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長い間私は待っていた。
長すぎる間、私はただ待っていた。

誰かが私を理解してくれるのを。
誰かが私に理解を求めてくれるのを。

誰かが私を許してくれるのを。
ありのままでいいと、そのままでいいと言ってくれるのを。
誰かが私に許しを乞うのを。
ありのままでいさせてくれと、そのままにしておいてくれと。

長すぎる時の中、私はただ待っていた。
唯一にして相対にして絶対なる他者を。
待っていた。ずっと、ずっと、待っていた。
探し続けていた。
そんなものは無い、と遠くで声が聞こえても、ずっと。

その感情を愛と呼ぶには、あまりにも。

オーナー：nitoro

(出典：灼熱祭2nd)

評価数：2
(悪鏡)(elec.)