいても、私は王にはなれません。私は人を操ることができます。千軍万馬の兵士を私のために戦わせることでもできます。それでも私は相変わらず孤独なんです。あの操られていた人たちは目覚めたら自分の意志で去っていくからです。恐らく、私の民になり得るのはこういう思想も意志も持たないちびっこ達だけでしょう。)」
しかし、こういう人工生命体も彼の造物ではない。その造物主が命令すれば、この子達もすぐ彼のもとから去っていくのだろう。

ギヨの心に一片の同情もなかった。彼女も、彼女が仕えた家主も、スミェールチのかつての「仲間」と同じように彼をただの道具としか見ていなかったからだ。
なので、彼女もあくまでも道具として主人の代わりに彼に尋ねてみた。
「王になりたいのですか?」
「(僕は王を補佐する者にすぎない。僕は王を成しことも、滅ぼしたこともあった。僕はあなたの主を王になれるように補佐する。これは僕が受けた神からの啓示だ。)」

彼は自称を変えた。抑揚のないテレパシーの声から口調の違いは聞き取れないが、今の彼は彼が演じていた「スミェールチ」ではない。
本当の彼はどんな人なのか、恐らくギヨの人間としての短い人生では知る機会はないだろう。忠誠心を確認したギヨは中庭を後にした。

「僕も君と同じただの道具、王の道具だ。そして姉の道具、神の使い捨ての道具だ。僕の心は黒い蟻やウジ虫にまみれている。なんて汚いんだ。」
ギヨが去っても、彼はその場で思っていた。
寂しさ、恋しさと無視し続けた後悔など、彼は今でも複雑な心境で姉を演じている。今でも自分のために「あのとき死んだのは自分だった」という物語を作り上げている。




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(仲間ギルド員とのおまけ絵や短いテキストは少なくとも今週では無理なので枠だけ残します。)


オーナー:theta

評価数:3
(84n)(kusa_hen)(ポーン)