名前:剣王アリス
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:5
剣技:
 ・召喚剣<5/0/0/1/速鏡鏡鏡鏡鏡鏡/星の精霊石>
 ・召喚剣<5/0/0/2/死速護速熱衝衝/赤の精霊杖>
 ・召喚剣<5/0/0/1/速魔魔魔死死死/緑の精霊石>
 ・召喚剣<10/0/0/4/熱熱斬斬/老人マートン>
 ・召喚剣<5/0/0/3/速熱護衝衝絶/糸の精霊石>
 ・召喚剣<35/0/3/0//石の精霊人形>
 ・召喚剣<50/0/0/0/(田畑)/黄の精霊石>
 ・召喚剣<35/0/3/0//磐の精霊柱>
 ・裏切書簡

設定:
アリスはついに自分の住む城へと帰ってきました。
しかし、様子がおかしいのです。先代女王の母が亡くなってから、城や周りの街はどんどんさびれていったはずでした。そこはかつての賑わいを取り戻していました。いいえ、それ以上の喜びを感じます。
「女王様ばんざい!」の声があちこちで上がっています。城の門はなぜか解放されていて、様々な身分のおびただしい人々でいっぱいでした。許可のない者は通すことのなかった厳格な門です。アリスは何かを言おうとしても、にぎやかさに掻き消されてしまいます。
人込みの中に見覚えのある姿を見つけ、アリスは追いかけて行きました。たどり着いた先は、静かな庭です。
「あら…あなたは一体誰かしら。わたくしは身分など気にしませんので、自由に遊ぶといいですわよ。今はお茶をいただいていますの。あなたも、どうかしら」
アリスと同じ年くらいのきれいに着飾った女の子が話しかけます。そして、そこには見覚えのある猫族の二人がいます。
「リン…それにダイナ…」
「うふふ。可愛くてお利口な猫さんたちですよ」「な…何なのよ!私がこの国の女王アリスよ!あなたは一体何者なの!」
アリスはどうしようもない怖さに取り乱しました。ダイナらしき猫族は、女の子にそっと耳打ちします。
「まあ!ただの道化か何かだと思っていたら、本物のアリスなの!国境での戦いで死んだと発表があったばかりなのに。見たことなんてなかったから、わかりませんでしたわ。そう、あなたがアリス…。とりあえず先代には敬意を払いませんと。座ってくださいませ。ダイナ、最高級のお茶をお出しして」
「はい、リデル様…」
「リデル…?」
「申し遅れました。わたくしは、『剣の聖女』リデル。ただの農民出身なんですけど、皆が持ち上げるのでついつい乗ってしまいましたの。先代のアリス様は、赤盾との戦いで亡くなったことになっています。そして、恥ずかしながら剣の腕を見込まれたわたくしが、騎士団をはじめとする新しい勢力の方々の協力を受けて後を継ぐことになったのです」
「でも、私が帰ってきたからには…」
「いいえ。そういうわけにはいきませんの。アリス様、よくお聞きくださいませ。あなたは王位についてからずっと、私たち剣の国民に見向きもせず、赤盾を倒すことばかり考えていましたね。おかげで、騎士団…諸侯…民たちは皆あなたから離れていきました。あなたは財産を戦いと自分のぜいたくにばかり使っていましたね。わたくしもよく分かります。そうして城に閉じこもり、下々の者には顔を見せず声も聞かず…」
「…」
「それは、いけない事ですよね。国王として。民たちはあなたの裏で協力することにしました。あなたがこうして失敗をすることを待っていたのです。心配いりません、先代様。この先はわたくしたちでうまくやっていきます。協力して、赤盾も倒します。あなたは今までに嫌われた分の償いでもしていて下さい。…ここにいて身分がばれたら処刑されるかもしれませんね。わたくしもそうしたいところです…が、わたくしは聖女。慈悲をもってあなたのことは秘密にします。今ならそこの薄汚い旅人といっしょに出て行くだけで良いですわ。死亡記録はそのままにします。二度とその姿を見せないで下さい」
「…」
「旅費として、ぜいたくの証であるその銀のブーツを高値で買い取って差し上げますわ」
「やめて!これがないとうまく、歩けないの…」
「もっと安くて丈夫な靴をはきなさい。その青いアクアマリンも良い値が付きそうですね。共有の財産としましょうか」
「やめて…」
「ふふふ。かわりと言っては何ですけど、宮殿の柱をあげますわ。ちょうどずれてて邪魔だったんです。まあ素敵!これでお上手に旅ができますわね。ジニスターにでも行って来たらどうですか?赤盾が可愛がってくれますわよ」
アリスは、デクスターの女王の座を奪われました。

「旅人さん…これで私も旅人になったわ。ねえ、今度はあなたにどこかに連れて行ってもらいたいの。…全然分からないの、困ったわね」
「アリス!アリス!見つけたぞ!」
「お爺さん、もう私なんかについてきても無意味だわ。これからは新しい女王様のもとで暮らしやすくなりそうよ…」
「いいや!アリスでないといかん!死臭がぷんぷんするわい!名誉に死にたいんじゃ!今ならアリスの方が名誉に死ねそうじゃ!」
「嫌な言い方ね。好きにするといいわ」

夜になり、アリスは星空を見上げました。
すると、星が一つ流れました。
流れた星から声がします。
『やあやあやあやあやあやあ!たびと、たびびびびと、たびびびびびびびびと、旅び人だね!困ったときは星を見上げるといいよ!古来から旅び人は星を見て道を決めたというよたぶん!星、ほし、星はどこにあるかな!ほらほらほら!!』

剣の聖女リデル:アリスと歳が同じの、農民の少女。ある時女神の啓示を受け、デクスターの騎士団の門を叩くことになった。それまでは剣に触れたことのない彼女だったが、神の言うとおりにめきめきと剣を上達させた。年齢のせいもあり最強とは程遠いが、上品な振る舞いと優しい性格、そして美しい容貌で人々から絶大な人気を獲得した。国境での戦いの女王軍の大敗と女王アリスの死亡報告により、デクスター政権は崩壊する。勢いを増し続けるデクスター国第二の戦闘勢力、デクスター騎士団がこうして次期女王にリデルを指名した。国民たちは新しい女王の誕生を喜んだ。リデルは政治でデクスターの総力を集めてから、ジニスターとの戦争を終わらせるつもりである。そのために、各地の諸侯に書簡を送り続けている。

磐の精霊柱:一見硬そうな固体のようだが、実は液体である。その証拠に、少しずつずれている。新しい女王リデルの不興をかい、城から撤去された悲しき柱。剣の城の七不思議の一つだった。

星の精霊石:精霊の宿る石はほぼ全てこの大陸から出土されているが、この石は空から降ってきたようだ。封じられている精霊も何だかおかしい。


オーナー:kusa_hen

評価数:2
(suika)(niv)


クサヘンさんは執拗に柱ネタを使いますね (suika)(05/28 00時59分34秒)

なんだこのどうしょもない爺さんはwww (niv)(05/28 01時11分26秒)