設定：
王の軍勢には恐れられる黒い甲冑の騎士がいた。

一騎当千の如きその働きは天より授かりし白い盾に災いを退ける力があるからだと信じられている。

黒騎士はその恩恵を感じていた。
戦場では常に優位に立つことができる。
白い盾で防御する場面がないほどに。

だから黒騎士は白い盾を持つのではなく背負う。
後方の災いから守ってくれるようにと願いながら。

敵陣営では戦闘前に必ず不運が起こる。
斥候が帰って来ない。
弓隊が崖から転落する。
「白い天使が視える」と気が狂った兵もいた。

後日、黒騎士は遂に敵の刃に倒れる。
最後まで勇敢に戦い、前方からの攻撃を一手に受けての最後だったという。
遺品として白い盾が国に持ち帰られた。
傷一つなく綺麗な状態だったそうだ。


白い盾は我が身自身を災いから守っている。

オーナー：「こうやどうふ」

(出典：主従二人でマーガレット)

評価数：6
(theta)(osakana)(kamenchan)(kusa_hen)(utsm3)(ポーン)