名前:血の愛について 前編
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:2
剣技:
 ・裏切書簡
 ・召喚剣<10/0/0/3/速護熱衝絶/愛する人>
 ・召喚剣<5/5/0/2/高斬/チャイルド・チルドレン>

設定:
「僕は愛がよく分からないよ」
「そうだね、じゃあ誰かの愛の話しをしよう」

-----

愛するものが自分よりも先に死ぬと分かったとき、人はどう愛を貫くのだろうか。
愛した人と共に死ぬのが正しいのか。
愛した人が愛したモノを、愛するのが正しいのか……。

彼女には愛する人が居た。
その愛する人が選んだ人もまた、彼女が愛する人であった。
二人は愛し合い、そして子が生まれた。
すると二人は、その生まれた子に愛を注いだ。

泣き声をあげれば傍で話しかけた。
名を呼べば笑顔を返した。
手を伸ばせば温かく抱きしめた。

彼女はそんな二人を見てとても嬉しく思い、愛する二人が愛している子も愛した。
その愛に偽りは無く、彼女は純粋にその子を愛しいと思い見守った。

そしてその子も大人になり、嫁をもらい、愛し合い、そして子が生まれた。
その子もまた、二人に愛されるのであろう。
彼女はそう思っていた。


オーナー:hosa

(出典:マーガレット百年戦争)

評価数:1
(kusa_hen)


時代設定が気になります (kusa_hen)(05/16 15時34分41秒)

名前:血の愛について 後編
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:2
剣技:
 ・召喚剣<5/0/0/2/死速護速熱衝衝/赤の精霊石>
 ・召喚剣<5/5/0/2/高斬/チャイルド・チルドレン>
 ・召喚剣<5/0/0/3/鏡鏡鏡鏡鏡鏡/血の愛>
 ・裏切書簡

設定:
しかし、二人はいつまで経っても子を愛さなかった。
彼女は思った。
この夫婦はもちろん愛している。
だが、この子は二人から愛されていない。
ならば、私は愛する二人が愛さない子を愛する必要はあるのだろうか。

庭のすみで一人遊びをしている愛されない子を見ていた。
狭い屋根裏の柵の付いた小さな窓から、ずっと見ていた。
あるとき、その子が庭で泣いているのが目に入った。
だが誰も子をなだめる者は居なかった。

彼女はその子を呼びかけ、小さな窓から微笑みかけそして慰めてやった。
すると子は泣き止み、とても喜び彼女に笑顔を見せた。

その笑顔はとても似ていた。
彼女が愛していた二人に。
そして彼女は思った。
愛されるのでは無い、人は生まれながらにして愛を受けているのだと。

愛とは、愛する者、そしてその愛を受けている者をずっと愛し続ける事なのだろうと。

そして彼女はそれが可能な存在になっていた。

「……………………愛は…………血です……」


オーナー:hosa

(出典:マーガレット百年戦争)

評価数:1
(nitoro)


DSさんじゃん! (nitoro)(05/04 00時04分58秒)

名前:弑する愛について 前編
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:2
剣技:
 ・召喚剣<5/5/0/2/高斬/チャイルド・チルドレン>
 ・召喚剣<5/5/0/2/高斬/シャルロット・セクサロイドの場合>
 ・召喚剣<5/0/0/2/死速護速熱衝衝/赤の精霊石>
 ・召喚剣<40/0/0/1/死/デカセクシス>
 ・裏切書簡

設定:
人が生きていく上で知っておきたいことは何なのか?

平和な時代に生まれた者は、何を考えて日々を過ごすのか。

日々の生活に満たされなさを感じるのだろうか。
生温い淀んだ水に浸けられたように、身体は不快で、思考は鈍り、満たされない理由を具体的に言えるハズも無く、ただ気だるく何かを望む。

日々の生活に満たされている者もいるだろう。
日の光りに感謝し、花の色に喜び、風の散策に心地良さを感じ、空の青さに世界からの祝福を感じる者もいるだろう。

しかし、どう生きてどう思おうが、彼らは知らない。知るべきことを。

平和とは言いがたい、死と隣り合わせに生きる民は知っていた。
知っておくべきことは、人は死ぬということを。
そして、それは何の理由も無く訪れることを。

神でも悪魔でも、まして人でもない存在。
ブレイスヴァに弑されることを。
(だがブレイスヴァは全てでもある、神も悪魔も、まして人でさえもブレイスヴァの全てと言えるのではないだろうか)


オーナー:hosa

(出典:マーガレット百年戦争)

評価数:3
(supply)(niv)(kusa_hen)


hosaさんが壊れた。 (niv)(05/07 01時47分52秒)

名前:弑する愛について 後編
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:2
剣技:
 ・召喚剣<5/5/0/2/高斬/チャイルド・チルドレン>
 ・召喚剣<5/5/0/2/高斬/シャルロット・セクサロイドの場合>
 ・召喚剣<5/0/0/4/速鏡熱衝絶/弑する愛>
 ・召喚剣<5/0/0/3/鏡鏡鏡鏡鏡鏡/血の愛>
 ・召喚剣<40/0/0/1/死/デカセクシス>
 ・裏切書簡

設定:
彼はある日、一冊の書物を読んでしまう。
そこにはブレイスヴァのことが書かれていた。

彼は恐れた、ブレイスヴァという存在を。
彼は思った、自分はなんて恐ろしい者を知ってしまったのだろう、知らなければ、また毎日を楽しく過ごせたのに。
彼は恨んだ、なぜ僕だけがこんな苦しまないとダメなのだろう。
彼は怯えた、その絶対的な存在に。
絶望して、絶望して、絶望した。

だがあるとき彼は気がついた。
自分はまだ生きていることを。

その瞬間、彼はとても穏やかな気持ちになった。
目覚めの朝日が、花が、風が、空が、前以上にとても素晴らしくありがたく感じた。

弑されることが、恐ろしく無くなったワケではない。
だが、それ以上に日々の大切さを彼は知った。

「愛とは伝えること。僕の友達、仲間、家族、大切な人……ううん、僕が出会う全ての人に伝えること。あらゆるモノはブレイスヴァに弑されることを。そして僕は、みんなが弑されることを受け入れ、残り少ない時間を大切に生きて欲しいと思うんだ」


オーナー:hosa

(出典:マーガレット百年戦争)

評価数:1
(piyo)


素晴らしいカシュラム人だと思っていたら、ぼくの話だったのですか…… (piyo)(05/10 00時22分30秒)

名前:灰の愛について 前編
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:3
剣技:
 ・召喚剣<5/0/0/4/速鏡熱衝絶/弑する愛>
 ・召喚剣<5/5/0/2/高斬/チャイルド・チルドレン>
 ・召喚剣<5/5/0/2/高斬/シャルロット・セクサロイドの場合>
 ・召喚剣<5/0/0/3/鏡鏡鏡鏡鏡鏡/血の愛>
 ・召喚剣<20/0/0/3/鏡鏡鏡/銀械ワグマゥギズ>
 ・裏切書簡

設定:
人の命には限りがあり、誰もみな死んでいくのだ。
愛するものが自分よりも先に死ぬと分かったとき、人はどう愛を貫くのだろうか。
愛するものが死んだあと、愛するものが愛したものを愛するのが愛なのか。
だとすると彼の最後もまた一つの愛の形なのだろう。
愛するものを愛し、そしてその望みを叶え、灰になった愛の話。

生きる喜びも楽しさも意味も見つけられず、惰性で生きてきた男が居た。
頭は良くなかったが、人の感情を汲み取ることに長けていた彼は、嘘で塗り固められたこの世界に何ひとつ希望を見出せなかった。

彼は一人の少女を愛した。
少女と居るときだけ心に温かいものが満ち溢れるのを感じたから。

その少女には家族は居ない。
血を分けた兄弟も居ない。
友達も居ない。

実際のところ、少女に両親は居た。
だが少女が難病と分かると、少女の両親は多額の金を病院に渡し、少女を病院に預けたまま一度も顔を出すことがなかった。

少女はずっと孤独だった。
そんな少女を彼は愛した。

少女も彼を愛した。彼以外、愛するものは存在しなかった。


オーナー:hosa

(出典:マーガレット百年戦争)

評価数:1
(掌)


名前:灰の愛について 後編
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:3
剣技:
 ・召喚剣<5/5/0/2/高斬/チャイルド・チルドレン>
 ・召喚剣<5/5/0/2/高斬/シャルロット・セクサロイドの場合>
 ・召喚剣<10/0/0/3/速絶絶絶熱/抹殺>
 ・召喚剣<5/0/0/3/速護熱衝絶絶/灰の愛>
 ・召喚剣<5/0/0/3/鏡鏡鏡鏡鏡鏡/血の愛>
 ・召喚剣<20/0/0/3/鏡鏡鏡/銀械ワグマゥギズ>
 ・裏切書簡

設定:
少女と彼は毎日愛を語り合った。

ときどき少女はお腹の病巣を見せてくれた。
少女の割れ目から見える花のような腫瘍は少女の身体を崩して赤く咲いていた。
彼はその少女の命を終わらせる花に何も感情を表せなかった、ただ美しいな、と思った。

しばらくして少女は自らの終わりが近い事を悟り、ときどき震えることもあったが
彼はそのたび「大丈夫」と言って少女を抱きしめ優しく頭を撫でていた。
少女はそれがとても好きだった。

指先が壊死した日は、彼はいつものように少女を抱きしめた。
固形物が一切、胃に入らなかった日は、彼は熱いスープを冷まして少女に飲ませてやった。
高熱で意識がぼやけていた日は、彼が手を繋いでずっと声をかけていた、
少女が彼の手を握り彼の名前を呼ぶたびに、彼は「ずっとそばにいるよ」と答え、少女の手をより強く握り返した。

ある日、少女は黒い炎に包まれていた。
終わりの日が来たのだ。
少女は自らのこの世界の痕跡を持っていくために、持ち物を黒く燃やし始めた。
部屋の物を全て灰にしたのち、少女は彼にお別れを告げると、自らを黒く燃やしていった。

彼は少女の望みを叶える為、少女を抱きしめて自らの身体を燃やした。

少女は彼に自分の分まで生きてほしいと言った。
少女の掌から伝わる震えは彼の死を望んでいた。

彼女は泣いた。
喜びや嬉しさ悲しみ、彼に対する感謝の気持ちや自責の念など、様々が感情が入り混じり、涙を流していた。

二人は抱き合い灰になった。

「そして後には黒焦げた何も無い病室だけが残っていた、と……愛とは灰になること。愛するものが終わるとき、自らの命は壊れ、そして愛は終端に辿りつき、燃え尽き永遠になる、それが少女を愛した彼の灰の愛」


オーナー:hosa

(出典:マーガレット百年戦争)

評価数:4
(niv)(かに)(elec.)(掌)


> 少女の掌から伝わる震えは彼の死を望んでいた。

素晴らしい。たった一行で、完璧だ。 (niv)(05/17 02時38分33秒)

名前:石英の愛について 前編
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:4
剣技:
 ・召喚剣<5/5/0/2/高斬/シャルロット・セクサロイドの場合>
 ・召喚剣<5/0/0/3/速護熱衝絶絶/灰の愛>
 ・召喚剣<10/0/0/3/速絶絶絶熱/抹殺>
 ・召喚剣<5/0/0/3/鏡鏡鏡鏡鏡鏡/血の愛>
 ・召喚剣<20/0/0/3/鏡鏡鏡/銀械ワグマゥギズ>
 ・召喚剣<0/0/0/0//堕胎子>
 ・裏切書簡

設定:
石英の民が居た。
彼らは山に住み、石英を作っていた。
彼らには不思議な力があった、生物を結晶化させる能力。
もちろんその力は神から与えられたものだ。
彼らはその事実を知っていたので、毎年、その年に一番出来のいい石英を山に降りてきた神に捧げていた。
ある者は透き通った水晶を、またある者は紫に色付いたアメシストを、誰の石英が選ばれるか、そんなお祭りが行われていた。
だが彼らが皆、神に石英を捧げることを好ましく思っているわけではなかった。
作った石英を自らの力の象徴として誇示する者もいれば、自らの分身のように肌身離さず愛する者もいた。
あるとき、とても美しい水晶を作った女がいた。
周りはその水晶を神に捧げようと言ったが、彼女はそれを頑なに拒んだ、彼女はその水晶を愛していたのだ。
しかし、半ば強制的に神に捧げられてしまう。
彼女は怒って、神事の際、その水晶を取りに来た神を結晶にし粉々に砕いた(余談だが、その欠片の数は11とも71とも言われている。石英の種類が無、白、紫、黄、紅、灰、黒、山吹、緑、割、インクルージョンの11種類であることから、石英通信では11の説が有力である)
その行為は他の神々の怒りに触れ、神々は山にいくつもの雷を落とした。
その雷に触れた民は様々な変化がおきた。
ある者は能力を失い、ある者は結晶化し、ある者は獣の姿に変わった。
そうして石英の民は滅びた。
はるか昔、神話の時代の話。

(画像はイメージイラストである)


オーナー:hosa

(出典:マーガレット百年戦争)

評価数:1
(かに)


名前:石英の愛について 後編
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:5
剣技:
 ・召喚剣<5/5/0/2/高斬/シャルロット・セクサロイドの場合>
 ・召喚剣<5/0/0/3/速護熱衝絶絶/灰の愛>
 ・召喚剣<10/0/0/3/速絶絶絶熱/抹殺>
 ・召喚剣<20/0/0/3/鏡鏡鏡/銀械ワグマゥギズ>
 ・召喚剣<20/0/3/1/死護/ぱんつ>
 ・召喚剣<0/0/0/0//堕胎子>
 ・裏切書簡

設定:
朝出勤して眼鏡を机に置く、そして私は眼鏡をかける。
するとモニターには私の眼鏡が映し出され、その手前には愛する眼鏡が映る。
そんな毎日を繰り返し私に眼鏡を映し出してくれたこの眼鏡の存在理由は眼鏡であり、この眼鏡は世界の眼鏡になる。
そして、眼鏡が映す眼鏡は、私の脳内に眼鏡を映し、全身に眼鏡を伝え、私に眼鏡を愛させる。
その瞬間、私の愛は自発的な愛であると同時に眼鏡が伝えた愛で、私は眼鏡になるのだろう、
だとすると毎晩私をビクビクと快楽に震えさせていたのも眼鏡に他ならない。
そうこうしているうちに、私の記憶も眼鏡になり、全てに眼鏡がかかる。
中学のときに廊下でじゃれ合って、鼻と鼻がぶつかって痛そうにしていた男子は、眼鏡も触れ合っていた短髪鼻血眼鏡男子だし、お昼にファーストフード店でジュースをぶっ掛けられていた男子は、眼鏡も一緒にぶっかけられていた黒髪アシンメトリ理系眼鏡男子だし、初めての夜に愛する男子の肌に触れた感触も眼鏡男子というか眼鏡だったに違いない。
そうして私が眼鏡に上書きされ続けるのなら、私は「眼鏡さえあればもう何も要らない」などと口走り、あらゆる物にナイフを突き立てて、その割れ目に眼鏡をかけるだろう。
それは善も悪も何もない、ただ全ての眼鏡を肯定し続ける。

「愛は眼鏡。世界の全てがこの眼鏡を通して私に入ってくるのなら、眼鏡に全ての愛が……あ、ちょっと待って、息が出来ないっ! 眼鏡分が不足してる! 眼鏡を咥えます……ふう落ち着いた。えっとなんだっけ、そう眼鏡。好きな子を虐めたり陵辱したり切り刻んだり眼鏡を砕いたり、全ては眼鏡の愛に基づいているんだ。だから私がこれからも眼鏡を愛し続けることは言うまでもない」

愛する石英を奪う者を結晶化してバラバラにした民は神々の怒りの際に能力を失った、しかし生きていたに違いない。そう、今この現代に石英の民の末裔がいるのだ。
しかし日常生活で石英を愛し続けるのは難しいだろう、とすればその代償行為を常日頃から行っている可能性が高いと思われる。
透き通る石のような物体を常に見につけている、それはもしかすると眼鏡なのではないだろうか?
これからも石英通信は石英の民の末裔だと思われる人物のインタビューを毎週掲載していこうと思う。
石英通信より


オーナー:hosa

(出典:マーガレット百年戦争)

評価数:1
(elec.)


……あれっこれ……なんか他人じゃないような気がするの…… (elec.)(05/22 00時12分07秒)

名前:本能の愛について 前編
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:5
剣技:
 ・召喚剣<10/0/0/3/速絶絶絶熱/抹殺>
 ・召喚剣<5/0/0/3/速護熱衝絶絶/灰の愛>
 ・召喚剣<5/0/0/4/速護熱衝衝/石英の愛(メガネ)>
 ・召喚剣<5/5/0/2/高斬/シャルロット・セクサロイドの場合>
 ・召喚剣<0/3/0/5/高高/スタラ将軍>
 ・召喚剣<20/0/0/3/鏡鏡鏡/銀械ワグマゥギズ>
 ・召喚剣<20/0/3/1/死護/ぱんつ>
 ・裏切書簡

設定:
誰も一人では生きていない。
生物は何かに生かされている。
何かと共に生きているからこそ、愛が生まれるのだろうか。

東の森の奥、そこには魔の者が住んでいた。
彼はある日、ひとかけらの紫の水晶を見つける。
その水晶は膨大な魔力が含有されていた、いわゆる魔石であった。
年老いた彼は、自らが死んだ後にこの地に魔の者が住むように、この魔石から魔物を作ろうと考えた。
その魔石なら媒体を必要とせずに魔物を作ることが出来たが、彼は気紛れに、その辺りにあったモノを合成しはじめた。

じゃがいも、ネコの干物、竜の角、地面に生えていた雑草、などなど。
魔石の魔力が大きすぎたので安定させるために、魔石を半分に割った。
じゃがいもを入れるときは加熱を一旦とめてよく混ぜると安定するらしい。
そして日の当たらない冷暗所に一晩寝かせると、魔物が誕生した。
人間を混ぜていないにも関わらず、何故か人型の魔物だった。

彼は、魔物に最低限の能力しか与えていなかった。
それは生物を結晶化させる力。
人間には、その力だけで恐ろしく感じるだろう。

魔物はすくすくと……普通に育ち、魔物らしさを感じさせなかった。
鋭い角や牙や爪が生えていたが、生き物を襲おうともせず、花を集めたり果実を食べたりしていた。

だが、魔物はときどき、彼に気付かれないように魔石の欠片を持ち出して花や小動物の結晶を作っていた。
彼は適当なので気付かないフリをしていた。


オーナー:hosa

(出典:マーガレット百年戦争)

評価数:3
(syutuna)(stara)(utsm4)


ポーズが欲情できそう (utsm4)(05/25 03時17分31秒)

名前:本能の愛について 後編
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:5
剣技:
 ・召喚剣<5/0/0/3/速護熱衝絶絶/灰の愛>
 ・召喚剣<5/0/0/4/速護熱衝衝/石英の愛(メガネ)>
 ・召喚剣<5/5/0/2/高斬/シャルロット・セクサロイドの場合>
 ・召喚剣<5/3/0/3/衝衝衝/ミスポルム>
 ・召喚剣<0/3/0/5/高高/スタラ将軍>
 ・召喚剣<5/0/0/3/魔魔魔鏡鏡魔/本能の愛>
 ・召喚剣<20/0/0/3/鏡鏡鏡/銀械ワグマゥギズ>
 ・召喚剣<20/0/3/1/死護/ぱんつ>
 ・裏切書簡

設定:
生きている木や草は燃えにくくて、乾いた死んだ木や草はよく燃える。
そんな当たり前のことを理解し始めた頃、私は独りだった。

そのことを寂しいと思ったことは無い、彼はこのために私を作ったのだから。
きっと私がこの場所で存在するのも意味があるのかもしれない。
そう考えたのでとりあえずここで生活をしていた。

暇なのでトマトを作って食べたり、タンポポを集めたり。キレイな花を育てたりもした。
お気に入りの花を結晶にした事もあった。
この結晶を作る力は使うと、胸がドキドキして、それで、気持ちよくて、少し疲れる。
彼が私をそう作ったからなのだろう。
だから私の生きる意味は、この場所で魔石を作り続けることなんだと。

本当は花や虫や小さな動物じゃなくて……多分、人間の魔石を作らないとダメなんだと思う、だが私にはその行為がとても恐ろしい。

きっと、危険な目に会うのが怖いんだ。
人間は恐ろしいよ。

そういえば最近、人里近くの森で拾った本には、胸がドキドキするのは愛が関係していると書かれていた。

愛かー、愛だって。よく分からないけど恥ずかしい。
私は魔石をツンツンと指で触れていた。

「愛ってなんだろう。愛と言われても、私にはそれが何か分からないけど……人間とか生きてるモノがみんな持って、みんながそれを望んだり羨んだりするのなら、それは本能じゃないのかな。それで、それは心地良かったり、その……気持ち良かったり、するんじゃないかな。だからえっと、愛はきっと本能だよ、自分が生まれたときに、すでに気持ちいいことは決まっていて、それは作られたもので、でも温かかったり、落ち着いたり、興奮したり、そうだから愛は分かったり手に入れたりするものじゃなくて、最初からそこにあるものだと思う。……じゃあ、私が、もし好きな相手が出来たら、どうするんだろう? ……手を繋いだり、一緒にごはんを食べたりするのかな? そしてごはんを食べ終わると、そう、今みたいに日が落ちてきて、空の茜色が木々の隙間から私達を柔らかく染めて……そして私は好きな相手で魔石を作るのか? ……んーだとしたら私の本能の愛はとても不完全で寂しいものかもしれないよね」

紫色の魔石は私の周りを静かに回り。
オレンジに染まった私の顔を映していた。


イラスト:13


オーナー:hosa

(出典:マーガレット百年戦争)

評価数:2
(elec.)(kusa_hen)


名前:人形の愛について 前編
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:5
剣技:
 ・召喚剣<5/0/0/4/速護熱衝衝/石英の愛(メガネ)>
 ・召喚剣<5/0/0/3/速護熱衝絶絶/灰の愛>
 ・召喚剣<5/0/0/3/速護熱衝魔絶/ドミニオン>
 ・召喚剣<5/5/0/2/高斬/シャルロット・セクサロイドの場合>
 ・召喚剣<0/3/0/5/高高/スタラ将軍>
 ・召喚剣<5/3/0/3/衝衝衝/ミスポルム>
 ・召喚剣<5/0/0/3/速魔魔魔魔速/フリダ>
 ・召喚剣<20/0/0/3/鏡鏡鏡/銀械ワグマゥギズ>
 ・召喚剣<20/0/3/1/死護/ぱんつ>
 ・裏切書簡

設定:
少女達に必要なものは何なのか。
汚れ無き美しさ、そして純粋さ。それ以外に必要なものは無い。
だが周りを見渡してみれば、どうだろう。
見えない何かに取り残されないように必死で流行を漁り同じ服をそろえ、それでいて誰かよりも特別でありたいと願う。

愛されたいと願った。
少女は愛を望んでいた。。
だが誰もが愛を受けるわけではない。
愛されない少女はより強く愛を求め濁った水を泳ぐ。
そこには濁った愛があり、満たされることは無い。

満たされているフリをした。
偽りの愛を補うように、少女は求め続ける。

広がり続けた世界は少女達に過剰な欲を与えた。
欲を満たすために淀んだ汚物の中に平気で手を伸ばす少女達。
卑下た大人達はそんな少女達をただただ消費する。
誰もそれを救う事は出来ない。

「だがオレは救う事が出来る。苦しみも悲しみも絶望も無い楽園へ、導く事が出来る。生きる意味を求めるならオレが与えてやるよ」


追加
5/0/0/3/速護熱衝魔絶/ドミニオン「支配される喜び、居場所がある安らぎ」


オーナー:hosa

(出典:マーガレット百年戦争)

評価数:0


名前:人形の愛について 後編
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:5
剣技:
 ・召喚剣<5/0/0/3/速護熱衝絶絶/灰の愛>
 ・召喚剣<5/0/0/3/速護熱衝魔絶/ドミニオン>
 ・召喚剣<15/0/0/2/速熱護絶重/ライトゲイザー>
 ・召喚剣<5/5/0/2/高斬/シャルロット・セクサロイドの場合>
 ・召喚剣<0/3/0/5/高高/スタラ将軍>
 ・召喚剣<5/0/0/4/速護熱衝衝/石英の愛(メガネ)>
 ・召喚剣<5/3/0/3/衝衝衝/ミスポルム>
 ・召喚剣<20/0/0/3/鏡鏡鏡/銀械ワグマゥギズ>
 ・召喚剣<5/0/0/3/速速魔魔魔魔/人形の愛>
 ・召喚剣<20/0/3/1/死護/ぱんつ>
 ・裏切書簡

設定:
急に声をかけられた少女は、驚いてビルの屋上から足を踏み外しそうになる。
慌てて柵を掴む、暑い夏の日差しが汗を落とさせる。
高さが現実味を帯びて、少女はその場に座り込んでしまう。

「ははは、怖いのか?」

黒いドレスの少女が笑う。
この暑い中、現実離れした格好をしている。

「ハルマだ。あんたは何て名前だ」
「ハルマ……私になんの用? 止めないでよ」
「はっ、こいつはおかしいな、オレは別に止めろなんて一言も言ってないぜ、ただ可愛い女の子に声をかけたくなっただけさ」
「…………」
「付いて来なよ。あんたが欲しがってるものがあるかも知れないぜ」

黒いドレスを翻し、屋上の階段へ向うハルマ。
微かに血のような匂いがする、まるでその匂いに誘われるかのように少女は後ろに付いていく。

簡素な部屋につれて来られた少女。
ハルマは中央の椅子に腰掛けていた。

「屋上にしか居場所がないのかい」

少女の心を見透かしたように喋る、少女は何も言い返せない。

「もちろん居場所は与えてやるさ、でも居場所だけでいいのか? 本当に欲しいものは? あんたが心の奥底から願うものを言ってみなよ」

ハルマは舌の上でコロコロと飴玉を転がしている。
強い血の匂いがした。

「わ、私は……」

少女の鼓動が早くなる。

「私が、欲しいものは……」

視界が揺れ、足がふらついて少女はひざまずく。

「愛が欲しい。私は……愛されたい」

少女は今にも涙をこぼしそうな瞳をハルマに向けて答えた。

ハルマは唇と舌で遊ばせていた飴玉を指で掴むと、少女に微笑みながら「あーん」と口を開けた。
少女は真似をするように口を開ける。
飴玉を摘んだ指を近づけられ美味しそうに咥える少女、そしてそのままハルマにもたれかかる様に眠りについた。

「永遠に汚れることのない愛は永遠の少女性と共にある、そこに行くためには例え少女達の無垢な心を壊してしまっても、身体を作り変えても、人形になってしまっても構わない。少女達はそれをただ一つの真実の愛として受け入れる。……オレがそうであるように」


追加
5/0/0/3/速速魔魔魔魔/人形の愛「穢れない永遠のマリオネット」


オーナー:hosa

(出典:マーガレット百年戦争)

評価数:2
(suika)(clown)


ハルマかっこよすぎるだろう。絵も文章も。 (suika)(07/03 01時39分46秒)

名前:観測する愛について 前編
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:5
剣技:
 ・召喚剣<5/0/0/3/速護熱衝絶絶/灰の愛>
 ・召喚剣<5/0/0/3/速護熱衝魔絶/ドミニオン>
 ・召喚剣<15/0/0/2/速熱護絶重/ライトゲイザー>
 ・召喚剣<5/5/0/2/高斬/シャルロット・セクサロイドの場合>
 ・召喚剣<0/3/0/5/高高/スタラ将軍>
 ・召喚剣<5/0/0/4/速護熱衝衝/石英の愛(メガネ)>
 ・召喚剣<5/3/0/3/衝衝衝/ミスポルム>
 ・召喚剣<20/0/0/3/鏡鏡鏡/銀械ワグマゥギズ>
 ・召喚剣<20/0/3/1/死護/ぱんつ>
 ・召喚剣<5/5/0/2/重重/ダンガード>
 ・裏切書簡

設定:
白いコンクリート打ち放しの正方形の部屋。
それが私の部屋。

私だけが本当の愛に辿り着ける。
私はこの世界を上から見ているの。

あなたの大切な人は、今、何処で、何をしているの?
愛しているのに分からないのね?

ほら見て、もっと、よく見て。
見るべきモノを見て。

見ているわ、私が全てを。
素敵なところも汚れたところも。

あなたは孤独にたどり着けない。
私が見ているから。

支配しているのよ、私がここを。
この文字は私です。はじめまして。

あなたは今、私と同じことを考えているわ。

その曲がり角を曲がって、次の交差点を直進して、あなたの代わりに誰かが死ぬわ。

あなたは本当の愛に辿り着けない。
……別にいいんだけどね。


オーナー:hosa

(出典:マーガレット百年戦争)

評価数:1
(elec.)


名前:観測する愛について 後編
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:5
剣技:
 ・召喚剣<5/0/0/3/速護熱衝絶絶/灰の愛>
 ・召喚剣<5/0/0/3/速護熱衝魔絶/ドミニオン>
 ・召喚剣<15/0/0/2/速熱護絶重/ライトゲイザー>
 ・召喚剣<5/0/0/2/鏡鏡鏡鏡鏡鏡鏡/観測する愛>
 ・召喚剣<0/3/0/5/高高/スタラ将軍>
 ・召喚剣<5/5/0/2/高斬/シャルロット・セクサロイドの場合>
 ・召喚剣<5/0/0/4/速護熱衝衝/石英の愛(メガネ)>
 ・召喚剣<5/0/0/3/速護熱速衝衝/貴族(アンヌ)>
 ・召喚剣<20/0/0/3/鏡鏡鏡/銀械ワグマゥギズ>
 ・召喚剣<20/0/3/1/死護/ぱんつ>
 ・召喚剣<5/5/0/2/重重/ダンガード>
 ・裏切書簡

設定:
私はいつも見ていた。
どんなときも私は見る。
朝起きて「窓」を開くと、私の世界が目に飛び込んでくる。

色々なことを知るにつれて、私の観測範囲も広がっていった。
好きなあの子を観測しよう。
あの子はこんな趣味を持っているのね、ならその趣味も観測しよう。
あの子の家族、友人、そして大切な恋人も観測しよう。

私はいつも傍観者
だけど誰よりもあの子を愛しているのよ。

私はあの子を愛してる
だから誰よりもあの子を知っているのよ。

あの子のために世界を広げよう。
だからこっちを見ないで、観測範囲が狭まってしまうから。

あの子が道を踏み外したのなら、私は見守るわ。
あの子が道を望んだとき、わたしは干渉するわ。
あの子はそれを知る必要はないし、知るすべもない。

だからあの子は変わることが無いし、私の愛も変わることが無いの。

「愛とは観測すること、愛する人の全てを知る、誰よりも愛する人を見ている。そして全てを受け入れる。それが私の観測する愛。私だけが辿り着ける完全な愛なの。素敵なことだと思わない? まあ……別に思わなくてもいいんだけどね。完全な愛は孤独なものね」

追加
5/0/0/2/鏡鏡鏡鏡鏡鏡鏡/観測する愛「窓に映る世界が見える、あなたの怒りや悲しみも、どこか遠い所のよう」


オーナー:hosa

(出典:マーガレット百年戦争)

評価数:0


名前:水の愛について 前編
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:6
剣技:
 ・召喚剣<15/0/0/2/速熱護絶重/ライトゲイザー>
 ・召喚剣<5/0/0/2/鏡鏡鏡鏡鏡鏡鏡/観測する愛>
 ・召喚剣<5/0/0/3/速護熱衝魔絶/ドミニオン>
 ・召喚剣<10/0/0/3/速熱熱衝絶/金魚鉢>
 ・召喚剣<5/0/0/3/速護熱衝絶絶/灰の愛>
 ・召喚剣<0/3/0/5/高高/スタラ将軍>
 ・召喚剣<10/0/0/3/速護熱衝絶/愛する人>
 ・召喚剣<5/5/0/2/高斬/シャルロット・セクサロイドの場合>
 ・召喚剣<5/0/0/3/速護熱速衝衝/貴族(アンヌ)>
 ・召喚剣<20/0/0/3/鏡鏡鏡/銀械ワグマゥギズ>
 ・召喚剣<20/0/3/1/死護/ぱんつ>
 ・召喚剣<5/5/0/2/重重/ダンガード>
 ・裏切書簡

設定:
喜びがあった。
なりたい自分があり、その願いは叶えられそうもなかった。
田舎で畑を耕す、それが彼女の人生だった。
あるとき、一人の男が彼女に手を差し伸べる。
男は彼女の望みを叶えるため、いくばくかのお金を与え、道を示した。
彼女は喜び、家を出て都会の学校へ通い始めた。

怒りがあった。
学校では知らない事を沢山学んだ。
新しいことがどんどんと頭に入ってくる心地良さ。
彼女は充実していた。
しかしその充実は最初の一年で終わってしまう。
勉強とは関係の無い下らない出来事。
賢くなるにつれてクラスの金持ちグループ達の嫉妬が始まる。
学校は金持ちをかばうしかなく、彼女は孤立する。
さらには学費を稼ぐために働いていた、酒場を辞めさせられてしまう。
金持ちグループの親がオーナーだったようだ。
彼女は怒り、金持ちを恨むようになる。

哀しみがあった。
彼女はいかがわしい仕事を始める。
わいせつなことを強要する雇い主。
彼女を辱めるために雇い主は彼女の夢まで汚していく。
彼女は哀しみ、心身ともに疲れ果てる。


追加
10/0/0/3/速熱熱衝絶/金魚鉢「掌では金魚を守れない」


オーナー:hosa

(出典:マーガレット百年戦争)

評価数:0


名前:水の愛について 後編
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:6
剣技:
 ・召喚剣<15/0/0/2/速熱護絶重/ライトゲイザー>
 ・召喚剣<5/0/0/2/鏡鏡鏡鏡鏡鏡鏡/観測する愛>
 ・召喚剣<5/0/0/3/速護熱速衝衝/貴族(アンヌ)>
 ・召喚剣<5/0/0/3/速護熱衝魔絶/ドミニオン>
 ・召喚剣<10/0/0/3/速熱熱衝絶/金魚鉢>
 ・召喚剣<0/3/0/5/高高/スタラ将軍>
 ・召喚剣<5/0/0/3/速護熱衝絶絶/灰の愛>
 ・召喚剣<10/0/0/3/速護熱衝絶/愛する人>
 ・召喚剣<5/5/0/2/高斬/シャルロット・セクサロイドの場合>
 ・召喚剣<20/0/0/3/鏡鏡鏡/銀械ワグマゥギズ>
 ・召喚剣<5/0/0/3/魔魔魔魔魔魔/水の愛>
 ・召喚剣<35/0/1/1/命/<命の炎>>
 ・召喚剣<20/0/3/1/死護/ぱんつ>
 ・裏切書簡

設定:
珍しい剣を振るのは楽しく、大変心地良い。
私が生を実感出来るのは楽しいときだけだろう。
もしこの世界に『愛』が存在するのなら、それは楽しいときに飲む水のようなものかもしれない。

「そう、お酒を飲んで楽しもうよ〜」

酒場で酒を飲む、当たり前の行為。
私は今さっき愛を言葉にした青年のコップにお酒を注いだ。

「僕が貴女に会ったのは、隣町に買出しに行ったときでした」

整った髪、高くはないが清潔感を与える服、とても真面目そうな青年だ。

「あー、確かにこの前まで隣町に滞在していたね」
「そしてこの街でまた出会えたことに、神に感謝しています」
「髪サラサラしてるね〜ニヒヒ」
「僕は本気です。剣師を辞めて、この街で僕と一緒に暮らしてほしいです」
「んー、そんなこと言われても、私はキミのことを全然知らないよ」
「僕はまだ学生です、この街の学校に通っています。来年には卒業して魔法剣師になって、そしてこの街の自衛剣師団の仕事に就こうと思っています」
「…………そっか、魔法剣師になるんだ」
「自衛剣師団はあまり給料がいい仕事ではありませんが、街の治安を守る大切な仕事だと思っています。贅沢はそんなに出来ないかも、でも蓄えも少しはあるので貴女に苦労はかけさせません。僕はこの街で貴女をずっと守りたい、貴女を愛しています」

私は少し喜んでいるのかもしれない。
そして、私が目指して成れなかったものに成る彼を少し羨んで、怒りに近いの感情が湧き上がっているのだろう。
そして、そんな彼も自分も真面目に見れないことが悲しいのだ。

彼の真っ直ぐな目を見て、私は昔を思い出した。

私を街へ導いてくれた、男を思い出していた。
その男の目は濁っていて、目の前の彼とは似ても似つかない目をしていた。
ただ濁った目の奥に、汚れることのない、澄んだ光があったような気がしたのだ。

きっと私はその男を愛していたのだろう。
だが今となっては、男が私に与えてくれた喜びすら、私を濁らせていた気さえするのだ。
あの日、あの男に出会わなければ、夢は夢のまま、愛は愛のまま、星のような輝きのまま、触れられず、汚れず、生涯を終えたのかもしれない。

「ねえ……街の中心に、高そうな宝石店があるよね。そこにさ『金魚鉢』という、キレイな宝石で細工された鉢があるんだ、どうやら魚を入れるらしいんだけど。金持ちの道楽だよねw あれさ……買ってほしい、そう私が言ったら買ってくれる?」
「金魚鉢、一度だけ見たことがあります。今すぐに、は買えませんが貴女が望むなら、頑張って働いてプレゼントします!」

可愛い人だと思った。
私はグラスに入ったお酒を飲み干すと、一気にアルコールが回ったのか、酒場のランプがチカチカと目の前がぼんやり滲んだ。
「ちょっと用を足してこよう」そう言って立ち上がるも、ふらふらして彼に「大丈夫ですか」と支えられてしまった。
彼の腕、胸の温かさが私に伝わる、とても心地良い、だから私は彼を突き飛ばしてしまった。

「ハァハァ…………ふぅ…………愛はさ……愛は水のようなものさ、私の中から溢れ出る水、いっぱい溢れちゃうようーニヒヒw ふふっ…………喜びに触れて濁り、怒りに触れて乾き、悲しみに触れて汚れていく。愛には喜びも怒りも悲しみも必要ないよ。ただ楽しさだけがあればいい。ところでキミは私を生涯愛すると言ったけど、現実を見たほうがいいね。金魚鉢も買えないキミが私に愛を語る資格なんて……ね。溢れ、こぼれ、溶け合い、そして乾いてしまう、二人の愛はいずれ枯れてしまうんだよ。そして何年も経った後にキミは気付く、キミの掌が何も掴めていないことにね」


追加
5/0/0/3/魔魔魔魔魔魔/水の愛「鈍色に汚れ枯れていく」


オーナー:hosa

(出典:マーガレット百年戦争)

評価数:0


名前:呪いの愛について 前編
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:6
剣技:
 ・召喚剣<5/0/0/3/速護熱速衝衝/貴族(アンヌ)>
 ・召喚剣<5/0/0/3/速護熱衝魔絶/ドミニオン>
 ・召喚剣<10/0/0/3/速護熱衝絶/愛する人>
 ・召喚剣<5/0/0/2/鏡鏡鏡鏡鏡鏡鏡/観測する愛>
 ・召喚剣<40/0/0/1/盾/不具の器>
 ・召喚剣<0/3/0/5/高高/スタラ将軍>
 ・召喚剣<15/0/0/2/速熱護絶重/ライトゲイザー>
 ・召喚剣<10/0/0/3/速熱熱衝絶/金魚鉢>
 ・召喚剣<5/0/0/3/速護熱衝絶絶/灰の愛>
 ・召喚剣<5/5/0/2/高斬/シャルロット・セクサロイドの場合>
 ・召喚剣<5/0/0/3/魔魔魔魔魔魔/水の愛>
 ・召喚剣<35/0/1/1/命/<命の炎>>
 ・召喚剣<20/0/0/3/鏡鏡鏡/銀械ワグマゥギズ>
 ・召喚剣<35/0/3/0//報復>
 ・裏切書簡

設定:
人は愛する人を失ったとき、生活を変えるのだろうか。
それとも、愛する人が居た時と同じように、毎日を繰り返すのだろうか。

魔法の都市に生まれた彼女は、ゆとりある生活を過ごしていた。
祖父と二人で暮らしていたが、魔法研究家の祖父はそれなりに裕福でお金には困らなかった。
母は生まれたあと、しばらくして死んだ。
父は彼女が物心ついた辺りの年齢のときに事故で死んだ。

彼女はそんな両親を見て、多くを望まず。
穏やかに長生き出来たら素晴らしい、そう考えていた。

ところが、そんな彼女の思いは関係なく、周りの環境は変わっていった。
祖父が王宮魔法学者に選ばれ、一緒に王族の城に住むことになり、そして彼女が城の生活に慣れた頃、王子の妻となる。
彼女は戸惑ったが、良くしてくれた王子の願いを断る理由も無かった。

その頃から彼女は毎日、30分程度の魔法の儀式が行われるようになった。
それの影響なのか、彼女の髪は静電気を帯びているように逆立ったりしていた。
彼女は不思議に思ったが、王室の儀式の一つなのだろうと特に不満を述べることもなく、不自由の無い生活を過ごしていた。

そしてあるとき、戦争が起こった。

王室の広間、祖父が剣師と言い合いをしている。
「こっちに来るんじゃない! 早く逃げなさい!」
彼女は何のことだか分からない。
彼女は祖父に手を引っ張られ、走り出す。
「おじい様どうしたのですか? 私も戦います、逃げるなんて出来ません!」
祖父は背を向けたまま何も答えない。
「今更、どこに逃げるつもりだ! 国を裏切るのか!」
矢を放つ剣師。
剣師の放った矢は彼女の頭部を射抜いた。
祖父は彼女を抱きかかえ逃げる。

追加
40/0/0/1/盾/不具の器「愛するものを見捨てるくらいなら国なんて滅んでしまえばいい」


オーナー:hosa

(出典:マーガレット百年戦争)

評価数:0


名前:呪いの愛について 後編
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:6
剣技:
 ・召喚剣<5/0/0/3/速護熱護重重/呪いの愛>
 ・召喚剣<5/0/0/3/速護熱速衝衝/貴族(アンヌ)>
 ・召喚剣<5/0/0/3/速護熱衝魔絶/ドミニオン>
 ・召喚剣<10/0/0/3/速護熱衝絶/愛する人>
 ・召喚剣<5/0/0/3/速護熱衝絶絶/灰の愛>
 ・召喚剣<10/0/0/3/速絶絶絶熱/炎天使貪食>
 ・召喚剣<5/0/0/2/鏡鏡鏡鏡鏡鏡鏡/観測する愛>
 ・召喚剣<40/0/0/1/盾/不具の器>
 ・召喚剣<10/0/0/3/速熱熱衝絶/金魚鉢>
 ・召喚剣<5/0/0/3/魔魔魔魔魔魔/水の愛>
 ・召喚剣<15/0/0/2/速熱護絶重/ライトゲイザー>
 ・召喚剣<20/0/0/3/鏡鏡鏡/銀械ワグマゥギズ>
 ・召喚剣<5/5/0/2/高斬/シャルロット・セクサロイドの場合>
 ・召喚剣<35/0/3/0//報復>
 ・召喚剣<0/3/0/5/高高/スタラ将軍>
 ・裏切書簡

設定:
気が付くと私は古びた家に居た。

祖父が私に御飯を食べさせてくれている。
服を換えてくれている。
身体を拭いてくれている。
動かない身体、滲んだ墨のような視界。
ときどき歯に当たるスプーンの音が頭に響いた。

私は椅子に座っていた。
私は生きる屍になっているのだろうか。

ある日、なぜか王子が部屋に居た。
二人の声が聞こえるが何を言っているのか分からない。
祖父が王子に立ちはだかる。
王子は祖父をなぎ払う。

王子が私の前に立つ、王子は涙を流し私の頬を優しく撫でた。

---

魂が空に昇る。
意識が覚醒して行く。
家が見える。
外に出た王子は剣を胸に突き刺し自害していた。
悲しむ間もなく空に引き寄せられる。

私は自らの愛した国を見渡した。
私の愛した国の人間は死体に変わっていた。

空を巡ると同時に私は全てを理解した。
自らが死ぬべき存在であった事を。兵器であることを。
この国に敵意を持つ者を皆殺しにするための切り札であることを。
剣師に乗り移り、剣師を切り裂き、剣師に切り殺される。

力が溢れている。
力が目的を果たせと囁く。
「こういう理由だったのか」
私は感情もなく呟いていた。

私の愛した人がそれを望むなら。
私の愛した国が消えてしまったのなら、その罪深き剣師達を殺し続けよう。
愛する人が望んだ行為を、ずっと忘れないように。
例えその行為の意味を忘れてしまっても、ずっと繰り返そう、自らが消滅してしまうまで。

「きっと愛とは、繰り返す事なんだろう。まるで呪いのようだな、まあ、なぜ繰り返しているか、もう思い出せないがね。ハハッ」


追加
5/0/0/3/速護熱護重重/呪いの愛「愛する人への愛のしるし」


オーナー:hosa

(出典:マーガレット百年戦争)

評価数:0


名前:ウサ朗の愛について
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:6
剣技:
 ・召喚剣<5/0/0/3/速護熱護重重/呪いの愛>
 ・召喚剣<5/0/0/3/速護熱速衝衝/貴族(アンヌ)>
 ・召喚剣<5/0/0/3/速護熱衝魔絶/ドミニオン>
 ・召喚剣<10/0/0/3/速護熱衝絶/愛する人>
 ・召喚剣<5/0/0/3/速護熱衝絶絶/灰の愛>
 ・召喚剣<10/0/0/3/速絶絶絶熱/炎天使貪食>
 ・召喚剣<5/0/0/2/鏡鏡鏡鏡鏡鏡鏡/観測する愛>
 ・召喚剣<5/0/0/3/鏡鏡鏡鏡鏡鏡/血の愛>
 ・召喚剣<40/0/0/1/盾/不具の器>
 ・召喚剣<10/0/0/3/速熱熱衝絶/金魚鉢>
 ・召喚剣<5/0/0/3/魔魔魔魔魔魔/水の愛>
 ・召喚剣<15/0/0/2/速熱護絶重/ライトゲイザー>
 ・召喚剣<20/0/0/3/鏡鏡鏡/銀械ワグマゥギズ>
 ・召喚剣<5/5/0/2/高斬/シャルロット・セクサロイドの場合>
 ・召喚剣<35/0/3/0//報復>
 ・召喚剣<35/0/3/0//ウサ朗の愛>
 ・裏切書簡

設定:
眠る転生さんの夢がウサ朗に流れ込んでいた。

「これは……転生さん!?」
ウサ朗の声に反応してビクンと身体を震わす、そしてゆっくりと目を開け身体を起こす転生さん。
目を覚ました転生さんは遠くを見つめ、ウサ朗に背を向けたまま涙を流していた。
「なんだか……あまり思い出せないけど……悲しい夢を見ていたようだ」
さっきのは何だったのだろうか?
ウサ朗はそう思ったが、転生さんを見ていると聞けなかった。
「元気出して、転生さん。ボクがついてるよ!」
ウサ朗の言葉に転生さんは思わずフフと笑ってしまう。
「ありがと、ウサ朗……ところで、ウサ朗は愛を知りたがっていたけど、私が見てきた愛から何か分かったかい?」

転生さんが語ってくれた愛はどれも難しく、ウサ朗にはよく分からないものだった。
だがウサ朗は分からないなりに、それぞれの愛について考え、そして答えを出していた。
「うん、ボクも愛を語るよ。愛は大好きな人と一緒に居ることだよ」
「ほう、それはどういうことなのかな」
「大好きな人をずっと大好きで、ずっと一緒に居るんだ。ずっとだよ、一年中。晴れの日も、雨の日も、曇りの日も、雪の日も。好きな人と手を繋いで、一緒に暮らすんだ。でもときどき会えない日があるかもしれないけど、そのときはまた次に会えるときの事を考えるよ。会ったときに一緒に何を食べようとか、どこにデートしようとか、そういう風に毎日が大好きな人と作られていくんだ。だから愛は一緒に居ることなんだ。大好きな人と、沢山の大好きと沢山の毎日が積み重なって、愛になるんだと思うよ」
「なるほど……それがウサ朗の愛か」
「そう、これがボクの愛だよ」
「とても素晴らしいな……ウサ朗らしい、可愛い愛だと思うよ。カワイイな」
「もうー、茶化さないでよー」
「ウサ朗が一人のときは、誰の事を考えているのかな。私だったら嬉しいな」
「(そ、それはもちろん……ってそんな恥ずかしいこと聞かないでウサー)」
「フフッ、聞こえてるよ。……ありがと、ウサ朗」


追加
35/0/3/0//ウサ朗の愛「一緒に居たい大切な人を守るよ」


オーナー:hosa

(出典:マーガレット百年戦争)

評価数:0


名前:愛の話について
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:6
剣技:
 ・召喚剣<5/0/0/3/速護熱護重重/呪いの愛>
 ・召喚剣<5/0/0/3/速護熱護重重/大砲>
 ・召喚剣<5/0/0/3/速護熱速衝衝/貴族(アンヌ)>
 ・召喚剣<5/0/0/3/速護熱衝魔絶/ドミニオン>
 ・召喚剣<5/0/0/3/速護熱衝絶絶/灰の愛>
 ・召喚剣<10/0/0/3/速護熱衝絶/愛する人>
 ・召喚剣<10/0/0/3/速絶絶絶熱/炎天使貪食>
 ・召喚剣<5/0/0/2/鏡鏡鏡鏡鏡鏡鏡/観測する愛>
 ・召喚剣<5/0/0/3/鏡鏡鏡鏡鏡鏡/紅音モーテル>
 ・召喚剣<40/0/0/1/盾/不具の器>
 ・召喚剣<5/0/0/3/魔魔魔魔魔魔/水の愛>
 ・召喚剣<15/0/0/2/速熱護絶重/ライトゲイザー>
 ・召喚剣<10/0/0/3/速熱熱衝絶/金魚鉢>
 ・召喚剣<20/0/0/3/鏡鏡鏡/銀械ワグマゥギズ>
 ・召喚剣<5/5/0/2/高斬/シャルロット・セクサロイドの場合>
 ・召喚剣<35/0/3/0//報復>
 ・召喚剣<35/0/3/0//ウサ朗の愛>
 ・裏切書簡

設定:
生まれたときから見えていた私には愛が理解できない。
愛とは一体何なのだろうか。
見えない人の祈りのような気さえする。悲しいわね。

愛は不完全なものなのだろうか。
ならば私が愛を否定しよう。

愛は唯一のもの、愛するもの以外を愛する事は出来ない。
愛は死を越えたもの、死に干渉されてはならない。
愛は生を越えたもの、生を恐れてはならない。愛するものが死んだ後の世界の自身を見てはいけない。
愛は他者と進むもの、他者の魂を愛さないのなら、終わらない恋を繰り返す。
愛は辿り着くもの、最初からそこにあるものは愛の欠片でしかない。
愛は感情を越えるもの、停滞した魂では愛を育む事が出来ない。
愛は共有するもの、観測した情報だけでは愛に触れることすら出来ない。
愛は喜怒哀楽を有するもの、欠けた心では愛を見ることすら出来ない。
愛は魂に刻み込まれるもの、繰り返しても忘れられない、愛を忘れた愛する行為は愛に辿り着けない。
愛は恋を上書きするもの、恋が愛に変わるときを迎えなければならない。

目に見えず形も無く、存在すら証明出来ない。
でも……私は愛が知りたい。

私はこの場所でずっと愛を探していよう。


追加
5/0/0/3/鏡鏡鏡鏡鏡鏡/紅音モーテル「あなたの紡ぎだされる愛を見続けているわ」

色々と後で更新します。


オーナー:hosa

(出典:マーガレット百年戦争)

評価数:0