名前:カグヤオトヒメ
HP :75
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:0
剣技:
 ・舞ひ踊り
 ・火鼠の裘
 ・仏の御石の鉢
 ・龍の首の珠
 ・蓬莱の玉の枝
 ・燕の子安貝
 ・玉匣
 ・嵐の大洋
 ・蒸気の海
 ・腐敗の沼
 ・既知の海
 ・危難の海
 ・善良の湖
 ・慈雨
 ・慈雨
 ・慈雨

設定:
海から出でてどれほど経っただろう。海にいた頃は泳いで食べて寝てを日々繰り返した。海は果てしなく広がっていて、どこまでも行けた。世界を巡り、たまたま故郷に帰ったとき、故郷は汚泥に埋まっていた。落ち込む自分に驚いた。遊び泳いでなにも知らなかった自分を恨んだ。なにもできない無力な自分を嘆いた。浮上の方法を調べ、準備し、実際に陸に上がるまでも時間をかけた。手間もかけた。陸は思っていたような世界ではなかった。悪魔が闊歩するばかりの土地だと思い込んでいたが、そうでもない。乾いたものたちも最初は海にいたのだから、先輩か後輩かの違いしかない。問題といえば陸が泳ぎにくいことだ。ヒトの姿になったことを何度も後悔しそうになったが、その度に立ち上がった。何度目か座りこんでいたとき、ヒトが向こうからやってきた。「挫いたか」当時の妾は話すこともできなかった。「こっちは心配してんだからしゃべれ」空中ではしゃべれないのじゃ。「しゃべれてるでないけ。おもろー」どうなっている。「お前、私の魔力との親和性が高いな。よかろう、この私がお前の願いを叶えてやろう」急に話せるようになったことに驚いたが、またとない好機だった。怨敵ヒトへの報復のためだけに陸に上がったのだ。願いはお前の死だ。跳ねるように拳を放つ。腕は避けられることさえせず、抱き寄せられ接吻される。「お前の願いは人類への復讐だろ。私は魔王、人類の仇敵だ」ヒトへの報復がしやすいように同じ姿をとることにした妾と、似たようなものらしい。「お前、名前は」名などない。「名無しか。私と同じだな」王なら名ぐらいあるだろう。「敵からはミウムと呼ばれている。お前は私からこう呼ばれるのだ、カグヤオトヒメ」地上への復讐心を焚きつけられ、空や宇宙を泳いだのは懐かしい思い出だ。課題や障壁は山のようにあったが、陸に比べればずっと楽だった。ミウムがいたから、ということもあるだろう。もしかしたら、海を旅していたときよりも楽しかったかもしれない。だから月に着いてからも準備が楽しかった。報復などしなくていいと思えるほどに。あっという間の時間だった。


オーナー:c

評価数:5
(theta)(osakana)(Winuin0081)(84n)(kusa_hen)


素敵です…………! (osakana)(11/13 02時24分02秒)

ミウムの能力とはもしや…で、まさかとは思いますが…(意味深だが全然関係ないことを喋ってるかもしれない) (kusa_hen)(11/13 22時18分39秒)