名前:水の愛について 後編
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:6
剣技:
 ・召喚剣<15/0/0/2/速熱護絶重/ライトゲイザー>
 ・召喚剣<5/0/0/2/鏡鏡鏡鏡鏡鏡鏡/観測する愛>
 ・召喚剣<5/0/0/3/速護熱速衝衝/貴族(アンヌ)>
 ・召喚剣<5/0/0/3/速護熱衝魔絶/ドミニオン>
 ・召喚剣<10/0/0/3/速熱熱衝絶/金魚鉢>
 ・召喚剣<0/3/0/5/高高/スタラ将軍>
 ・召喚剣<5/0/0/3/速護熱衝絶絶/灰の愛>
 ・召喚剣<10/0/0/3/速護熱衝絶/愛する人>
 ・召喚剣<5/5/0/2/高斬/シャルロット・セクサロイドの場合>
 ・召喚剣<20/0/0/3/鏡鏡鏡/銀械ワグマゥギズ>
 ・召喚剣<5/0/0/3/魔魔魔魔魔魔/水の愛>
 ・召喚剣<35/0/1/1/命/<命の炎>>
 ・召喚剣<20/0/3/1/死護/ぱんつ>
 ・裏切書簡

設定:
珍しい剣を振るのは楽しく、大変心地良い。
私が生を実感出来るのは楽しいときだけだろう。
もしこの世界に『愛』が存在するのなら、それは楽しいときに飲む水のようなものかもしれない。

「そう、お酒を飲んで楽しもうよ〜」

酒場で酒を飲む、当たり前の行為。
私は今さっき愛を言葉にした青年のコップにお酒を注いだ。

「僕が貴女に会ったのは、隣町に買出しに行ったときでした」

整った髪、高くはないが清潔感を与える服、とても真面目そうな青年だ。

「あー、確かにこの前まで隣町に滞在していたね」
「そしてこの街でまた出会えたことに、神に感謝しています」
「髪サラサラしてるね〜ニヒヒ」
「僕は本気です。剣師を辞めて、この街で僕と一緒に暮らしてほしいです」
「んー、そんなこと言われても、私はキミのことを全然知らないよ」
「僕はまだ学生です、この街の学校に通っています。来年には卒業して魔法剣師になって、そしてこの街の自衛剣師団の仕事に就こうと思っています」
「…………そっか、魔法剣師になるんだ」
「自衛剣師団はあまり給料がいい仕事ではありませんが、街の治安を守る大切な仕事だと思っています。贅沢はそんなに出来ないかも、でも蓄えも少しはあるので貴女に苦労はかけさせません。僕はこの街で貴女をずっと守りたい、貴女を愛しています」

私は少し喜んでいるのかもしれない。
そして、私が目指して成れなかったものに成る彼を少し羨んで、怒りに近いの感情が湧き上がっているのだろう。
そして、そんな彼も自分も真面目に見れないことが悲しいのだ。

彼の真っ直ぐな目を見て、私は昔を思い出した。

私を街へ導いてくれた、男を思い出していた。
その男の目は濁っていて、目の前の彼とは似ても似つかない目をしていた。
ただ濁った目の奥に、汚れることのない、澄んだ光があったような気がしたのだ。

きっと私はその男を愛していたのだろう。
だが今となっては、男が私に与えてくれた喜びすら、私を濁らせていた気さえするのだ。
あの日、あの男に出会わなければ、夢は夢のまま、愛は愛のまま、星のような輝きのまま、触れられず、汚れず、生涯を終えたのかもしれない。

「ねえ……街の中心に、高そうな宝石店があるよね。そこにさ『金魚鉢』という、キレイな宝石で細工された鉢があるんだ、どうやら魚を入れるらしいんだけど。金持ちの道楽だよねw あれさ……買ってほしい、そう私が言ったら買ってくれる?」
「金魚鉢、一度だけ見たことがあります。今すぐに、は買えませんが貴女が望むなら、頑張って働いてプレゼントします!」

可愛い人だと思った。
私はグラスに入ったお酒を飲み干すと、一気にアルコールが回ったのか、酒場のランプがチカチカと目の前がぼんやり滲んだ。
「ちょっと用を足してこよう」そう言って立ち上がるも、ふらふらして彼に「大丈夫ですか」と支えられてしまった。
彼の腕、胸の温かさが私に伝わる、とても心地良い、だから私は彼を突き飛ばしてしまった。

「ハァハァ…………ふぅ…………愛はさ……愛は水のようなものさ、私の中から溢れ出る水、いっぱい溢れちゃうようーニヒヒw ふふっ…………喜びに触れて濁り、怒りに触れて乾き、悲しみに触れて汚れていく。愛には喜びも怒りも悲しみも必要ないよ。ただ楽しさだけがあればいい。ところでキミは私を生涯愛すると言ったけど、現実を見たほうがいいね。金魚鉢も買えないキミが私に愛を語る資格なんて……ね。溢れ、こぼれ、溶け合い、そして乾いてしまう、二人の愛はいずれ枯れてしまうんだよ。そして何年も経った後にキミは気付く、キミの掌が何も掴めていないことにね」


追加
5/0/0/3/魔魔魔魔魔魔/水の愛「鈍色に汚れ枯れていく」


オーナー:hosa

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