名前:旅人アリス
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:6
剣技:
 ・召喚剣<5/0/0/2/死速護速熱衝衝/赤の精霊杖>
 ・召喚剣<5/0/0/3/速熱熱絶絶絶/十字の剣>
 ・召喚剣<5/0/0/1/速魔魔魔死死死/緑の精霊石>
 ・召喚剣<★10/防御無視/絶対防御/2/速重熱絶衝/ダラン兵>
 ・召喚剣<5/0/0/2/命鏡命鏡命鏡鏡/愛の精霊石>
 ・召喚剣<10/0/0/3/速斬絶衝熱/弥の精霊石>
 ・召喚剣<20/0/0/1/死速盾鏡鏡/黒騎士レムス>
 ・召喚剣<15/1/0/3/衝衝衝/蜂の精霊石>
 ・召喚剣<35/0/3/0//磐の精霊柱>
 ・召喚剣<50/0/0/0/(田畑)/黄の精霊石>
 ・召喚剣<35/0/3/0//石の精霊人形>
 ・裏切書簡

設定:
「俺も連れて行ってくれ。今ならこの剣と盾、少しは役に立てそうだ」
「…あなた、盾使いだったのね。盾使いの騎士は今、デクスターでは嫌われてばかりでたいへんなのよね、本当」
「赤盾が暴れる前は、注目されてたんだけどな。その頃、俺はまだガキだったが…」
「どうして盾使いになろうと思ったの?」
「…敵を知ることが大事だろう」
「ふーん。あなた、何か大切なことを隠してないかしら」
「か、顔は見せんぞ!」
「…え?見せてもらったけど別に普通の顔だって?つまんないのね」
「こら、俺といっしょで出番のなくて急に出てきた旅人!お前は黙ってろ!」

アリスは、デクスター歴代王の墓にいました。
十字の剣を手に取り、石の中にいる精霊に語りかけるように、その心を向けました。
懐かしい声が、アリスを呼んでいます。
『アリス…久しぶりですね。こうして魂だけになっても会えるなんて…』
「もしかして、お母さま…」
『ええ。私だけではないわ。皆がいます』
「ああ、お父様も…」
『アリス…』
『なるほど、君がアリスか。私はセントラよりさらに10代さかのぼる剣王で…』
『アリスよ、デクスターとジニスター双国は危機に陥っているのは分かる。しかし、わしらもどうしようもなくてのう』
『この剣には歴代デクスター王の魂がいる。そして、「月の盾」にはジニスター歴代の王の魂がいるわ。この十字の剣と月の盾は隣同士で置いてあって、互いにいる者の話を聞けるのよ』
『死んでから気づいたけれど、国民はみんな疲れている。戦争は早くやめたほうが良い。…と、盾の中の連中も言っとった』
『あなたも感じなかった?国々を巻き込んだ強い呪いの力が流れてる。今は皆、その話題でもちきりよ』
『現ジニスター王、あの赤い盾の王の周りは呪いのかたまりだった』
『私たち…精霊のような力は持たないけど、彼らよりも心が多くあり、思ったことを自由に話せるの』
『長く続く戦争で疲れきった大陸に、誰かが呪いの力を振りまいた。その源を断ち切ってほしい』
アリスの母セントラ前々女王、父親のアレクサンダー元国王、その前の代の…。
歴代のデクスター王たちがアリスに話しかけました。
『十字の剣は王の魂によって、力を保たれています。それが利用されるのならば、魂の私たちは剣の中を去りましょう。そうすればただの石の剣に戻ります』
セントラたちはアリスに別れを告げました。
「お母さま…」
『アリス。精霊とともに、戦場にかけられた呪いを解くのです。私たちは死者の国で引き続き、あなたのことを見守ることにします。いつの日か、また会えることでしょう、それまで立派に役目を果たすのです』
「はい、私…やってみせます。さようなら、お母さま、お父さま…」

十字の剣は力を失った…ように見えました。
そこにはまだ、一人の少年の魂がいました。
「あなたは…」
『僕は、クオート国王子のジャックと申します。…どうしても死者の国へと行けなくて、悩んでいるのです』
アリスは驚きました。
「まあ、ジャック王子…あの、伝説の?」
『伝説…後の世の人はそう言いますけど、実際は大したことはありません。僕の願い事を聞いてくれませんか。このままだと十字の剣から出られなくて…』
「ええ、何なりと」
『妹に会いたい…でも、妹は死んでいるのでどうしたら良いのか分からなくて。せめて、妹の足跡が知りたいのです』
アリスはいったん十字の剣をしまうと、神官たちのもとへ向かいました。

「アリス、どうだったんだ?」
黒騎士が聞きます。
「十字の剣にはまだ力が残ってるわ。時間がかかりそう。神官たちと話がしたいの」
「なるほど。難しい話だな、旅人よ。ちゃんとついて来れるか?」

弥の精霊石:ある刀鍛冶の作(何度も出てきた)である石の剣。知恵と悟りが固まった精霊が宿っている。運搬の際、隣に異教の神像が置いてあったため、うっかり宿るところを間違えたらしい。

黒騎士レムス:主を持たない騎士『黒騎士』の一人。盾国ジニスターの暴虐が発覚すると、盾を得意とするデクスター騎士が次々と迫害されていった。やがて彼らは『黒騎士』となった。両国の仲が接近したときは盾使いも敬われ、正々堂々とした決闘の武具として使われる。レムスは自分が『黒騎士』であること以外は明かさない。


オーナー:kusa_hen

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