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陛下！
自分の腕を切り落とすなど、何という無茶な…
いくら蘇生魔法やそれを応用した四肢再生技術が発達しているとはいえ、これから先の生活はどうするのですか！
ここにいるギルド員だけではない、国民の皆が貴方のことを心配…
…などと口うるさい臣下みたいなお説教を垂れる暇などなかった。
スカーレットの判断は君主として正しかったのだろうか。
私が彼女の立場だったらどうするだろうか。
わからない。
例の怪しい義手の力で切断のショックなどが多少抑えられているようだが、辛そうに見える。
誰の申し出もなかったら、斬り捨てた方の腕を片付け、冷凍魔法で保存しておこうか。
この名前が示すとおり、雪や氷の魔法に少々心得がある。
魔王討伐後に付けてもらえるかもしれないし、最悪の場合、本体が死んでも腕があれば蘇生魔法で…
いや、ちょっと待て。今、乗っているロボはどうなるんだっけ…
駅前の駐輪場にでも停めておくのかな？
…やはり、そんなことをする意味も暇もないのかもしれない。
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こんな所では絶対に死ねない。
高い所でロボが爆発しようものなら木っ端みじんとなり一般人と同じように本当に死ぬかもしれない。
仮に死ななかったとしても…肉体の再生にどのくらい時間がかかることだろう。
他の者は当然死んだままだ。今の私とは生命の仕組みが違う。
そして己だけ助かりおめおめと国へと逃げ帰ったら…まずは位（くらい）を退けられるだろう。
それから裁判にかけられ…は置いておいて、（状況が落ち着いて魔王と再戦できるまでになったら）一人一人屍を拾い集めて蘇生できるか確認して…
とにかく無理だ。よって、全滅のことは考えない。
何が何でも生き続けたい。今よりももっと強くならなければ。
狼としての誇りにかけて！
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元々は防御・補助的な戦いを得意とする冒険者。
ゴリティアやハイクラーケンで見せた構成が本来の姿に近い。
負けることも打ちのめされることも何事もない人生だったら、ただの回復術師になっていた。

オーナー：kusa_hen

(出典：マーガレット英雄譚vsギルド長2戦目)

評価数：4
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