名前:静原てまり 【ぶらり湯けむり夢気分編】
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:2
剣技:
 ・召喚剣<20/0/0/2/命命鏡鏡/水色のパーカー>
 ・召喚剣<10/5/0/1/高毒/お気に入りのリストバンド>

設定:
http://www.geocities.jp/dairanto_tcg/burari1.html
↑漫画描きました


オーナー:samantha

(出典:マーガレット千夜一夜)

評価数:0


名前:静原てまり [Dead_or_Undead]
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:3
剣技:
 ・召喚剣<20/0/0/2/命命鏡鏡/水色のパーカー>
 ・召喚剣<10/5/0/1/高毒/お気に入りのリストバンド>

設定:
(Dead_or_Undead(1日目)の続き)
着いたのは町の総合病院(近所)だった。
赤いおにいさんはどやどやと運ばれていく。
灰色な建物である。

医者と少しの会話があり、私は治療室の前の薄暗い寒い廊下にぽつねんと残された。
外はぽかぽかと暖かいのに、ここだけ世界の日陰みたいだ。

病院の手すりをなぞりながら歩く。冷たい。
廊下の角を曲がると待合室で、やや賑やかであった。おばーちゃんばかりだ。テレビは小堺一機の顔を映していた。待合室の隅に目を移すと、
(わー!お店だー)
病院の売店とやらの珍しさに足を引き寄せられた。ほうほう、コンビニと変わらない品揃えだ。でも本が多い。
ガサ、ガサ
私が食品を物色していると、隣のお姉さんがカゴにお菓子の袋をつめていた。菓子が凄い量だったので、私を思わずそちらを見た。

むっちりとしたお姉さんが重そうにカゴを抱えていた。中身は、ポテトチップ数袋、チョコ菓子、コーラ、唐揚げ、etc...
「あっ、あのね、友達がお見舞いに来たんですよ。一緒に食べようと思って。」
「はぁ。」
そんなたくさん友達がお見舞いに来てくれるのかあ。いいなあー
「それはよかったですね。」
「ハイ」
お姉さんはエヘヘと笑った。


オーナー:samantha

(出典:マーガレット千夜一夜)

評価数:0


名前:静原てまり 【現実より】
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:3
剣技:
 ・召喚剣<20/0/0/2/命命鏡鏡/頼りない腕>
 ・召喚剣<25/0/0/2/死死命/ハチの隠し事>
 ・召喚剣<10/5/0/1/高毒/てまりの隠し事>

設定:
それは、ズタズタに切り刻まれた、女性の死体だった。
「人だ」
「うん…」
二人は奇妙な感覚におちいった。死体を目にした恐怖や嫌悪感よりも、やっと人(?)に会えたという安堵感が先だったのだ。
「でも死んでる」
「やっぱり……?」
てまり→あ、死んでるのか、なんで死んでるの?そりゃ、見りゃわかるでしょ、全身を…
てまりはその場にしゃがみこんで吐いた。
八はてまりの背をポンポンと叩く。

八は観察した。
切り刻まれて流れた血が凝固した死体。顔もぐちゃぐちゃに潰されていて元の顔もわからないけれど中年の女性のように見える。平凡なセーターとロングスカートという格好、勿論服はビリビリだけれども。
指が…何かを指していた。
違う。指先で血が固まっている。
書いたのだ。
ダイイングメッセージだ。

『きょうはの』

……?
死体の腕をどかす。

『きょうはのらないで』

「なんのこっちゃ?」
「八ぃ…?」
「てまり、だいじょぶ?」
「全然…。八は死体、平気なのぉ…?」
「うん」
自分も死体だしね、と桐来八は心中呟いた。

***

桐来八(仮)。
主人公の1人。
死体である。動いている。生前の記憶はない。名前も。


オーナー:samantha

(出典:マーガレット千夜一夜)

評価数:0


名前:静原てまり 【ぶらり湯けむり夢きぶん編】
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:3
剣技:
 ・召喚剣<20/0/0/2/命命鏡鏡/水色のパーカー>
 ・召喚剣<25/0/0/2/死死命/ミトンの手袋>
 ・召喚剣<10/5/0/1/高毒/お気に入りのリストバンド>
 ・召喚剣<10/0/0/3/速速熱衝衝/泥のついたスニーカー>

設定:
---


オーナー:samantha

(出典:マーガレット千夜一夜)

評価数:0


名前:静原てまり [Dead_or_Undead]
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:3
剣技:
 ・召喚剣<20/0/0/2/命命鏡鏡/「あのね」>
 ・召喚剣<25/0/0/2/死死命/「なに?」>
 ・召喚剣<10/5/0/1/高毒/「聞いて」>
 ・召喚剣<10/0/0/3/速速熱衝衝/「さっさと言え」>
 ・召喚剣<15/1/2/2/熱斬/「むかしむかしあるところに…」>

設定:
「いつ目を覚ますんだろうこの人」
「心配だね」
気の毒そうな声でてまりが言った。
「うん」
心配は心配だ。見も知らぬ青年だけど、私にとっては大事な人だから。と、八は思った。


なぜなら、私、桐来八というのは、この通り、ここに体があるにもかかわらず、まったく、世の中の人たちと繋がりがなく、まるで背景のように通りすがるだけで、誰からも、「以前に会ったことがあり、また今後も会う人」、つまり知人として扱われることがなく、まして名前など呼んでもらわない。いや、桐来八というのは、怪しいホームレスにつけてもらった仮名で、私はなんと自分の本名も知らないのだが、とにかく、
だからこんなの初めてだ。
胸がときめくのだ。
このお兄さんが目を覚まして、
『あなた、事故にあって、私、なりゆきで、救急車に乗りました。あなたなかなか目を覚まさない、心配しました。目を覚ましてよかったです。私、キリキハチいいます。』
と私が言ったら、お兄さんは、

『ご迷惑をおかけしました、キリキさん』

と言うだろう。
その瞬間のことを思うだけでニヤけてしまう…。

「はっちん」

と呼ばれて振り向いくと、てまりがアルフォートの袋を私に差し出した。
「ごめん」
開けて、と言っているのだ。やっぱり、病人は病人だ。
「てまりはいつ退院するの?」
「明日」
「あら」
「授業行かなきゃだからぁ…」
袋の端から覗いたアルフォートを、てまりは手も使わずに食ってのけた。


オーナー:samantha

(出典:マーガレット千夜一夜)

評価数:0


名前:出番のない静原てまり 【現実より】
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:3
剣技:
 ・召喚剣<20/0/0/2/命命鏡鏡/頼りない腕>
 ・召喚剣<25/0/0/2/死死命/ハチの隠し事>
 ・召喚剣<10/5/0/1/高毒/てまりの隠し事>
 ・召喚剣<10/0/0/3/速速熱衝衝/宮が手に入れた物>
 ・召喚剣<15/1/2/2/熱斬/てまりの知りたい事>
 ・召喚剣<10/0/0/4/熱熱衝衝/宮の守りたい物>

設定:
※マチェット…刃物の一種。ナタのようなもの。


倒れたバイクに寄りかかって休んでいた行科宮は、フと肌寒さを感じた。
見れば夕闇を白く雲が覆いはじめている。
ぽつ。
つむじに冷たいものが当たったので降り出したと気づいた。
「やべ」
慌ててバイクを起こしたが雨はあっという間にザアザアとやり出した。宮は右手に例の刃物を持ったままバイクにまたがり、スタートさせた。

(ピザが冷める…ピザが冷める………)


藍闇の街を灰色の雨が染めていく。マチェットの刃や、手についた血も雨がざんざか洗い流してくれた。服についた返り血もぼんやりとにじむ。遠景は霧がかかったように見通すことあたわず、聞こえるのはつんざくように弾ける水音ばかりで、自分がどこに向かっているかを知ることいっそう叶わない。しかし迷いなど雨に流されたかのように彼の頭からスッキリと忘れ去られていた。
そこへ、

ドッ
ドッ
ドッ

バイク後部への攻撃(?)!!?
衝撃でいきおいよく蛇行(〜〜〜)するがなんとか体勢を取り戻す。体勢を取り戻しながらミラーで確認すると、ピザケース(※布製)に、細い……… 矢だ。矢が刺さっていた。何の矢かはわからないが…
三本刺さっていた。
すぐにでもピザの状態を確認したいが、スピードを緩めた隙にピザが追撃に遭ったりしたらたまらない。

バァン!!

!! ほらっ後輪が撃たれてパンクしたぜ!?バイクはバクバクいってる!バランスを崩すが、走行を続行…!
(安全な場所へ!)
雨の勢いでスピードを保ちながら、住宅街のT字路を左折する。
ザザザザザ―――ッッ
知らない家の庭の生け垣に突ッこんで車両ごと庭に侵入する。横腹で家の壁に体当たるごとく停車して、宮はくるりと飛び降りた。
そこは軒下で、刺さった矢を抜いて(矢じりは吸盤ではなかった)、ピザケースのマジックテープをバリバリと剥がした。素早く中身を確認するが、ピザは無傷であった。胸中深く安堵する。
(敵の狙いは?)
恐らくピザじゃ、ない。

敵の狙いは…………オレだ。

(だったらオレがバイクから離れた方が、ピザは安全だ…)
ヘルメットはかぶったままバイクから離れる。
壁に背を押しつける。濡れててらてらと刃のゆらめくマチェット。武器を片手で中段に構えて、気配を潜(ひそ)めた。


オーナー:samantha

(出典:マーガレット千夜一夜)

評価数:2
(elec.)(niv)


絵が混沌としてきた (elec.)(03/11 01時25分48秒)

この状態で、「狙いはピザじゃないから俺だ」っていう思考ができるのはアスロマさん並ですね。 (niv)(03/12 21時56分05秒)

名前:静原てまり 【ぶらり湯けむり夢きぶん】
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:3
剣技:
 ・召喚剣<20/0/0/2/命命鏡鏡/水色のパーカー>
 ・召喚剣<25/0/0/2/死死命/ピンクのミトン>
 ・召喚剣<10/5/0/1/高毒/お気に入りのリストバンド>
 ・召喚剣<10/0/0/3/速速熱衝衝/泥のついたスニーカー>
 ・召喚剣<15/1/2/2/熱斬/丈夫な手提げ(民族調の刺繍入り)>
 ・召喚剣<10/0/0/4/熱熱衝衝/宮のマチェット(2.0kg)>
 ・召喚剣<20/0/1/1/死護/宮のマチェット(1t)>

設定:
http://www.geocities.jp/dairanto_tcg/burari7.html


オーナー:samantha

(出典:マーガレット千夜一夜)

評価数:0


名前:静原てまり 【Dead_or_Undead】
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:4
剣技:
 ・召喚剣<20/0/0/2/命命鏡鏡/「あのね」>
 ・召喚剣<25/0/0/2/死死命/「なに?」>
 ・召喚剣<10/5/0/1/高毒/「聞いて」>
 ・召喚剣<10/0/0/3/速速熱衝衝/「さっさと言え」>
 ・召喚剣<15/1/2/2/熱斬/「むかしむかしあるところに…」>
 ・召喚剣<10/0/0/4/熱熱衝衝/「昔っていつだよ」>
 ・召喚剣<20/0/1/1/死護/「江戸時代?」>

設定:
久しぶりに戻った自分の家。
部屋の電気を点ける。

明るくなった瞬間、部屋の凄惨な様子にがっくりと溜め息をついた。
床から血のついた服やタオルを拾い上げる。あーあ、絨毯に血がついてる…
洗面台に湯をはり、衣類を浸す。かたく絞った布でゴシゴシと絨毯をこする。
落ちない。
布に洗剤を塗布し、再度こする。
やはり落ちない。
絨毯はぶくぶくと泡立つが、茶色く染み付いた血痕は落ちない。
ゴシゴシ。
ゴシゴシ。
「ああ…………」
ごろり、と床に寝転がった。

入院した経緯。3日前、この部屋で、何を思ったか死にたくなった私は、カッターナイフで自分の腕を切りつけたのだ。でも、いつもよりも血の出る量がハンパなく多くて、ぴゅうぴゅうと音をたてて血が吹き出すもんだから、私はすっかりビビってしまい、自分でタクシーを呼んで病院に行った。でもまさか、入院するハメになるとは…


入院したおかげで、面白い女の子に会えた。桐来八。話し相手になってくれた女の子。
彼女にいっぱい嘘をついた。

私には、見舞いに来てくれる友達なんていない。友達はいるけど、そもそも入院してることすら言ってないし。だって、見舞いに来てくれたとして、入院した理由をどう説明すればいい?いや、そんなの杞憂だ。どうせ見舞いになんか来てくれない。まだそんなに仲よくないもの。大学入ってからできた友達だから。いや、関係ない。いくら長くいたって、こんな風に心を閉ざしていたら永遠にホントの友達になんてなれない。だからって本当の自分を見せられない。こんな暗くてうじうじしてるなんて知られたくない。誰にも。それに誰も興味ないのでは?本当の私がどんな人間かなんて誰も気にしない。何を叫んだって、何も聞いてはくれないだろう。いてもいなくても同じ。
……。

カーテンを開け放したままの窓から町の光が見える。ああ、綺麗。
よし。
退院祝いしよ。

祝いだ!私は胸が躍った。

ツッカケをはいてコンビニに繰り出すと、カゴいっぱいに食べたいものを詰め込んだ。
重い。
でも、頑張って部屋まで持ってあがる。
血だらけの絨毯の上に食べ物を広げて、端から袋を開けていく。
夢中で食べる。味なんかわかんないけど、「満たされていく」感じが堪らない。
「ああ…」
「あー…」
「……」
馬鹿じゃないの。
こんなことしてなんになるの。極めて享楽的。本能のままガツガツと胃袋を満たすだけ。動物と同じ。獣。私は脂肪に包まれた醜い獣。笑える。そんな私が、人間とまともなコミュニケーションをとろうだなんて。人間社会の中で存在価値を得ようだなんて。身の程知らず。馬鹿じゃないの?知らないのね、あんたは、生まれてから、今まで、そしてこれからも、ずーっと一人よ!ずーっとよ!誰もあんたを理解しない。誰もあんたを必要としない。死ね!この醜い肉塊が!!存在するだけで、その脂肪の塊が視界に入るだけで、誰もかれもが吐き気を催すのよ!死ね!死ね!!死ね!

***

気がついたら、私はまた病院のベッドに寝ていた。


オーナー:samantha

(出典:マーガレット千夜一夜)

評価数:0


名前:静原てまり 【ぶらり湯けむり夢きぶん】
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:5
剣技:
 ・召喚剣<20/0/0/2/命命鏡鏡/水色のパーカー>
 ・召喚剣<25/0/0/2/死死命/ピンクのミトン>
 ・召喚剣<10/5/0/1/高毒/お気に入りのリストバンド>
 ・召喚剣<10/0/0/3/速速熱衝衝/泥のついたスニーカー>
 ・召喚剣<15/1/2/2/熱斬/丈夫な手提げ(民族調の刺繍入り)>
 ・召喚剣<10/0/0/4/熱熱衝衝/宮のマチェット(中)>
 ・召喚剣<20/0/1/1/死護/宮のマチェット(重)>

設定:
http://www.geocities.jp/dairanto_tcg/burari9.html


オーナー:samantha

(出典:マーガレット千夜一夜)

評価数:2
(kusa_hen)(kusa_hen)


評価が遅れた分もう1個つけるともう一個 (kusa_hen)(04/06 21時39分23秒)

名前:静原てまり 【現実より】
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:5
剣技:
 ・召喚剣<20/0/0/2/命命鏡鏡/水色のパーカー>
 ・召喚剣<25/0/0/2/死死命/ピンクのミトン>
 ・召喚剣<10/5/0/1/高毒/お気に入りのリストバンド>
 ・召喚剣<10/0/0/3/速速熱衝衝/泥のついたスニーカー>
 ・召喚剣<15/1/2/2/熱斬/丈夫な手提げ(民族調の刺繍入り)>
 ・召喚剣<10/0/0/4/熱熱衝衝/宮のマチェット(中)>
 ・召喚剣<20/0/1/1/死護/宮のマチェット(重)>
 ・召喚剣<20/0/0/2/速熱盾重/宮のマチェット(やや重)>

設定:
カンカンと照る太陽の下、私とてまりと見知らぬ中学生。は対峙していた。

「君、名前は?」

相手の眉間にレイピアの切っ先を突きつけながら尋ねた。
なぜ名前なぞ聞く必要があるのか。自分でもよくわからない。敢えて言うなら、物語を先に進める必要があるから、かな。
見知らぬ中学生は素直だった。
「………行科…宮。」
世界を拒絶しきれない彼はわずかに唇を動かして呟いた。

***

カンカンと軒を打つ雨の音だけが耳に響く。
行科宮(23)は息を殺して相手の出方をうかがっていた。
ボウガンとマチェット。こちらが不利のように感じる。バイクがあれば別かもしれないが、
(バイクはダメだ………!)
ピザが攻撃を受けるわけにはいかないからだ。身を守るものはヘルメットだけだが、満足せねばならない。どちらにしろ重要なのは「相手の矢があと何本あるか」。あるいは…。
フと気がつくと、
(重い…)
思考に伴って、せっかく軽く軽く研ぎ澄ましたマチェットがずしりと手首を圧迫していた。
(やばい、無、無、無…)
雨のリズムにのせて思考を洗い流し、武器の軽さを取り戻す。
(よし…)
口の端で微笑む。
と、

バシュ!!

足元へ、強烈な一撃!
(堪え性のないヤツだ!)
姿の見えぬ敵に悪態をつき、それでもじっと待つ。集中力は限界を越えて高まる。
バシャバシャと相手の走る音を聞くと、さすがに隠れきれないという気がするが、まだだ。

相手は距離を保ちつつ移動する!射程距離に俺の姿をとらえた!
ボウガンを構える姿が俺からもちらりと見えた。
カン!カン!カン!
軽く研いだ幅広の刃を的確に構えてボウガンの三連撃を極限の集中力で受け止める!
「チッ」
と相手の舌打ちが聞こえた気がした。聞こえるわけはないが、それぐらい相手の心理をなぞれているということだ!相手が矢を装填する隙に、ザッ!と生け垣を飛び越えて至近距離へ近づく!
「間に合わねえよ!」
マチェットに重さをのせて振り下ろす!盾にしようと相手が構えたボウガンを、砕く!
「チッ」
今度こそハッキリと聞こえた。
「死ねぇええええええええ!!!!」


殺すのか?
「また」殺すのか?

(さっきのは……正当防衛だ…)

そうじゃねえだろ。わかってる癖に。

(………)


宮はマチェットを下ろした。
「…殺さないのか?」
「先に質問させてくれ。なぜオレを襲った?」
「決まってるだろう。お前がこのゲートのオーナーだからさ」
ゲート?
オーナー?
聞き慣れない言葉に首を傾げる。
「自覚がねーのか。まあ、自覚のないオーナーはたまにいる。要するに、お前を殺せば殺した人間がこのゲートを手に入れられるのさ。すでにこのゲートには多くの人間が迷いこんでる。沸いて出た泡のような悪意……つまりオレのようなやつのことだが……には格好の餌だ。」
やつは逃げるように身を引いた。
「ここなら出たいのか?なら、考えるべきだ。このゲートがなぜ生まれたのかを」

そう言って第二の敵は消えた。


オーナー:samantha

(出典:マーガレット千夜一夜)

評価数:1
(niv)


「聞こえるくらい相手の心理がなぞれているということだ」とはすごい自信ですね。実は勘違いだった、なんてことがないようにがんばってください。(評・川崎 洋) (niv)(03/28 14時18分04秒)

名前:静原てまり 【Dead_or_Undead】
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:5
剣技:
 ・召喚剣<10/0/0/4/熱熱衝衝/宮のマチェット(中)>
 ・召喚剣<20/0/0/2/命命鏡鏡/水色のパーカー>
 ・召喚剣<5/0/0/3/魔魔鏡熱絶絶/開かずのコンパクト>
 ・召喚剣<20/0/0/2/速熱盾重/宮のマチェット(やや重)>
 ・召喚剣<10/5/0/1/高毒/お気に入りのリストバンド>
 ・召喚剣<10/0/0/3/速速熱衝衝/泥のついたスニーカー>
 ・召喚剣<20/0/1/1/死護/宮のマチェット(重)>
 ・召喚剣<15/1/2/2/熱斬/丈夫な手提げ(民族調の刺繍入り)>
 ・召喚剣<25/0/0/2/死死命/ピンクのミトン>

設定:
「ただーいま。」
「てまりおかえりー」
「あれ?赤いおにーさん(仮称)は?」
隣のベッドが空なのを見て、てまりは怪訝そうにした。
「今、起きて、看護婦さんに連れられて検査に行きまシタ。」
「そぅかぁ!目が覚めたのか!よかったよかった!」
てまりはぴょんぴょんニコニコ、嬉しそうに言った。でも、
「はっちん、嬉しそうだね??」
「え?」
顔がニヤけていたのは私の方だったのかしらん。
「もしかして惚れたの?行科さんに?きゃぁ☆」
「なんでやねん!」
「まあイケメンだしね…所詮はっちんも女ということか……フッ」
「ちーがーうー!!」
ガチャ

「病室で騒がないでください!」

バン
てまりはぺろりと舌を出してみせたのだった。

***

検査が済むと、赤いお兄さんこと行科さんは早々に退院した。(てまりは強引にアドレスを聞き出していたけど。「これも何かの縁」だそうで。縁って…。)

後には私とてまりが残された。
窓から差す夕日の綺麗なことといったら。

「てまりー」
「あに?」
「大学って楽しい?」
「んー…。まぁ、まあ。かな。友達がいるから楽しいよ!」
「友達ってどんなもの?」
「ふぅむ。それは難しい質問だね。一緒に遊んだりするけど、でもそれだけじゃないじゃん?」
「それだけじゃないって?」
「何だろ。ハートですよ。友情みたいな。」
「だって私とてまりは友達なんでしょ」
「ほーよ。そうだよ。そうそう、トモダチだよ。ごめん。」
「ごめんって何が?」
「んーん。なんか無理矢理ーみたいな。ことに。なってないかなぁって。あのね、私はこーやってはっちんが一緒にお喋りしてくれるのが、すごい嬉しいの。それってトモダチじゃん?」
「うん。」
「よかったぁ」
「不思議だね」
「不思議?」
「縁とかいうやつ。袖触れあうも多生の縁、というけど、私とてまりも、赤いお兄さんも、そういう不思議な運命に導かれて出会ったんじゃないかな。それって、てまりには普通のことかもしれないけど、私には凄いことなんだよ。」
「はっちん?」

夕日が綺麗すぎるのだった。空のシーツがピンクに染まって、3人だった病室は2人になっていて、すごくすごくお腹がすいて、泣きそうなぐらいで。てまりのパジャマの袖をぎゅうとつかみたくなるのも、すべて夕日のせいに違いなかった。

「人間って、どうして生きてるといえると思う?生きている人だけが、誰かと話したり、知り合ったりできるの。でも体を持つ前から、小さな魂のころから、人と人とは繋がっていたの。私は、自分のことは何もわからないのに、そういうことを今思い出したの。」
「ん…んー?」
「つまり、ずっと前から、私とてまりはトモダチだったんだよ?」

自分でも何を言っているのかよくわからなくて、ただもう恥ずかしかったのだが、きっと「疲れて」いたのだ。
てまりの心が、澄んだ水に映るように私の心に染み込んで、苦しくて、ただ彼女を安心させたいと、ずっとそのことを考えていた。


オーナー:samantha

(出典:マーガレット千夜一夜)

評価数:0


名前:AD静原てまり 【ぶらり湯けむり夢きぶん】
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:6
剣技:
 ・召喚剣<10/0/0/4/熱熱衝衝/宮のマチェット(中)>
 ・召喚剣<20/0/0/2/命命鏡鏡/水色のパーカー>
 ・召喚剣<5/0/0/3/魔魔鏡熱絶絶/開かずのコンパクト>
 ・召喚剣<20/0/0/2/速熱盾重/宮のマチェット(やや重)>
 ・召喚剣<10/5/0/1/高毒/お気に入りのリストバンド>
 ・召喚剣<10/0/0/3/速速熱衝衝/泥のついたスニーカー>
 ・召喚剣<20/0/1/1/死護/宮のマチェット(重)>
 ・召喚剣<15/1/2/2/熱斬/丈夫な手提げ(民族調の刺繍入り)>
 ・召喚剣<25/0/0/2/死死命/ピンクのミトン>

設定:
言理とは?――記憶やことがらをつなげている紐のようなものです。
このお湯には入浴した方の記憶の紐をラーメンのようにほぐしたりゆであげて繊維をつなぎ合わせる作用があります。
認知症の治療や、受験勉強などに効果があります。
(言理の湯 効能書きより)

http://www.geocities.jp/dairanto_tcg/burara12.html


オーナー:samantha

(出典:マーガレット千夜一夜)

評価数:0


名前:静原てまり 【現実より】
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:6
剣技:
 ・召喚剣<10/0/0/4/熱熱衝衝/宮のマチェット(中)>
 ・召喚剣<20/0/0/2/命命鏡鏡/水色のパーカー>
 ・召喚剣<5/0/0/3/魔魔鏡熱絶絶/開かずのコンパクト>
 ・召喚剣<5/1/0/2/速速絶衝絶衝/携帯についたストラップいっぱい>
 ・召喚剣<20/0/0/2/速熱盾重/宮のマチェット(やや重)>
 ・召喚剣<10/5/0/1/高毒/お気に入りのリストバンド>
 ・召喚剣<10/0/0/3/速速熱衝衝/泥のついたスニーカー>
 ・召喚剣<20/0/1/1/死護/宮のマチェット(重)>
 ・召喚剣<15/1/2/2/熱斬/丈夫な手提げ(民族調の刺繍入り)>
 ・召喚剣<25/0/0/2/死死命/ピンクのミトン>

設定:
ゆうの手が、宮が自分の口に当てていた手をどけて顔を近づけた。
ニコッ、と笑い(逆光で見えないが)、若干踵を上げて宮の唇に口づける。
………。
相変わらずキスがうまいなこのクソビッチ…とか思いながらも宮は抵抗しなかった。すべてを許せる気がした。否、この女が何をしたかなんて、考えるのも面倒臭い。俺が何をすべきで、どこへ行くべきか、この子が敵だろうと悪魔だろうと、それを決めてくれるんだったら楽な話。
「…ゆうちゃん……」
気がついたら側にいてくれる、この女の子のことが好きだった。今も。そして今、彼女が僕を必要としてくれてる。こんな感覚は久し振りだ……

と、
ピリリリリリリ…

宮の携帯が鳴った。

***

「てまり…」

「てま…」

「……」

八の声が遠くに聞こえる。脳がわんわん沸騰していて、世界も思考も蜃気楼の中だった。
でも…
ダメだ…
私が…行かなきゃ…
八が……死ぬ?死ぬ…
「どこに…行くの…」

瞬間、辺りは暗くなった。二人の体をザーッと雨が打った。


オーナー:samantha

(出典:マーガレット千夜一夜)

評価数:0


名前:静原てまり 【Dead_or_Undead】
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:6
剣技:
 ・召喚剣<10/0/0/4/熱熱衝衝/宮のマチェット(中)>
 ・召喚剣<20/0/0/2/命命鏡鏡/水色のパーカー>
 ・召喚剣<5/0/0/3/魔魔鏡熱絶絶/開かずのコンパクト>
 ・召喚剣<5/1/0/2/速速絶衝絶衝/携帯についたストラップいっぱい>
 ・召喚剣<20/0/0/2/速熱盾重/宮のマチェット(やや重)>
 ・召喚剣<10/5/0/1/高毒/お気に入りのリストバンド>
 ・召喚剣<10/0/0/3/速速熱衝衝/泥のついたスニーカー>
 ・召喚剣<20/0/1/1/死護/宮のマチェット(重)>
 ・召喚剣<15/1/2/2/熱斬/丈夫な手提げ(民族調の刺繍入り)>
 ・召喚剣<25/0/0/2/死死命/ピンクのミトン>
 ・召喚剣<35/0/3/0//コンソメパンチ>

設定:
宮の新しいバイト先は、また別のピザ屋で。
(どうも、バイクに乗ってないと駄目らしいな、俺は…)
バイクなんか、本当はいい加減やめるべきなのかもしれない。過去と決別したいのなら。
でも以前のようにバイクに乗っていれば全くの無心というわけでもなかった。夜の道を走る宮の心を、無心と、不安と、雑念が、一定のリズムで通過する。
不安の内容はいろいろ。将来のこととか(いつまでフリーターをやる気?)(などという平凡で深刻な悩み)(笑)、バイトはうまくいってる。社割でてまりにピザを食わせてやれるし(おごるわけではない)。

…そうやって、誰かの笑顔を思い浮かべること。絶望や孤独でなく、暖かさと少しの痛みを伴って。
(「宮」)
(「みーやっ」)
そんなことが、俺にもまだできたんだって。
痛みの正体を俺は知ってるんだ。いつか失われることへの不安?そうともいうけど、でも、俺が「生きてる」ことの、証拠。

ピリリリリリ

携帯が鳴った。
空は藍闇、町はあかく、チカチカと車のバックライトは無数に赤く。バイクは道の脇にとめた。
「てまり?あのー、仕事中なんですけど」
『宮っ、みや…!』
てまりは泣いていた。
「どーした?」
『八がいないのぉっ!帰ったら…、どこにもっ…!』

大切な人の顔が、不安とともにガーッと胸中を占めたが、声は平静を保つ。
「どこにも?…八のことだし、そのへんフラフラしてんじゃね?公園とか。」
『うんっ、うん…。公園はいなかったけど、もうちょっと探してみる。バイト中に電話してごめん?』
「おい、待てよ。子どもじゃないんだしすぐ帰ってくるって。じっとしてろ」
『えっ、…う、うん』
と、一旦携帯を切りかけるが、
「ちょいま」
パニック状態のコイツを部屋に一人で置いとくのはヤバい。非常にヤバい!
「今すぐ俺が行くから。それまで大人しく待ってろ!あ、テレビでも見て待ってろよ?絶対!!」

見れば車も、トラックの割合が増えてるし、てまりが心配しても当然の時間帯だった。
「どいつもこいつも、手がかかるっ…!」
手がかかるといえばあの女も別な意味で面倒くさい女だったが、どうも俺はそういうのにつきまとわれる運命らしい。
「大丈夫だ。絶対…」
つい、最悪の事態を想定しがちな自分の心を戒める。でもそれが、(もはやイコールで未来の拒絶というわけでもなく。)
「大丈夫……」
てまりの泣き声と八の顔が、脳内でドラマチックにループするけど、安全運転は忘れない俺は、偉い。


てまりのマンションに着いた。
上を見上げて、てまりの部屋の窓を確認する。明かりはついてる。いいつけを守って部屋にはいるらしいこと。
「はい、はい…すみません店長、すぐ戻りますから……ホントに…いや、彼女ではないですけど…」
TELしながら階段を駆け上る。
と、
「にゃ〜」
と猫の泣き声。
ゴミ捨て場からだ。
ゴミ捨て場には、明日の朝捨てるべきフライング可燃ゴミが山と積んであり、何匹も猫がそこでたむろっていた。

で、まあ、案の定というか、やたらデカいノラが1匹そこに混じってた。
「はーちー…」
「み、宮?」
怒りを隠すことなく、
「こんな時間になにしてる?」
「あー…その、てまりと喧嘩しちゃって?」
「ケンカ?」
てまりはそんなことは一言も言わなかった。
「ちょっと帰りにくくてね?」
「…(はー…)」
「というよりもう出て行こうかなあと…」
「ケンカぐらいで?」
「いや、喧嘩は、私が悪いんですよ。どちらかといえば。でも、元々勝手にころがりこんでるわけだし…いい潮時だと。でも喧嘩別れというのも後味が悪いので、ね、宮、てまりにことづけてくれないですか?私は勝手に出て行くだけだよって。」
「……」
コイツが、何を思って出て行こうとするのか、普通の友人なら普通に聞けそうなものだが、俺にはなぜかその資格がないように感じられた。てまりにも。
どんなにくっついて一緒にいても、自分たちの人生は所詮別個のものであると、八は、たぶんてまりも、根っこのところでそう思いこんでるらしくて、俺には手の届かない場所に心のスペアを置こうとしてる。
…でも。俺はそうは思わないから。
俺の人生はお前らのもんなんだから。勿論、俺のものでもありお前らのものでもあるといつかの俺が決めたのです。反論は認めません。


でもそんな愛の言葉を今はまだ囁けない。
「…やだよ。そんなてまりに包丁で刺されそうなミッションは。さよならくらい、自分の口でいいなさい」
「………うん…」
子犬のように震える八の頭をポンポンと叩いた。階段を上る途中、八が小声で「…もう少しいることにする」と呟いたので「あっそう」と返事しておいた。おわり。


ちなみに部屋に行くとてまりはポテチをくいつつタモリ倶楽部を見てゲラゲラ笑っていた。


オーナー:samantha

(出典:マーガレット千夜一夜)

評価数:0


名前:静原てまり 【ぶらり湯けむり夢きぶん】
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:6
剣技:
 ・召喚剣<10/0/0/4/熱熱衝衝/宮のマチェット(中)>
 ・召喚剣<20/0/0/2/命命鏡鏡/水色のパーカー>
 ・召喚剣<5/0/0/3/魔魔鏡熱絶絶/開かずのコンパクト>
 ・召喚剣<5/1/0/2/速速絶衝絶衝/携帯についたストラップいっぱい>
 ・召喚剣<20/0/0/2/速熱盾重/宮のマチェット(やや重)>
 ・召喚剣<10/5/0/1/高毒/お気に入りのリストバンド>
 ・召喚剣<10/0/0/3/速速熱衝衝/泥のついたスニーカー>
 ・召喚剣<20/0/1/1/死護/宮のマチェット(重)>
 ・召喚剣<15/1/2/2/熱斬/丈夫な手提げ(民族調の刺繍入り)>
 ・召喚剣<25/0/0/2/死死命/ピンクのミトン>
 ・召喚剣<35/0/3/0//コンソメパンチ>
 ・召喚剣<20/0/0/3/命命命>

設定:
http://www.geocities.jp/dairanto_tcg/burari15.html


オーナー:samantha

(出典:マーガレット千夜一夜)

評価数:2
(clown)(elec.)


宮が最高にダメ人間<レズレズレズ (elec.)(03/30 01時46分11秒)