設定：
　スタァァァアアアン！
　恐慌状態の人々の耳に、鋭い早押し音が突き刺さる。
　ナルホドリアスの《万色の迅押》レインボウ・クイック・ドロウが三、《山閑至音》(サイレントメーカー)が発動したのだ。
　今までの騒ぎがまるで嘘のように、静まり返るスタジオ。
　ただ、ナルホドリアスの声だけが響く。

「席に戻るんだ。クイズはまだ、終わっていない」
「し、しかし……」
　戸惑う人々。
　いくらナルホドリアスでも、答えがブレイスヴァではない問題など、解くことができるだろうか？
　答えを弑されてしまっていたら……答えられるはずがない。
「つまり、その逆も正しい――私がこの問題に答えることに成功したなら、ブレイスヴァは答えを弑しにやって来てはいないと、いうことになる」
「な、なるほど……！」
　人々の顔にわずかに喜色が戻る。

　かくして、ナルホドリアスは再び最終問題へと挑む。
　例え相手がブレイスヴァであったとしても、クイズでは負けないとする、確かな覚悟がそこにあった。



　高速剣：早押しの極意《万色の迅押》
　蟲毒剣：ピリリと辛い風刺
　衝撃剣：度肝を抜く解答力

オーナー：piyo

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