名前:剣王アリス
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:1
剣技:
 ・召喚剣<5/0/0/2/死速護速熱衝衝/赤の精霊石>
 ・召喚剣<20/0/0/2/速熱衝絶/侍女ダイナ>
 ・召喚剣<40/0/0/1/回3/青の精霊石>
 ・裏切書簡

設定:
昔々、あるところに剣の国と盾の国がありました。
この国々は仲が悪く、百年もの戦争を続けていました。
それが終わりになろうとしている頃。
剣の国と盾の国は仲直りをするところでした。
剣国デクスターの女王セントラが、
盾国ジニスター国王ジャスティニアヌスの裏切りによって殺害されました。
ジャスティニアヌスは乱心し、血塗られた『赤盾』のあだ名をつけられました。
剣の国の次の王となるべきは、まだ幼い一人娘のアリスでした。
しかし、アリスは剣の力を持っていませんでした。
剣の国民たちは次々とアリスのもとを離れていきました。
成長したアリスは母の仇の赤盾を倒すため、孤独な戦いに向かいます。

「あら、旅人さん。私は剣の王アリス。
暴れ回っている赤盾を倒すにはどうしたら良いのかしら。
…赤盾を知らない?私のことも?ならば、教えてあげるわ。
記憶でもなくしちゃったの。それとも海の向こうの世界の人?」

剣王アリス・シンシア・ステラ・M・デクスター:剣国デクスターの新しい女王。剣が使えない代わりに、石に閉じ込められた精霊を呼び出すことができる。現在持っている石は、赤と青の二つ。石は、銀で出来た具足にはめ込まれている。猫が大好きな14歳。

赤の精霊石:アリスの生まれたときに魔法使いから授かった石。まぶしい火の粉を飛ばして爆発する。
青の精霊石:赤の精霊石と対をなすといわれる。初代デクスター王妃の結婚指輪の石らしい。

侍女ダイナ:猫族の侍女。アリスの育ての親で、裏切らずについてきた。格闘技に長け、アリスの手助けをする。30歳独身。


オーナー:kusa_hen

(出典:マーガレット百年戦争)

評価数:3
(stara)(utsm4)(hosa)


20/0/3/1/死護/ぱんつ とか書簡で送ってやるから覚悟しやがること。 (utsm4)(05/01 03時21分07秒)

王道ファンタジーっぽい。 (hosa)(05/17 15時58分54秒)

名前:剣王アリス
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:1
剣技:
 ・召喚剣<5/0/0/1/速魔魔魔死死死/緑の精霊石>
 ・召喚剣<20/0/0/2/速熱衝絶/侍女ダイナ>
 ・召喚剣<35/0/3/0//黄の精霊石>
 ・召喚剣<40/0/0/1/回3/青の精霊石>
 ・裏切書簡

設定:
赤盾王の裏切りに、盾国デクスターは沸きました。
剣国を裏切ることは果たして正しかったのか。
そうではないと、反対した者がいました。
盾国もう一人の権力者、リリーナ王妃でした。
王妃は自分の夫の赤盾に思いとどまるように言いました。
するとどうでしょう。
あの仲直りの会談のときと同じように、リリーナも殺されてしまいました。
赤盾の乱心は勢いをつけ、自らの子どもたちも処刑してしまいました。
赤盾の気に入らない者はすべて殺されます。
盾国の人たちはみな赤盾に従いました。

剣王アリスは赤盾を倒すために、新しい石を探しに森へ行きました。
そこには、緑色に輝く石が落ちていました。

「たいへん!旅人さん…精霊石が一つ見つからないの!いっしょに探してくれないかしら?」
「アリス様。ここに一つ石がございます」
「まあ。ありがとう、ダイナ。…でも赤の石じゃなさそうね。どんな精霊がいるのかしら」

緑の精霊石:森にあった石。その森はかつて妖精の住む森であった。
黄の精霊石:どこからともなく拾われた石。岩のようなたくましい人型の精霊が現れる。

盾国王妃リリーナ:赤盾の妻で、共同で国を治めていた。和平に積極的に取り組んでいたところを殺害される。


オーナー:kusa_hen

(出典:マーガレット百年戦争)

評価数:0


名前:剣王アリス
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:2
剣技:
 ・召喚剣<5/0/3/2/死鏡鏡護/錬剣術師まくろ=こすもす=りーん>
 ・召喚剣<5/0/0/1/速魔魔魔死死死/緑の精霊石>
 ・召喚剣<20/0/0/2/速熱衝絶/侍女ダイナ>
 ・召喚剣<40/0/0/1/回3/青の精霊石>
 ・裏切書簡

設定:
剣の力を持たない女王アリスに従う国民たちは
日に日に少なくなっていきます。
アリスの住む城も、寂しくなっていきます。
かつては、敵対する盾の国の一家を呼んで仲直りについて話し合いをした場所でもあります。
それは、アリスの人生のうちでいちばん豪華なパーティーでした。
盾の王は変わってしまったし、優しかったお后様も、お姉さんだった王女様も、ちょっとやんちゃな王子様も、殺されてしまいました。
「あら、旅人さんね。お久しぶり。
お茶を入れたの、飲んでいかない?」

侍女のダイナが、報告にやってきました。
「アリス様、海の向こうの錬剣術師を雇うことに成功しました」
「まあ、どのようなお方なの」
「たいへん優秀なようですが…残念ながら言葉があまり通じません」
「よその人だから仕方ないか。ところで、精霊石がまたなくなってるのよ」
「探すのが面倒になりましたね」
「もう、いちいち構ってられなくなってきたわ。今日は健康のために早く寝るわ」
「はい、お休みなさいませ。アリス様」

錬剣術師まくろ=こすもす=りーん:アリスより小さな少女だが、海の向こうで高名な研究者として知られる天才。精霊石に興味を示している。そして、アリスのおやつの量が減ってしまった。

盾の王女、王子:赤盾とリリーナ王妃の実の子二人。アリスより少し年上だった。父親によって殺害されたといわれるが…。


オーナー:kusa_hen

(出典:マーガレット百年戦争)

評価数:1
(stara)


こすもすりーんがかわいい (stara)(05/07 08時20分47秒)

名前:剣王アリス
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:3
剣技:
 ・召喚剣<20/0/0/2/速熱衝絶/侍女ダイナ>
 ・召喚剣<5/0/0/1/速魔魔魔死死死/緑の精霊石>
 ・召喚剣<40/0/0/1/回3/青の精霊石>
 ・召喚剣<[50/0/1/2/連熟衡艶/徘ぬ清零右>
 ・裏切書簡

設定:
仲良くなった錬剣術師は、アリスのもとを去っていきました。
なぜなのかはまだ分かりません。

アリスの持っているお金がだんだんとなくなってきました。
もう、分けなくて良くなったおやつも少ないです。
それでもアリスはお腹を空かせながら精霊石を探します。
途中、アリスは珍しいきのこを見つけました。
それを食べるとあらふしぎ、
ふしぎ、
ふしぎ、
ああ、精霊の女の子が手を振ってます。
ああ、壁の犬が尾を振っています。
アリスはそれを拾いました。

「良かった…アリス様、正気に戻られましたのね」
「何も、水をかけなくてもいいじゃない…
しかもこれ、床を拭いたぞうきんを入れたバケツの…」

徘ぬ清零右:ふしぎ。壁なのか女の子なのか犬なのか。


オーナー:kusa_hen

(出典:マーガレット百年戦争)

評価数:0


名前:剣王アリス
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:3
剣技:
 ・召喚剣<15/0/0/1/速熱命命重重/重騎士リン>
 ・召喚剣<10/0/0/3/速絶絶絶熱/刃の精霊石>
 ・召喚剣<5/0/0/1/速魔魔魔死死死/緑の精霊石>
 ・召喚剣<20/0/0/2/速熱衝絶/侍女ダイナ>
 ・召喚剣<40/0/0/1/回3/青の精霊石>
 ・裏切書簡

設定:
デクスターの国は混乱の最中にありました。
今までのデクスターを守ろうとする者、
今すぐ隣国ジニスターに攻め入ろうとする者、
デクスターを新しくする革命を起こそうとしている者、
デクスターを裏切って新しくジニスターの国民になろうとしている者。
アリスはただ、親の仇が取りたいだけでした。
それが良くなかったのかも知れません。
剣の王国のデクスターには、強い騎士団がありました。
剣の強かった先代の女王には忠誠を誓っていましたが代が替わり、弱いアリスを守るのは名目と化したようです。

「アリス様!アリス様!僕です!重騎士のリンです!」
「まあ、久しぶりね。しばらくの間、騎士団はどうしていたのかしら…」
「それが…騎士団はアリス様とは別にジニスターと戦うことに決めたのです。僕はアリス様を守ってほしいと思って、皆に声をかけたのですが…」
「追い出されたのね」
「…はい。僕はおちこぼれだし、いじめられていたし、この際だから出てきちゃいました」
「まあ…あまり無理をしないでね」
「あ、そうそう。騎士団が大事にしていた小さな石の剣を奪ってきました。海の向こうの刀鍛冶が打った高い剣みたいです。僕、やりました。これでアリス様のお力も倍々です!」
「ちょっと…盗んだものを押しつけないでよね。見つかったどうなることやら」

デクスター騎士団:隣国のジニスターよりも強く、人数も多い。ただし、強い者が高い位に就いて指揮を取るため、統率があまり取れていない。
ジニスター重装歩兵団:デクスター騎士団よりも弱いが、頭の良い者が指揮を取っている。しかしデクスターの騎士団と違い、なれる者は限られて社会的地位がとても低い。

重騎士リーヴェリン=レイモンド:通称リン。猫族の騎士。ダイナと違う種族で、大人になると2本目の尻尾が生えてくる。アリスのことが好きな一途な少年。力は強いが、やせている。頭も良くない。

刃の精霊石:デクスター騎士団が海の向こうの鍛冶師に高額の金を出して作ってもらった魔の剣。人型の精霊が閉じ込められているようだ。ある魔法使いが言っていたが、精霊は大昔の人間や動物の霊魂が集まったり変化したりして誕生したらしい。


オーナー:kusa_hen

(出典:マーガレット百年戦争)

評価数:0


名前:剣王アリス
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:4
剣技:
 ・召喚剣<10/0/0/3/速絶絶絶熱/刃の精霊石>
 ・召喚剣<5/0/0/2/死速護速熱衝衝/赤の精霊杖>
 ・召喚剣<5/0/0/1/速魔魔魔死死死/緑の精霊石>
 ・召喚剣<20/0/0/2/速熱衝絶/侍女ダイナ>
 ・召喚剣<40/0/0/1/回3/青の精霊石>
 ・裏切書簡

設定:
今から千年前は、全てが魔の支配する時代だったと伝えられています。
海の向こうから現れた剣の巫女が魔の王を倒し、剣の時代が訪れたとされます。
巫女が呼び出したのは、数々の神話で活躍した剣師たちでした。

魔の力は巫女によって手の届かないところに封印され、限られた者にしか扱うことができなくなりました。

巫女が剣師を呼び出せたのは、魔の力だといいます。
魔の力と剣の力は、同じものと魔法使いたちは考えます。

アリスが野原で休んでいると、全身を黒い鎧でまとった騎士が話しかけます。その顔はまた、黒い仮面で見えなくなっています。
「だ、誰なの!?怪しいやつ!」
「ほう…お前がアリスか」
「女王に敬意を払わないとは無礼者ね。さては、デクスターの人間…」
「へへ、安心しな。俺は盾なんざ持ってねえぜ」
「まあ。しかし、この辺りでは見かけない顔…というか仮面ね。何しに来たのかしら」
「剣の女王アリス様にお近づきになりたくてね。プレゼントがあるのさ」
「…怪しい」
「剣のデクスターはアリスのおかげで皆がばらばらになってしまい、協力することを拒んでいる。盾のジニスターは赤盾のおかげで皆が恐れ、嫌々ながら協力している。この戦い、どちらが勝つのかな」
「な、何を言っているの…贈り物はもらってあげるわ。だけど、すぐに帰ってちょうだい!」
「やれやれ。困ったお姫様だ」
「姫じゃないもん!女王よ!」

「あの黒い騎士が置いていった包みは何だったのかしら、ダイナ」
「はい、どうやら爆弾…ではなさそうでした」
「びっくりさせないでよね。これは…杖」
「よく見てください、なかなかの品物でございます。
まるで夜空に輝く星のような…それでいて幾千もの知識を感じさせる洗練されたフォルム…そしてこのはめ込まれたルビー…」
「赤の精霊石よ、これ!私の元に返ってきたのね!これでお湯が早く沸くわ!嬉しい!これでリンに火を焚かせなくても良くなるのね!」
「アリス様…リンの姿が見えませんが…」
「まあ、たいへん!まさか盗みがばれて騎士団のやつらに連れ戻されたんじゃあ…」
「…アリス様が死ぬほど働かせたので、逃げたのでは…」
「こらっ、お黙り!」

謎の黒騎士:突如、アリスの前に現れた。全身を黒い鎧で固めているが、肝心の剣を持っていない。同時に盾も所持していないので、敵国ジニスターの人間ではないことを示す。

盾:ジニスター国のシンボル。デクスターの剣と対をなす。そもそも、ジニスターはデクスターから分割されてできた国であって、そのときの紋章に選ばれた「剣と対応するシンボル」として盾が選ばれたのだった。ジニスター国民は成人(15歳)すると、専用の盾が仕立てられる。ジニスターの戦闘員の98パーセントが盾を使用する。ちなみに、デクスターで盾を使用する者の割合は時代によって変化する。今はとても忌み嫌われている。

赤の精霊杖:アリスの無くしていた赤の精霊石をはめ込んだ杖。どういう経緯か手元に戻ってくることに。その魅力的な形状は一部のマニアをとりこにしてやまない。石の短刀「刃の精霊石」と似たような銘が刻まれているので、製作者は同一だという説がある。


オーナー:kusa_hen

(出典:マーガレット百年戦争)

評価数:1
(かに)


カードがどんどん増えていく。 (かに)(05/18 09時01分48秒)

名前:剣王アリス
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:5
剣技:
 ・召喚剣<5/0/0/2/死速護速熱衝衝/赤の精霊杖>
 ・召喚剣<5/0/0/1/速魔魔魔死死死/緑の精霊石>
 ・召喚剣<20/0/0/2/速熱衝絶/侍女ダイナ>
 ・召喚剣<35/0/3/0//石の精霊人形>
 ・召喚剣<40/0/0/1/回3/青の精霊石>
 ・裏切書簡

設定:
赤盾が、国境近くを動いていると情報が入りました。
それを見逃すアリスではありません。
「決めたわ。これから、川を越えて赤盾の軍勢に奇襲をかけるの。成功すれば、情勢は変わるかもしれないわ」
「アリス様!さすがに危険でございます。もう少しお考えになった方が…」
「犠牲は大きいかもしれない…しかしこのまま、手をこまねいているのではだめだわ。お母様は最も悲惨なときに背後から殺された。赤盾には同じような目に…」
「アリス様…」

「…愚かなアリス。お前はアリスの傍にいる記憶のない旅人か。狂気に目覚めた赤盾は、人ならざる力を持っているという。俺はそれを調べていたのだが、あいつは俺のことを信用してねえ。とにかく、今の赤盾に近づくのは危なすぎる。…この仮面の下が気になるのか?俺に協力してくれるんだったら、見せてやってもいいぜ」

アリスは少数の軍を連れ、国境を流れる川に進みました。


石の精霊人形:アリスの拾った石が心臓部分に埋め込まれた人形。杖と同じ銘が刻まれている。アリスは製作者に思いを馳せるのだった。

赤盾王ジャスティニアヌス=イスキュロス=ジニスター7世:50歳、在位36年。大臣によって周囲の反対を押し切り、ジニスター王家の最も優れた人物として弱冠14歳で即位させられた。母は出産時に死亡、父親は当時元々の王位継承候補者だったが、対抗勢力によって毒殺された。自身も毒を飲まされたが、秀でた魔力で自ら浄化した。こうして、王位継承の混乱は収まった。その頃はアリスよりも大人しく賢い少年だった。30歳で海に流れ着いた巫女のリリーナと結婚。それがまた波紋を呼んだ。彼はどこからともなく悪い噂を流され、次第に王としての信頼を失っていった。しかし、彼はリリーナと共に剣国との戦争を止める活動を続けた。ある日突然、狂気に目覚めるまでは。


オーナー:kusa_hen

(出典:マーガレット百年戦争)

評価数:1
(かに)


赤盾がついに登場だ! (かに)(05/21 10時10分02秒)

名前:剣王アリス
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:5
剣技:
 ・召喚剣<5/0/0/2/死速護速熱衝衝/赤の精霊杖>
 ・召喚剣<5/0/0/1/速魔魔魔死死死/緑の精霊石>
 ・召喚剣<5/0/0/3/速熱護衝衝絶/糸の精霊石>
 ・召喚剣<5/0/0/4/命鏡魔鏡鏡/此の精霊石>
 ・召喚剣<35/0/3/0//石の精霊人形>
 ・召喚剣<40/0/0/1/回3/青の精霊石>
 ・裏切書簡

設定:
何ということでしょう。
川の先には、多数の軍勢を連れた赤盾が待ち構えていました。
「小娘が…すでにこちらに情報は届いておる。全くもって愚かな。剣の王国も、落ちたものだ」
大きな盾がずらりと並び、車輪をつけた鎧のようなものが走り、組み立て式の火矢が飛んできます。
アリスの少ない軍はあっという間にばらばらになりました。

『アリス…アリス…』
『自分の考えだけで動くのは危険じゃとあれほど言ったのに、のう』
『まだ、この子は私たちの声を聞くことができないのよ。しかたないわ』
『愛が足りないんすよね』

何かがざわめいています。
アリスは目を覚ましました。そこは、小さな村でした。
「…旅人さん。戦いはどうなったのかしら…そう。今さら助けてくれたって遅いわ。このまま死なせてくれれば良かったのよ。私はこれから国民たちに責任を取らないといけなくなるわ…ダイナはどこ?」
アリスはふらふらと歩きます。その体は傷ついていました。
また、ざわめきが感じ取れます。
『愛がなければ、此方から与えれば良いのよ』
『でも、うまくいくのかしら』
『まかせて。ねえ、其処のお洒落な貴女。今時精霊を扱えるなんて珍しいじゃない。私たちといっしょに遊びませんこと?』
『ちょっと恥ずかしい』
「…何?声が聞こえる」
『うざいかもしれないから、手短に話すわ。私たちは精霊です』
『え…ええ、良いのかしら。そんなに単刀直入で。あ、その、私も精霊です…もともとは一つの石に宿っていたんです、私たち』
『でもね、ある時他の精霊よりもっと強い途心が欲しいと思ったんです』
『それで、私たち…は高名な精霊使いに頼んで、途心を増やしてもらったんです』
『おめでとう、見事途心は倍になりました』
『でも、私たち…こう、心と体がばらばらになって…』
『元に戻るために、色々と考えてみたんだけど…』
『やがて精霊使いも亡くなって、この天地をさまようことになりました』
『私たちは一つの心と体に戻れるよう、二人で支え合って生きています』
『新しい精霊使い、私たちを助けて!必要な愛ならいくらでも分けてあげます。これで話ができるでしょう』
『愛を増やして!精霊は愛がないと心を通わすことすらできないわ』
「愛…?」
『そのうち分かるでしょう、石を手に取って』
アリスは、二個に割れた石を拾いました。
精霊にも言葉と気持ちがあることを、アリスは感じ取れたのです。

此の精霊石:元は糸の精霊石と一つの存在、一つの精霊であった。彼女は他の精霊よりも力を欲した結果、分裂してしまった。一刻も早く元の姿に戻りたいと願い、精霊使いを探している。

糸の精霊石:此の精霊石とは、姉妹というより分かれてしまった別個の人格に当たる。此の精霊石は元の一つの存在に戻りたいと思っているが、糸の精霊石は分かれたままのほうが楽しいと思っている。しかし、それを表に出すことはない大人しい性格である。


オーナー:kusa_hen

(出典:マーガレット百年戦争)

評価数:0


名前:剣王アリス
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:5
剣技:
 ・召喚剣<5/0/0/2/死速護速熱衝衝/赤の精霊杖>
 ・召喚剣<5/0/0/1/速魔魔魔死死死/緑の精霊石>
 ・召喚剣<10/0/0/4/熱熱斬斬/老人マートン>
 ・召喚剣<5/0/0/3/速熱護衝衝絶/糸の精霊石>
 ・召喚剣<35/0/3/0//石の精霊人形>
 ・召喚剣<40/0/0/1/回3/青の精霊石>
 ・召喚剣<50/0/0/0/(田畑)/黄の精霊石>
 ・裏切書簡

設定:
此の精霊は、出て行きました。
糸の精霊が言います。
『遅かれ早かれ、私たちは考えの違いによってこうなるはずでした。…しかし、何かおかしいと思います。一人に戻りたいとは、どういうことなんでしょう…』
「あんなに仲良しだったのに」
『心配してくださるのね。嬉しい』
「私の家族もいなくなっちゃって…」

アリスたちは、目立たないように林の中を進むことにしました。その林は、まるで入る者を拒んでいるかのように深いのです。
『帰れ…』
「あなた、ひょっとして…精霊かしら」
『開始して数行でばれるなんて悲惨なこった。そうさ、あたいは樹の精霊。未熟な呼び主によって林に姿を変えられ、封じられてしまったのさ。ここで生き物が干からびて死ぬのはもう耐えられん…』
「では、私が何とかしてあげましょう。ここを通らなければならないから」
『よし、ありがとう。精霊使いは心がないといかんね。もうじき他のやつらと話が通じるようになるさ』

しばらくすると、広い荒地がありました。
アリスは、一人の老人に話しかけられます。
「おい…そこのどこかで見たことのある娘よ」
「何かしら、お爺さん」
「頼みごとがあるのじゃ。わしを連れて行ってくれ」
「…?」
「わしは、デクスターの騎士じゃ!騎士は戦いにおいて死ぬのが本望!先日、騎士として育てたせがれにわしを倒す気で向かって来いといったら逃げられたのじゃ!わしはそれを追っておる!」
「落ち着いて、お爺さん。私は…女王のアリス」
「アリス!アリスか!…??アリス?」
「そう、アリス」
「アリスーッ!わしは死ぬまでついて行くぞーッ!!」
「困ったお爺さんね…」
糸の精霊がアリスに言います。
『ああ、あの人の荷物から…新しい精霊の力を感じます。ここは親しくなっておいて聞き出してみてください』
「わかったわ。ねえ、お爺さん。その荷物なんだけど…」
「こいつはやらんぞ!やらんぞ!」
『聞き方が良くないみたいです』
「もうっ」

樹の精霊石:精霊石の中でもだいぶ誕生時期が古い。中に宿る精霊は、遠き神話時代の大森林の一本が変化したものである。他の精霊たちからたいへん敬われているが、能力自体はさほど高くない。

マートン老人:言動のよく分からない老人。かつては「炎の剣」の名を誇るデクスターの騎士だったが、非常に奇妙な人物である。それゆえ早期の退職を勧められ、世間からすぐに名前が消えた。刀鍛冶の徒弟時代に剣の腕を見込まれて騎士団に入団、厳しいが変人として疎まれる。ジニスター領への遠征時に結婚したが、相手はジニスターの物乞いの女性だった。本人いわく賢いから。それ以来はますます嫌われ、一児をもうけるも離婚、退職を余儀なくされた。それ以降の消息が謎だったが、近隣の住民に虐げられていたのは事実。息子は母側について行ったが、情勢の悪化と共にマートンの方へ戻ってきたらしい。父子は屋外で訓練している姿を目撃されているが、いつも頭に鉢のようなものを被っていたという。マートンは訓練が終わるとすぐにそれを外すが、息子は人と接するときも外さない。


オーナー:kusa_hen

(出典:マーガレット百年戦争)

評価数:0


名前:剣王アリス
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:5
剣技:
 ・召喚剣<5/0/0/1/速鏡鏡鏡鏡鏡鏡/星の精霊石>
 ・召喚剣<5/0/0/2/死速護速熱衝衝/赤の精霊杖>
 ・召喚剣<5/0/0/1/速魔魔魔死死死/緑の精霊石>
 ・召喚剣<10/0/0/4/熱熱斬斬/老人マートン>
 ・召喚剣<5/0/0/3/速熱護衝衝絶/糸の精霊石>
 ・召喚剣<35/0/3/0//石の精霊人形>
 ・召喚剣<50/0/0/0/(田畑)/黄の精霊石>
 ・召喚剣<35/0/3/0//磐の精霊柱>
 ・裏切書簡

設定:
アリスはついに自分の住む城へと帰ってきました。
しかし、様子がおかしいのです。先代女王の母が亡くなってから、城や周りの街はどんどんさびれていったはずでした。そこはかつての賑わいを取り戻していました。いいえ、それ以上の喜びを感じます。
「女王様ばんざい!」の声があちこちで上がっています。城の門はなぜか解放されていて、様々な身分のおびただしい人々でいっぱいでした。許可のない者は通すことのなかった厳格な門です。アリスは何かを言おうとしても、にぎやかさに掻き消されてしまいます。
人込みの中に見覚えのある姿を見つけ、アリスは追いかけて行きました。たどり着いた先は、静かな庭です。
「あら…あなたは一体誰かしら。わたくしは身分など気にしませんので、自由に遊ぶといいですわよ。今はお茶をいただいていますの。あなたも、どうかしら」
アリスと同じ年くらいのきれいに着飾った女の子が話しかけます。そして、そこには見覚えのある猫族の二人がいます。
「リン…それにダイナ…」
「うふふ。可愛くてお利口な猫さんたちですよ」「な…何なのよ!私がこの国の女王アリスよ!あなたは一体何者なの!」
アリスはどうしようもない怖さに取り乱しました。ダイナらしき猫族は、女の子にそっと耳打ちします。
「まあ!ただの道化か何かだと思っていたら、本物のアリスなの!国境での戦いで死んだと発表があったばかりなのに。見たことなんてなかったから、わかりませんでしたわ。そう、あなたがアリス…。とりあえず先代には敬意を払いませんと。座ってくださいませ。ダイナ、最高級のお茶をお出しして」
「はい、リデル様…」
「リデル…?」
「申し遅れました。わたくしは、『剣の聖女』リデル。ただの農民出身なんですけど、皆が持ち上げるのでついつい乗ってしまいましたの。先代のアリス様は、赤盾との戦いで亡くなったことになっています。そして、恥ずかしながら剣の腕を見込まれたわたくしが、騎士団をはじめとする新しい勢力の方々の協力を受けて後を継ぐことになったのです」
「でも、私が帰ってきたからには…」
「いいえ。そういうわけにはいきませんの。アリス様、よくお聞きくださいませ。あなたは王位についてからずっと、私たち剣の国民に見向きもせず、赤盾を倒すことばかり考えていましたね。おかげで、騎士団…諸侯…民たちは皆あなたから離れていきました。あなたは財産を戦いと自分のぜいたくにばかり使っていましたね。わたくしもよく分かります。そうして城に閉じこもり、下々の者には顔を見せず声も聞かず…」
「…」
「それは、いけない事ですよね。国王として。民たちはあなたの裏で協力することにしました。あなたがこうして失敗をすることを待っていたのです。心配いりません、先代様。この先はわたくしたちでうまくやっていきます。協力して、赤盾も倒します。あなたは今までに嫌われた分の償いでもしていて下さい。…ここにいて身分がばれたら処刑されるかもしれませんね。わたくしもそうしたいところです…が、わたくしは聖女。慈悲をもってあなたのことは秘密にします。今ならそこの薄汚い旅人といっしょに出て行くだけで良いですわ。死亡記録はそのままにします。二度とその姿を見せないで下さい」
「…」
「旅費として、ぜいたくの証であるその銀のブーツを高値で買い取って差し上げますわ」
「やめて!これがないとうまく、歩けないの…」
「もっと安くて丈夫な靴をはきなさい。その青いアクアマリンも良い値が付きそうですね。共有の財産としましょうか」
「やめて…」
「ふふふ。かわりと言っては何ですけど、宮殿の柱をあげますわ。ちょうどずれてて邪魔だったんです。まあ素敵!これでお上手に旅ができますわね。ジニスターにでも行って来たらどうですか?赤盾が可愛がってくれますわよ」
アリスは、デクスターの女王の座を奪われました。

「旅人さん…これで私も旅人になったわ。ねえ、今度はあなたにどこかに連れて行ってもらいたいの。…全然分からないの、困ったわね」
「アリス!アリス!見つけたぞ!」
「お爺さん、もう私なんかについてきても無意味だわ。これからは新しい女王様のもとで暮らしやすくなりそうよ…」
「いいや!アリスでないといかん!死臭がぷんぷんするわい!名誉に死にたいんじゃ!今ならアリスの方が名誉に死ねそうじゃ!」
「嫌な言い方ね。好きにするといいわ」

夜になり、アリスは星空を見上げました。
すると、星が一つ流れました。
流れた星から声がします。
『やあやあやあやあやあやあ!たびと、たびびびびと、たびびびびびびびびと、旅び人だね!困ったときは星を見上げるといいよ!古来から旅び人は星を見て道を決めたというよたぶん!星、ほし、星はどこにあるかな!ほらほらほら!!』

剣の聖女リデル:アリスと歳が同じの、農民の少女。ある時女神の啓示を受け、デクスターの騎士団の門を叩くことになった。それまでは剣に触れたことのない彼女だったが、神の言うとおりにめきめきと剣を上達させた。年齢のせいもあり最強とは程遠いが、上品な振る舞いと優しい性格、そして美しい容貌で人々から絶大な人気を獲得した。国境での戦いの女王軍の大敗と女王アリスの死亡報告により、デクスター政権は崩壊する。勢いを増し続けるデクスター国第二の戦闘勢力、デクスター騎士団がこうして次期女王にリデルを指名した。国民たちは新しい女王の誕生を喜んだ。リデルは政治でデクスターの総力を集めてから、ジニスターとの戦争を終わらせるつもりである。そのために、各地の諸侯に書簡を送り続けている。

磐の精霊柱:一見硬そうな固体のようだが、実は液体である。その証拠に、少しずつずれている。新しい女王リデルの不興をかい、城から撤去された悲しき柱。剣の城の七不思議の一つだった。

星の精霊石:精霊の宿る石はほぼ全てこの大陸から出土されているが、この石は空から降ってきたようだ。封じられている精霊も何だかおかしい。


オーナー:kusa_hen

(出典:マーガレット百年戦争)

評価数:2
(suika)(niv)


クサヘンさんは執拗に柱ネタを使いますね (suika)(05/28 00時59分34秒)

なんだこのどうしょもない爺さんはwww (niv)(05/28 01時11分26秒)

名前:旅人アリス
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:6
剣技:
 ・召喚剣<5/0/0/2/死速護速熱衝衝/赤の精霊杖>
 ・召喚剣<★10/防御無視/絶対防御/2/速重熱絶衝/ダラン兵>
 ・召喚剣<5/0/0/1/速鏡鏡鏡鏡鏡鏡/星の精霊石>
 ・召喚剣<5/0/0/1/速魔魔魔死死死/緑の精霊石>
 ・召喚剣<10/0/0/4/熱熱斬斬/老人マートン>
 ・召喚剣<35/0/3/0//石の精霊人形>
 ・召喚剣<50/0/0/0/(田畑)/黄の精霊石>
 ・召喚剣<35/0/3/0//磐の精霊柱>
 ・裏切書簡

設定:
夜の空に輝く十字星。そして、月。
もはや剣の国にいることも、盾の国へ逃げることも許されないでしょう。アリスは二つの力の及ばない、セントラ島に身を隠すことにしました。島は聖域とされ、どちらの国に属さない者だけが入ることを許されます。
島には洞窟を掘って建てられた大神殿があり、そこには剣と盾の国の歴代君主が葬られています。さらに、両王国の国宝である『十字の剣』と『月の盾』が保管されています。
アリスの母である先々代デクスター女王セントラは、この島の出身だったことから同じ名が付いています。

「ここが…お母様のふるさと。不思議なところね。こんなに穏やかなのは初めてだわ…今度からあなたのこと、何と呼べばいいのかしら。私も同じ旅人になってしまったわけだし」
祭祀を司る神官が話しかけます。
「聖なる地、セントラ島へようこそ。旅人たちよ…あなたは、剣国のアリス。あなたは戦いによって多くの犠牲を払ったお方。用が済んだら早々とお帰り下さい」
「…待って!用なんて…」
アリスの目に涙がたまります。
「せめて、母の…母の墓参りをさせて下さい。そうしたら、もう行きますから…」
アリスは必死にこらえ、神官の後をついていきました。

デクスター歴代国王の墓室は、ジニスターのものより半分も狭いようです。アリスのように途中で王座を降ろされた者が多く、彼らは過去の王として墓にすら入れてもらえませんでした。皆、剣を扱えなくなったからと言われています。
「お母様…」
抑えていた涙は止まらなくなりました。
墓守の神官が、アリスに声をかけます。
「セントラは偉大な女王となってデクスターを治めた。良かったことだ。しかし、娘のアリス。お前は…かわいそうに。辛かっただろう」
「…」
「あたしはセントラの育ての親だ。いい子だった。でも小さい頃は、お前と同じでわがままな子だったんだ。隠していた秘密を教えてやろう。セントラはあたしたちと共に海に流れ着いたんだ。海の向こうにはここよりもっと広い大陸があって、全土で戦争が起こった。あたしたちはそこに住む巫女だった。しかし戦争で巫女が邪魔になって、あたしたちは船で逃げることにした。…その船は嵐に遭い、ジニスターの海岸へ流れ着いた。今から36年前の事件だ。ジニスターの国王、まだ狂う前の赤盾はそれを公にすることを避け、あたしたち巫女をセントラ島へ逃がしたんだ。その中に生まれたばかりのお前の親がいた」
「…」
「あたしたちは海の向こうの巫女であることを隠し、今まで暮らしてきた。また邪魔扱いされるか、力に目をつけられて戦争の道具にされるのが恐ろしかったんだ。…戦死した盾国のリリーナも、あたしたちと同じ巫女だった。しかしあいつは巫女であることを隠さず、赤盾と共に戦争を止めようとした。結果…」
「…」
「しばらくはここで暮らしてもいいぞ。あたしが見ておいてやるよ。お前は孫みたいなもんだからね」
「…ありがとう。おばあさん」

「アリス!良く聞くのじゃ!」
「なあに。マートンのお爺さん」
「ここなら剣と盾の誰も聞いとらんと思って、話そう。本来なら、これは別の者に渡すはずじゃったが…」
マートン老人は、荷物から指輪を取り出しました。
「これを火口に捨てよ…というのは冗談で、問題はこの石じゃ。おぬしの使う魔の石ころと同じらしい。うまく使いこなしてやってくれんかの」
「まあ、ありがとう」
「わしはこうして、狂ったふりをして戦場を歩いておる。おぬしにもいつか剣を向けるかも知れん。だが、心はいつも共にあることを忘れんでほしいのじゃ」
「分かったわ…」
手渡された指輪にはめ込まれている石から、アリスは強い気持ちを感じ取りました。
『おじいさん、わりとすぐにくれたっすね』
「あら、あなたは…緑の精霊さんね」
『そうっす。アリスさん、だんだん精霊と話をするコツがつかめてきたと思って話しかけたんすよ』
「この指輪の精霊石なんだけど…」
『これは、精霊の卵っす。精霊に変化する前の何かの気持ちのかたまりと言うべきなんす。耳を当てて聞いてみるっす。もうじきかえりそうな感じすよ』
「へえ。面白そうね」
『気分を高めるには目も閉じてみるっす。貝殻から海の音を聞くみたいに』

ダラン兵:ある高名な学者が考えた、全自動猫型攻城兵器。捨てられていたが、まだ使えるらしい。悪を絶対許さないソルジャー、しびれ矢を放つスナイパー、熱の魔法を使うマジシャン、とにかく素早いニンジャ、巨大すぎて使いどころの分からないルークの五体組。

セントラ・ルーシア・デクスター:すでに戦死。先々代女王で、先代女王アリスの母親。セントラ島で育ち、先々々代国王のアレクサンダーに剣の腕と才色を見初められて結婚した。アレクサンダーは早々と病死してしまい、セントラが後継者として指名された。この時、反対する国民はほとんどいなかった。デクスターは剣さえ強ければ、身分や出自などは関係なく高い地位に就ける。実はセントラは海の向こうの巫女集団に連れられてやってきた赤子だった。アリスが魔術に長けるのは彼女の血に由来したことである。

十字の剣:デクスターの国宝である石造りの短剣。戦闘用ではない。代々の国王は『戴剣式』のときに一度握ることになっているが、剣の力のないアリスは差別され、それを許されなかった。

月の盾:月の紋が描かれたジニスター王家の国宝。十字の剣と同じ石からできている。ジニスター人はこれを神聖な物として決して触れようとしない。これと対をなすように作られたレプリカ『太陽の盾』が代々のジニスター国王の身を守るために使用される。


オーナー:kusa_hen

(出典:マーガレット百年戦争)

評価数:0


名前:旅人アリス
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:6
剣技:
 ・召喚剣<5/0/0/2/死速護速熱衝衝/赤の精霊杖>
 ・召喚剣<★10/防御無視/絶対防御/2/速重熱絶衝/ダラン兵>
 ・召喚剣<5/0/0/1/速魔魔魔死死死/緑の精霊石>
 ・召喚剣<10/0/0/4/熱熱斬斬/老人マートン>
 ・召喚剣<5/0/0/2/命鏡命鏡命鏡鏡/愛の精霊石>
 ・召喚剣<15/0/0/2/速鏡熱魔絶/刀の精霊石>
 ・召喚剣<50/0/0/0/(田畑)/黄の精霊石>
 ・召喚剣<35/0/3/0//石の精霊人形>
 ・召喚剣<35/0/3/0//磐の精霊柱>
 ・裏切書簡

設定:
精霊の卵が話しかけます。
『アリスちゃんね、久しぶり。私は死んでしまったけれど、これから精霊として生まれ変わります。消え行く前に、私の力と思い出をもらっていってほしいの』

どこかで見たことのあるような、赤毛の男の子が話しかけます。
「海から来た巫女さん。はじめまして、僕はジャスティン」
『はじめまして、ジャスティン』
「ねえ、海の向こうはどんな所?教えてほしいんだ」
『…木がいっぱい生えてて、動物もたくさんいて、豊かな所だった。でも…戦争が起きて、私たちは追われてきたの』
「戦争…」
『この国も戦争をしているのでしょう?脱出は失敗だったわ…私たちに居場所はないのね…』

『ジャスティン…まさか、あなたが王様だったなんて』
「隠すつもりはなかったんだ。それに、僕なんか形だけの王だ。実際に何でも決めるのは大臣なんだ。戦争を続けているのも大臣が…」
『あなたは戦争についてどう思うの?』
「僕は運命だと思っている。こうして、王にされたことも。戦争が終わらないことも。それを止めることなんてできない」
『臆病なのね』
「そうだ」

「セントラ島へ出発するといい。そこなら、剣も盾もないから安心できる。デクスターの奴らに見つかったらたいへんだぞ」
『皆に伝えておくわ。でも、私は行かない』
「なぜ?」
『私を雇ってくれないかしら。多少の占いならできるから』
「え…」
『はっきり言います。戦争をやめたいんでしょ、本当は。でも怖くてできないんでしょ。じゃあ、一緒にがんばりましょう。人数は多い方がいいわ。勇気ある人物を大臣の数より集めましょう、王様』

『どうだった?』
「休戦の提案はうまくいったようだ。デクスターの連中は思ったよりいい奴だったよ。大臣の力も抑えられたし」


大量の書簡がありました。

ばかやろう!
国王、くずの腐った盾!
魔女王妃の操り人形!
早く監獄塔に閉じこもりなさい。そのまま消えてしまいなさい。

『気にしちゃだめよ。これはただの落書き』
「それでも、読んでおかなければ…」

話がだいぶ続いたと思います。
目の前にいるのが男の子ではなくて、お兄さんになりました。
『最近、大臣が結婚結婚うるさいわね。ねえ、どんな相手がいいか占ってあげようか』
「その必要はないよ」

「ねえ、お母さま。外で人が騒いでる」
「何度言ったら分かるんだ!ジニスターの国は貧しいんだぞ!それに比べてデクスターはたくさん資源を持ってる!そいつらと仲良くなっても貧しいままなんだぞ!」
「国王自らが国を二分してどうする!あなたには、意見の撤回を求めたい!」
『あの人たち…お父様は、貧しくても平和がいちばんと言ってるけど、それが分からない人もたくさんいるのよ…』

『セントラ女王が…』
「心臓発作らしい」
『デクスターの人々は、あなたの指図で毒を盛られたと言ってるの…嘘よね…』
そこには、あの戦いで目にした赤盾がいました。しかし、今は強い呪いの力を感じます。

「王は、誰ともお会いになりたくないようです。リリーナ様…王女・王子様と共にエスカッション塔に越すようにと。命令です」
『私は行かないわ。王を説得します』

『…ロミナ、ジュリアンを連れて逃げなさい』
「お母さまは…」


『おばさんの話を聞いてくれてありがとう。アリスちゃんなら、剣と盾の長く続いた戦争を何とかできるって信じてるわ。最後にもう一つお願いだけど、ロミナとジュリアンに会ってくれないかしら。知り合いの所に預けたから。あ、そろそろか。じゃあね、もう行かないと…』

アリスは目を開けました。緑の精霊がそばにいます。
『おお、精霊の卵がかえったっすね!』
「リリーナ様…」
『おはよう!私は生まれたばかりの愛の精霊です。…でも、いったい何をすればいいのかしら』
『おはようっす、新しい精霊さん!とりあえずはこのアリスさんについていくといいっす』
『まあ、よろしく。アリスさん』
「あ、よろしく…あの、リリーナ様…」
『??』
「愛の精霊さん…?」
『はいはい、なんでしょう!』
「次にどうすればいいのか…」
『この子はまだ生まれ変わったばかりっすよ。その前の力と記憶は全てなくなってるっす』
「そう。だから私に…」
『足手まといですけど、よろしく!』

「たいへんだよ、アリス!赤盾が軍を連れて島の神殿に来てるよ!…『月の盾』の返却を迫ってるらしいんだ!隠れた方がよくないかい!?」
「おばあさん、声が大きいわ。…私、神殿まで行ってくる」
「ああ、ちょっと!!」


リリーナ・ジニスター:殺害された盾国元王妃。元は海の向こうの巫女で、数々の術に長けている。死の間際、精霊石に自らの魂を封じることに成功した。

ロミナ・エスター・ジニスター:表向きは殺害された盾国王女。監獄塔に送られた後にどこかへ秘密裏に逃亡したが、その先が分かっていない。現在17歳。

ジュリアン・エリス・ジニスター:ロミナ王女の弟。姉と同じく生存しているらしい。現在15歳。

エスカッション塔:ジニスター国首都エスクートの外れにそびえ立つ巨大な塔。通称『監獄塔』。国王を殺すというのはジニスター民にとってタブーとなり、彼らはそれを厳格に守る。よって、処刑に値する王はこの塔に表向きは『自然死』するまで監禁される。その他の貴族もまた同様にして、この塔に捕らえられて処刑される。

刀の精霊石:石でできた刀。そこから出てくる精霊はいちいち『(音声不明瞭)の仇!』と叫びながら刀を振り回す。一般人には聞こえないが、精霊使いにとっては五月蝿すぎる。そしてまた、いつぞやと同じ銘が入っている。どうも手に入りすぎだ。腐れ縁だ。

愛の精霊石:盾国王妃リリーナの持っていた指輪の石。夫・ジャスティニアヌスとの結婚の証。そこに封じ込められているリリーナの変化した精霊は、未熟でとても弱い。


オーナー:kusa_hen

(出典:マーガレット百年戦争)

評価数:0


名前:旅人アリス
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:6
剣技:
 ・召喚剣<5/0/0/2/死速護速熱衝衝/赤の精霊杖>
 ・召喚剣<5/0/0/3/速熱熱絶絶絶/十字の剣>
 ・召喚剣<5/0/0/1/速魔魔魔死死死/緑の精霊石>
 ・召喚剣<★10/防御無視/絶対防御/2/速重熱絶衝/ダラン兵>
 ・召喚剣<5/0/0/2/命鏡命鏡命鏡鏡/愛の精霊石>
 ・召喚剣<15/1/0/3/衝衝衝/蜂の精霊石>
 ・召喚剣<15/0/0/2/速鏡熱魔絶/刀の精霊石>
 ・召喚剣<35/0/3/0//磐の精霊柱>
 ・召喚剣<50/0/0/0/(田畑)/黄の精霊石>
 ・召喚剣<35/0/3/0//石の精霊人形>
 ・裏切書簡

設定:
神殿は静かになっており、たくさんの盾を持った兵士が来ています。
その行列の先頭に、あの赤盾がいました。
神殿の神官たちは皆、おびえています。
「『月の盾』を取ったな…。今に、そなたに災いが降りかかるであろうぞ」
「ふ…災いなど恐れぬ。この盾の守りの力を戦いに使用するまでだ」
赤盾は答えます。その目は、悪い気に満ち満ちています。
アリスはまた、強い呪いの力を感じました。
しかしリリーナの思い出を手にした今、アリスはこの顔を嫌うことができませんでした。
アリスは、生まれたばかりの精霊にしか通じないように話しかけました。
「あの人が来てるわ…」
『なんでしょう?』
「あの、ほら…ジャスティンよ」
『だあれ?あれ?あの?変な人間ねえ』
「変な人間って…」
『周りの人を怖がらせている。よっぽどの悪人なのね。嫌いだわ、むかつく』
「…」
赤盾がアリスの方をにらんだ気がしました。

「『十字の剣』はここにないのか」
赤盾は神官長へ聞きます。
神官長には矛が向けられていました。
「…はい。デクスター新女王のリデル様の戴剣式に使用されたまま、まだ返却されていないのです」
「ならば、この事は内密にしておけ。戦況を見て回収する」
「ここは聖域です。何とぞご容赦ください」
「では、一旦引き上げる。神官どもはただ、黙っていれば良い」
赤盾の軍隊は秘宝『月の盾』を手に入れた後、セントラ島から引き上げていきました。
アリスには新しく得たリリーナの力により、「いつもの」彼ではないと分かりました。しかし、それ以上のことは分かりません。

神殿では、神官たちによる秘密の会議が行われました。
アリスは、特別に参加を許されました。
「デクスター元女王・アリス。そなたの精霊の力に我々は注目している。そこで、これを授けたい」
「まあ…これは『十字の剣』!でも、剣国にあるはずじゃあなかったの?」
「すでに返却がされていた。しかし、このままではデクスターからも回収命令が下り、2つの秘宝は互いにぶつかり合うこととなる。すると…分かるだろう」
「大いなる破壊が起き、大陸全土が沈んでしまう…という言い伝えよね」
「そうならないためにもアリス、そなたに剣の無力化を願いたい。剣には歴代の王の魂が封じ込められている。それらを開放し、災いが起きる前に元を断ち切ってほしい」
「分かったわ。『十字の剣』を受け取ります」

その後、アリスは神殿の外へ行きマートン老人の後を追いました。彼はジニスター国行きの船で、一人乗り込むつもりでした。マートンは素早く、アリスはとうとうあきらめました。

「アリス…」
アリスは見覚えのある黒い仮面の騎士に話しかけられました。
「久しぶりだな。赤盾のやつ、どうするつもりなんだか…」
「分からないわ。あの人、なんだか正気じゃない感じがするの」
「俺もそう思う。いや、誰だって…」
「違うの。魔法にかけられているような、そんな…」

十字の剣:月の盾と対をなす石の剣。歴代剣王の魂が封じ込められているというが、誰も見たことはない。この剣を月の盾が受けると、最も恐ろしい大陸消滅の災厄が降りかかると言われる。

蜂の精霊石:植物に擬態して獲物に弱い毒の針を刺す珍しい肉食蜂が精霊となったもの。蜜はあまり食べないし、最も獰猛で危険な蜂とは程遠い。


オーナー:kusa_hen

(出典:マーガレット百年戦争)

評価数:0


名前:旅人アリス
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:6
剣技:
 ・召喚剣<5/0/0/2/死速護速熱衝衝/赤の精霊杖>
 ・召喚剣<5/0/0/3/速熱熱絶絶絶/十字の剣>
 ・召喚剣<5/0/0/1/速魔魔魔死死死/緑の精霊石>
 ・召喚剣<★10/防御無視/絶対防御/2/速重熱絶衝/ダラン兵>
 ・召喚剣<5/0/0/2/命鏡命鏡命鏡鏡/愛の精霊石>
 ・召喚剣<10/0/0/3/速斬絶衝熱/弥の精霊石>
 ・召喚剣<20/0/0/1/死速盾鏡鏡/黒騎士レムス>
 ・召喚剣<15/1/0/3/衝衝衝/蜂の精霊石>
 ・召喚剣<35/0/3/0//磐の精霊柱>
 ・召喚剣<50/0/0/0/(田畑)/黄の精霊石>
 ・召喚剣<35/0/3/0//石の精霊人形>
 ・裏切書簡

設定:
「俺も連れて行ってくれ。今ならこの剣と盾、少しは役に立てそうだ」
「…あなた、盾使いだったのね。盾使いの騎士は今、デクスターでは嫌われてばかりでたいへんなのよね、本当」
「赤盾が暴れる前は、注目されてたんだけどな。その頃、俺はまだガキだったが…」
「どうして盾使いになろうと思ったの?」
「…敵を知ることが大事だろう」
「ふーん。あなた、何か大切なことを隠してないかしら」
「か、顔は見せんぞ!」
「…え?見せてもらったけど別に普通の顔だって?つまんないのね」
「こら、俺といっしょで出番のなくて急に出てきた旅人!お前は黙ってろ!」

アリスは、デクスター歴代王の墓にいました。
十字の剣を手に取り、石の中にいる精霊に語りかけるように、その心を向けました。
懐かしい声が、アリスを呼んでいます。
『アリス…久しぶりですね。こうして魂だけになっても会えるなんて…』
「もしかして、お母さま…」
『ええ。私だけではないわ。皆がいます』
「ああ、お父様も…」
『アリス…』
『なるほど、君がアリスか。私はセントラよりさらに10代さかのぼる剣王で…』
『アリスよ、デクスターとジニスター双国は危機に陥っているのは分かる。しかし、わしらもどうしようもなくてのう』
『この剣には歴代デクスター王の魂がいる。そして、「月の盾」にはジニスター歴代の王の魂がいるわ。この十字の剣と月の盾は隣同士で置いてあって、互いにいる者の話を聞けるのよ』
『死んでから気づいたけれど、国民はみんな疲れている。戦争は早くやめたほうが良い。…と、盾の中の連中も言っとった』
『あなたも感じなかった?国々を巻き込んだ強い呪いの力が流れてる。今は皆、その話題でもちきりよ』
『現ジニスター王、あの赤い盾の王の周りは呪いのかたまりだった』
『私たち…精霊のような力は持たないけど、彼らよりも心が多くあり、思ったことを自由に話せるの』
『長く続く戦争で疲れきった大陸に、誰かが呪いの力を振りまいた。その源を断ち切ってほしい』
アリスの母セントラ前々女王、父親のアレクサンダー元国王、その前の代の…。
歴代のデクスター王たちがアリスに話しかけました。
『十字の剣は王の魂によって、力を保たれています。それが利用されるのならば、魂の私たちは剣の中を去りましょう。そうすればただの石の剣に戻ります』
セントラたちはアリスに別れを告げました。
「お母さま…」
『アリス。精霊とともに、戦場にかけられた呪いを解くのです。私たちは死者の国で引き続き、あなたのことを見守ることにします。いつの日か、また会えることでしょう、それまで立派に役目を果たすのです』
「はい、私…やってみせます。さようなら、お母さま、お父さま…」

十字の剣は力を失った…ように見えました。
そこにはまだ、一人の少年の魂がいました。
「あなたは…」
『僕は、クオート国王子のジャックと申します。…どうしても死者の国へと行けなくて、悩んでいるのです』
アリスは驚きました。
「まあ、ジャック王子…あの、伝説の?」
『伝説…後の世の人はそう言いますけど、実際は大したことはありません。僕の願い事を聞いてくれませんか。このままだと十字の剣から出られなくて…』
「ええ、何なりと」
『妹に会いたい…でも、妹は死んでいるのでどうしたら良いのか分からなくて。せめて、妹の足跡が知りたいのです』
アリスはいったん十字の剣をしまうと、神官たちのもとへ向かいました。

「アリス、どうだったんだ?」
黒騎士が聞きます。
「十字の剣にはまだ力が残ってるわ。時間がかかりそう。神官たちと話がしたいの」
「なるほど。難しい話だな、旅人よ。ちゃんとついて来れるか?」

弥の精霊石:ある刀鍛冶の作(何度も出てきた)である石の剣。知恵と悟りが固まった精霊が宿っている。運搬の際、隣に異教の神像が置いてあったため、うっかり宿るところを間違えたらしい。

黒騎士レムス:主を持たない騎士『黒騎士』の一人。盾国ジニスターの暴虐が発覚すると、盾を得意とするデクスター騎士が次々と迫害されていった。やがて彼らは『黒騎士』となった。両国の仲が接近したときは盾使いも敬われ、正々堂々とした決闘の武具として使われる。レムスは自分が『黒騎士』であること以外は明かさない。


オーナー:kusa_hen

(出典:マーガレット百年戦争)

評価数:0


名前:旅人アリス
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:6
剣技:
 ・召喚剣<5/0/0/3/速熱熱絶絶絶/十字の剣>
 ・召喚剣<5/0/0/1/速魔魔魔死死死/緑の精霊石>
 ・召喚剣<★10/防御無視/絶対防御/2/速重熱絶衝/ダラン兵>
 ・召喚剣<5/0/0/2/命鏡命鏡命鏡鏡/愛の精霊石>
 ・召喚剣<5/0/0/2/速速斬斬死死死/神官アンジェラ>
 ・召喚剣<10/0/0/3/速斬絶衝熱/弥の精霊石>
 ・召喚剣<20/0/0/1/死速盾鏡鏡/黒騎士レムス>
 ・召喚剣<15/1/0/3/衝衝衝/蜂の精霊石>
 ・召喚剣<5/0/0/3/鏡鏡鏡鏡鏡鏡/詩の精霊石>
 ・召喚剣<35/0/3/0//磐の精霊柱>
 ・召喚剣<50/0/0/0/(田畑)/黄の精霊石>
 ・召喚剣<35/0/3/0//石の精霊人形>
 ・裏切書簡

設定:
昔々、クオート大陸には、クオート王国という一つの国がありました。クオートの国は「石英の国」と呼ばれ、魔法の石がたくさん採れました。石は海の向こうの国で高く取引されました。こうして、クオートの国は、豊かになりました。
ところがある時、その豊かさが魔の王に目をつけられてしまったのです。最後から二番目の王と王妃は魔の軍隊と戦って破れ、幼いジャック・デクスター王子とジーナ・ジニスター姫の二人が残されました。勇敢なジーナ姫は剣を取って魔と戦おうとしましたが、死の呪いで動けなくなりました。兄であるジャック王子は、もともと臆病な性格だったので、逃げながら震えていました。そこで、王子は海の向こうの巫女姫と出会ったのです。強い力を持った彼女らとともに、王子はようやく魔の王と戦う決意をし、魔の国に渡りました。そして魔の王は倒れ、クオートは平和になりました。
しかし、王子のいない間、クオートは荒れ果て、ジーナ姫は呪いが消えずに亡くなってしまいました。仕方のなかったことです。
ジャック王子は最後のクオート王となり、その死後、クオートは二つの国に別れました。ジャック王の息子は彼の愛用の十字の剣を引き継いでデクスター剣王国を建て、ジーナ姫を最後まで看病した侍女はデクスターから月の盾を譲り受け、ジニスター盾王国を建てました。
剣と盾――二つの国はおよそ千年の間、時に力を合わせながら、時に意見を違わせながら、今日まで至りました。

アリスは、神官たちに剣国と盾国の成り立ちの説明を受けました。そして、十字の剣に取り残されたジャック王子の話をしました。
「アリスよ。十字の剣の力を失わせるためには…盾国へ行ってもらわなければならないようだ。王子の魂が望むのは、妹姫の生きた証である。ジーナ姫とゆかりの深い者の建てたジニスターで、その手がかりがつかめよう」
「はい。最悪の事態を防ぐためにも、一刻もそちらへ向かいます」
「そなたには神官『剣使』の位を授ける。十字の剣の管理者、母セントラ・ルーシアが嫁ぐ前に就いていた位だ」
「ありがとうございます、神官長様」
「それと、付き人としてこの者を遣わそう」
「アリス!あたしもジニスターに行くよ!」
「あ、おばあさん…」
アリスは神官となり、極秘で盾国の首都エスクートに向かうことになりました。

神官アンジェラ:アリスがセントラ島で世話になった老婆。かつては、海の向こうの巫女の指導者格であった。アリスの母セントラの育ての親だという。彼女はセントラをまるで自分の本当の子のように可愛がっていた。そのため、アリスは孫のように扱われている。マートン老人よりも輪をかけて気が強く、声が大きい。75歳。

詩の精霊石:石でできた弦楽器。実用には遠いが、魔法の音色を奏でることができる。だが、封じられた精霊の姿がよく分からない。やかましいことだけは確かである。

ジョン・デクスター・クオート:およそ千年前の伝説の人物。クオート王国最後の王。クオート大陸では砂漠で巨人を倒した逸話の『ジャック王子』の名の方が有名。たいへん臆病で繊細な気質だが、剣の腕前は確かだったと伝えられる。クオート王国が侵略で滅亡の危機にさらされた時、財を崩して他国の協力を得ようとしたことや、暫くしてからの敗走した妹姫と国民を置いての遠征は、後世で評価が割れている。そのためか、死後に国が二分されることとなった。

ジーナ・ジニスター・クオート:ジョン・デクスターの年の近い妹。兄と比べて強い心の持ち主だが、戦う力に伸び悩んでいた。クオート王国に魔の軍隊が押し寄せてきた頃に、兵を挙げて立ち向かった。しかし、戦いに敗れて死の呪いをかけられる。その呪いとは、病のように身動きが取れなくなり、やがては死に至るというものだった。彼女の敗走の後、隠遁生活を送っていた兄がようやく国民の元へ姿を現し、魔の国へ反撃を開始した。国力の衰えたクオートはもはや他国の後をついて行く事しかできなくなった。軍の中に剣の強かった兄も借り出され、彼女は療養先の地下洞窟で倒れ、クオートに王族の姿は消えた。ジーナの死後、最も親しかった侍女のジュリエットが意思を引き継ぎ、ジーナの領地権を主張した。

ジュリエット・ジーナ・ジニスター:ジーナ姫の侍女で、ジニスター王国初代女王。彼女の意思でというよりも、周りの勢力が彼女を王に仕立て上げた。


オーナー:kusa_hen

(出典:マーガレット百年戦争)

評価数:0


名前:剣使アリス
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:6
剣技:
 ・召喚剣<5/0/0/3/速熱熱絶絶絶/十字の剣>
 ・召喚剣<5/0/0/1/速魔魔魔死死死/緑の精霊石>
 ・召喚剣<5/0/0/2/速速熱護衝衝衝/震の精霊石>
 ・召喚剣<5/0/0/2/命鏡命鏡命鏡鏡/愛の精霊石>
 ・召喚剣<5/0/0/2/速速斬斬死死死/神官アンジェラ>
 ・召喚剣<★10/防御無視/絶対防御/2/速重熱絶衝/ダラン兵>
 ・召喚剣<10/ブ/ヴァ/3/万華鏡、余命1秒、眼鏡男子、命鏡視衰/終の精霊石>
 ・召喚剣<10/0/0/3/速斬絶衝熱/弥の精霊石>
 ・召喚剣<20/0/0/1/死速盾鏡鏡/黒騎士レムス>
 ・召喚剣<15/1/0/3/衝衝衝/蜂の精霊石>
 ・召喚剣<35/0/3/0//磐の精霊柱>
 ・召喚剣<50/0/0/0/(田畑)/黄の精霊石>
 ・召喚剣<35/0/3/0//石の精霊人形>
 ・裏切書簡

設定:
ジニスター国首都、エスクート。ここにジャック王子の妹のジーナ姫の手がかりがあると信じて、アリスはやってきました。ジニスター王城はもっと先になります。そこまで行く必要は果たして、あるのかどうか。

エスクートの街にはあまり人がいません。ほとんどが、城や戦場に集められたといいます。
「旅人さんたちはなぜ、城へ行かないのかね。王様は近いうちに兵力を全て集め、リデル女王の軍と全面対決するそうだ。…リデルの悪い噂を聞いたかい?何でも、新しく女王になってからぜいたくを好むようになっているそうな。剣国のやつらは期待を裏切られて失望している。一方、我々の赤盾王様も判断を誤られている。…実は、相当戦況が良くないらしいんだ。だから、街はからっぽなんだ。あの、エスカッション塔からは物資がほぼ全て持ち出されたという。一体、この大陸はどうなってしまうんだろう…」

「エスカッション塔か。嫌なことを思い出すな…」
黒騎士が言いました。
「この塔は戦争のための武器を集めるだけではなく、罪人を捕らえて処刑する場所でもある。そもそも武器というのは、盾の国ジニスターでは汚れたものとして扱われるのは知っているだろう。二重に、輪をかけて忌まわしいところだ」
「あんた、まさか捕まるようなことを…してそうだねえ」
アンジェラのおばあさんも話に加わります。
「…それに、出るんだろ、幽霊がさ。こっそり処刑された王侯貴族…恐ろしいねえ」
「幽霊に何か聞けないかしら」
アリスは、幽霊も精霊もたいして変わらないことを知っています。
「なるほど。行ってみる価値はありそうだ」
「お、俺は嫌だ。お前らで行って来いよ」
「あら、騎士のくせに幽霊が怖いの?」
「…ほら、その、騎士だからこそ怖えんだよ。騎士は幽霊なんかと戦わねえだろ。
なあ、そこにいる空気みてえな旅人君もそう思うだろ。神官たちに任せて、塔の周りの見張りでもしてるよ」
「まったく…」

エスカッション塔は今にも崩れ落ちそうな建物でした。
アリスたちは柵をくぐって、塔の中に入りました。
アリスの懐には、十字の剣が携えられています。
残骸と化した塔には何も残っていないかのようでしたが、床の崩れて穴の開いた所に地下へと続く階段がありました。

塔の地下は人の手がほとんどかかっていない、洞窟のようでした。
風のような、すすり泣く声がします。
そこには、女の子がいました。
『……』
「…あなたは、誰?」
『聞いてくださいませ。私はクオート王国のジーナ姫の侍女、ジュリエットでございます…』
「ジュリエット…あなたは確か、ジニスターを建てた初代女王ね」
『聞いてくださいませ。ジーナ姫は死の呪いに侵されながら、魔の討伐に出た兄ジョン王子様のお帰りを待ちました。私は片時も彼女のそばを離れませんでした。ジーナ様とジョン様はかわいそうなお方。そこで、私はある時…秘密で提案をしたのです。ジーナ様にかかっている死の呪いを、私が代わりに引き受けようと…』
「…」
精霊の力が強まります。
『侍女である私の命よりも、ジーナ様の方が王国にとって大切。ジーナ様は納得されて、そのお命を長らえることができました。ただし、死の呪いとともに立場も入れ替えるという条件でした。
私はジーナ様に扮して死に、ジーナ様は私になってひそかに暮らすつもりでした』
「…実際は、違ったのね」
『はい。この事が私の親族の呪い使いたちにばれてしまい、彼らはひどく王家を憎みました。その中には私を育ててくれた親もいます。私にはこのように死んでほしくなかったのでしょう…本当に申し訳ないことをしました。
そして侍女のジュリエットとなったジーナ様は適当な理由をつけられて、兄であるジョン様の行いに反対した者の旗頭として祭り上げられてしまったのです』
「そんなことが…」
『ジーナ様はある時ジョン様に、一通の書簡を送りました。それを奪った呪い使いたちは恐ろしい呪いをかけ、ジョン様に渡しました。それからです、ジョン様の死とクオート王国の分裂が続いたのは。
民を裏切りに導いた呪いの書簡は、焼き捨てられたはずですが…塔の外では何やら同じ空気がします。どうかお気をつけ下さい』
「…分かったわ」
ジュリエットの魂は消え、小さな石が残りました。
アリスはそれを拾い、ついに洞窟の奥までたどり着きました。

震の精霊石:中央に穴の開いた異国の石のお守り。中の精霊はとても臆病だが、強力である。

終の精霊石:すでに何者かによって…された…うだ。

侍女ジュリエット:クオート王国時代の亡霊。ジーナ姫の最たる側近であり、影武者でもある。ジュリエットは白呪術でジーナの死の呪いを自らに移し変えようとした。彼女の一族は皆強力な呪術使いで、恨まれた者はことごとく呪われて死んだ。ジーナ姫はそれを知ってか、ジュリエットに名前と身分までも入れ替えることを条件にして、呪いを移す提案を受け入れた。


オーナー:kusa_hen

(出典:マーガレット百年戦争)

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名前:剣使アリス
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:6
剣技:
 ・召喚剣<5/0/0/1/速魔魔魔死死死/緑の精霊石>
 ・召喚剣<5/0/0/3/速速熱絶絶命/涙の精霊石>
 ・召喚剣<5/0/0/2/速速熱護衝衝衝/震の精霊石>
 ・召喚剣<5/0/0/2/命鏡命鏡命鏡鏡/愛の精霊石>
 ・召喚剣<5/0/0/2/速速斬斬死死死/神官アンジェラ>
 ・召喚剣<★10/防御無視/絶対防御/2/速重熱絶衝/ダラン兵>
 ・召喚剣<10/ブ/ヴァ/3/万華鏡、余命1秒、眼鏡男子、命鏡視衰/終の精霊石>
 ・召喚剣<10/0/0/3/速斬絶衝熱/弥の精霊石>
 ・召喚剣<20/0/0/1/死速盾鏡鏡/黒騎士レムス>
 ・召喚剣<5/0/0/3/鏡魔魔鏡魔魔/魔砲ドャギギム>
 ・召喚剣<15/1/0/3/衝衝衝/蜂の精霊石>
 ・召喚剣<35/0/3/0//磐の精霊柱>
 ・召喚剣<50/0/0/0/(田畑)/黄の精霊石>
 ・召喚剣<35/0/3/0//石の精霊人形>
 ・裏切書簡

設定:
まだ文章ができてないですって!?ありえないわ!!
あと、メテオラ応援してくれてありがとうね!


オーナー:kusa_hen

(出典:マーガレット百年戦争)

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名前:剣使アリス
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:6
剣技:
 ・召喚剣<5/0/0/1/速魔魔魔死死死/緑の精霊石>
 ・召喚剣<5/0/0/3/速速熱絶絶命/涙の精霊石>
 ・召喚剣<5/0/0/2/速速熱護衝衝衝/震の精霊石>
 ・召喚剣<5/0/0/2/命鏡命鏡命鏡鏡/愛の精霊石>
 ・召喚剣<5/0/0/2/速速斬斬死死死/神官アンジェラ>
 ・召喚剣<★10/防御無視/絶対防御/2/速重熱絶衝/ダラン兵>
 ・召喚剣<10/ブ/ヴァ/3/万華鏡、余命1秒、眼鏡男子、命鏡視衰/終の精霊石>
 ・召喚剣<10/0/0/3/速斬絶衝熱/弥の精霊石>
 ・召喚剣<5/0/0/4/速護熱衝衝/石英の愛(メガネ)>
 ・召喚剣<20/0/0/1/死速盾鏡鏡/黒騎士レムス>
 ・召喚剣<5/0/0/3/魔鏡魔鏡魔魔/雨の精霊石>
 ・召喚剣<15/1/0/3/衝衝衝/蜂の精霊石>
 ・召喚剣<35/0/3/0//磐の精霊柱>
 ・召喚剣<50/0/0/0/(田畑)/黄の精霊石>
 ・召喚剣<35/0/3/0//石の精霊人形>
 ・裏切書簡

設定:
待って…


オーナー:kusa_hen

(出典:マーガレット百年戦争)

評価数:0


名前:百年アリス
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:6
剣技:
 ・召喚剣<5/0/0/1/速魔魔魔死死死/緑の精霊石>
 ・召喚剣<5/0/0/3/速速熱絶絶命/涙の精霊石>
 ・召喚剣<5/0/0/2/速速熱護衝衝衝/震の精霊石>
 ・召喚剣<5/0/0/2/命鏡命鏡命鏡鏡/愛の精霊石>
 ・召喚剣<5/0/0/2/速速斬斬死死死/神官アンジェラ>
 ・召喚剣<★10/防御無視/絶対防御/2/速重熱絶衝/ダラン兵>
 ・召喚剣<10/ブ/ヴァ/3/万華鏡、余命1秒、眼鏡男子、命鏡視衰/終の精霊石>
 ・召喚剣<10/0/0/3/速斬絶衝熱/弥の精霊石>
 ・召喚剣<5/0/0/4/速護熱衝衝/石英の愛(メガネ)>
 ・召喚剣<20/0/0/1/死速盾鏡鏡/黒騎士レムス>
 ・召喚剣<5/0/0/3/魔鏡魔鏡魔魔/雨の精霊石>
 ・召喚剣<15/1/0/3/衝衝衝/蜂の精霊石>
 ・召喚剣<5/0/0/3/魔魔魔魔魔魔/兵器の残骸>
 ・召喚剣<50/0/0/0/(田畑)/黄の精霊石>
 ・召喚剣<35/0/3/0//石の精霊人形>
 ・召喚剣<30/0/4/0//崩れた国境>
 ・裏切書簡

設定:
今のままではとても読めそうにないので
直したいと思っていますがどうしましょう。


オーナー:kusa_hen

(出典:マーガレット百年戦争)

評価数:0


名前:少女アリスの夢
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:6
剣技:
 ・召喚剣<5/0/0/1/速魔魔魔死死死/緑の精霊石>
 ・召喚剣<5/0/0/3/速速熱絶絶命/涙の精霊石>
 ・召喚剣<5/0/0/2/速速熱護衝衝衝/震の精霊石>
 ・召喚剣<5/0/0/3/速護熱衝衝衝/百年アリス>
 ・召喚剣<5/0/0/2/命鏡命鏡命鏡鏡/愛の精霊石>
 ・召喚剣<★10/防御無視/絶対防御/2/速重熱絶衝/ダラン兵>
 ・召喚剣<5/0/0/2/速速斬斬死死死/神官アンジェラ>
 ・召喚剣<10/ブ/ヴァ/3/万華鏡、余命1秒、眼鏡男子、命鏡視衰/終の精霊石>
 ・召喚剣<10/0/0/3/速斬絶衝熱/弥の精霊石>
 ・召喚剣<5/0/0/4/速護熱衝衝/石英の愛(メガネ)>
 ・召喚剣<20/0/0/1/死速盾鏡鏡/黒騎士レムス>
 ・召喚剣<10/0/1/2/命死鏡盾護/手紙の受取人>
 ・召喚剣<5/0/0/3/魔鏡魔鏡魔魔/雨の精霊石>
 ・召喚剣<5/0/0/3/魔魔魔魔魔魔/兵器の残骸>
 ・召喚剣<50/0/0/0/(田畑)/黄の精霊石>
 ・召喚剣<35/0/3/0//石の精霊人形>
 ・召喚剣<30/0/4/0//崩れた国境>
 ・裏切書簡

設定:
売れないシングルマザーの作家と、その一人娘。
娘は事故で感覚のほとんどを失い、寝たきりとなった。
ある日作家は、仕事の都合で数日間家を離れなければならなくなり、娘の世話をいちばん報酬の希望が安かった者に任せることにした。

こうして、依頼でやってきた剣師が娘の面倒を見た。

その期間も終わり、しばらく経った後だった。
剣師のもとに手紙が届いた。


オーナー:kusa_hen

(出典:マーガレット百年戦争)

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