名前:灰の愛について 前編
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:3
剣技:
 ・召喚剣<5/0/0/4/速鏡熱衝絶/弑する愛>
 ・召喚剣<5/5/0/2/高斬/チャイルド・チルドレン>
 ・召喚剣<5/5/0/2/高斬/シャルロット・セクサロイドの場合>
 ・召喚剣<5/0/0/3/鏡鏡鏡鏡鏡鏡/血の愛>
 ・召喚剣<20/0/0/3/鏡鏡鏡/銀械ワグマゥギズ>
 ・裏切書簡

設定:
人の命には限りがあり、誰もみな死んでいくのだ。
愛するものが自分よりも先に死ぬと分かったとき、人はどう愛を貫くのだろうか。
愛するものが死んだあと、愛するものが愛したものを愛するのが愛なのか。
だとすると彼の最後もまた一つの愛の形なのだろう。
愛するものを愛し、そしてその望みを叶え、灰になった愛の話。

生きる喜びも楽しさも意味も見つけられず、惰性で生きてきた男が居た。
頭は良くなかったが、人の感情を汲み取ることに長けていた彼は、嘘で塗り固められたこの世界に何ひとつ希望を見出せなかった。

彼は一人の少女を愛した。
少女と居るときだけ心に温かいものが満ち溢れるのを感じたから。

その少女には家族は居ない。
血を分けた兄弟も居ない。
友達も居ない。

実際のところ、少女に両親は居た。
だが少女が難病と分かると、少女の両親は多額の金を病院に渡し、少女を病院に預けたまま一度も顔を出すことがなかった。

少女はずっと孤独だった。
そんな少女を彼は愛した。

少女も彼を愛した。彼以外、愛するものは存在しなかった。


オーナー:hosa

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(掌)