名前:静原てまり 【Dead_or_Undead】
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:4
剣技:
 ・召喚剣<20/0/0/2/命命鏡鏡/「あのね」>
 ・召喚剣<25/0/0/2/死死命/「なに?」>
 ・召喚剣<10/5/0/1/高毒/「聞いて」>
 ・召喚剣<10/0/0/3/速速熱衝衝/「さっさと言え」>
 ・召喚剣<15/1/2/2/熱斬/「むかしむかしあるところに…」>
 ・召喚剣<10/0/0/4/熱熱衝衝/「昔っていつだよ」>
 ・召喚剣<20/0/1/1/死護/「江戸時代?」>

設定:
久しぶりに戻った自分の家。
部屋の電気を点ける。

明るくなった瞬間、部屋の凄惨な様子にがっくりと溜め息をついた。
床から血のついた服やタオルを拾い上げる。あーあ、絨毯に血がついてる…
洗面台に湯をはり、衣類を浸す。かたく絞った布でゴシゴシと絨毯をこする。
落ちない。
布に洗剤を塗布し、再度こする。
やはり落ちない。
絨毯はぶくぶくと泡立つが、茶色く染み付いた血痕は落ちない。
ゴシゴシ。
ゴシゴシ。
「ああ…………」
ごろり、と床に寝転がった。

入院した経緯。3日前、この部屋で、何を思ったか死にたくなった私は、カッターナイフで自分の腕を切りつけたのだ。でも、いつもよりも血の出る量がハンパなく多くて、ぴゅうぴゅうと音をたてて血が吹き出すもんだから、私はすっかりビビってしまい、自分でタクシーを呼んで病院に行った。でもまさか、入院するハメになるとは…


入院したおかげで、面白い女の子に会えた。桐来八。話し相手になってくれた女の子。
彼女にいっぱい嘘をついた。

私には、見舞いに来てくれる友達なんていない。友達はいるけど、そもそも入院してることすら言ってないし。だって、見舞いに来てくれたとして、入院した理由をどう説明すればいい?いや、そんなの杞憂だ。どうせ見舞いになんか来てくれない。まだそんなに仲よくないもの。大学入ってからできた友達だから。いや、関係ない。いくら長くいたって、こんな風に心を閉ざしていたら永遠にホントの友達になんてなれない。だからって本当の自分を見せられない。こんな暗くてうじうじしてるなんて知られたくない。誰にも。それに誰も興味ないのでは?本当の私がどんな人間かなんて誰も気にしない。何を叫んだって、何も聞いてはくれないだろう。いてもいなくても同じ。
……。

カーテンを開け放したままの窓から町の光が見える。ああ、綺麗。
よし。
退院祝いしよ。

祝いだ!私は胸が躍った。

ツッカケをはいてコンビニに繰り出すと、カゴいっぱいに食べたいものを詰め込んだ。
重い。
でも、頑張って部屋まで持ってあがる。
血だらけの絨毯の上に食べ物を広げて、端から袋を開けていく。
夢中で食べる。味なんかわかんないけど、「満たされていく」感じが堪らない。
「ああ…」
「あー…」
「……」
馬鹿じゃないの。
こんなことしてなんになるの。極めて享楽的。本能のままガツガツと胃袋を満たすだけ。動物と同じ。獣。私は脂肪に包まれた醜い獣。笑える。そんな私が、人間とまともなコミュニケーションをとろうだなんて。人間社会の中で存在価値を得ようだなんて。身の程知らず。馬鹿じゃないの?知らないのね、あんたは、生まれてから、今まで、そしてこれからも、ずーっと一人よ!ずーっとよ!誰もあんたを理解しない。誰もあんたを必要としない。死ね!この醜い肉塊が!!存在するだけで、その脂肪の塊が視界に入るだけで、誰もかれもが吐き気を催すのよ!死ね!死ね!!死ね!

***

気がついたら、私はまた病院のベッドに寝ていた。


オーナー:samantha

評価数:0