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　スーは激怒した。必ず、かの効果過剰の黙祷を除かなければならぬと決意した。スーには戦略がわからぬ。スーは、ただの学生である。書を読み、友と遊んで暮して来た。けれども魔法に対しては、人一倍に敏感であった。

――走れ女郎スーの一節


「ちょっと聞きたいんだけど、コレ怒り顔に落書きしたの、誰？　ううん、怒ってない。怒ってはいないよ。で、誰？」

オーナー：tokunagi

(出典：スード・マーガレット・ハンドレッド)

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スーは、「黙祷のMP増加量よ。2であれ」と仰せられた。するとMP増加量が2になった。
ついでスーは、「被造物は、その種類にしたがって持てる剣を変ぜよ。」と仰せられた。するとそのようになった。

――スー世記　1章

オーナー：tokunagi

(出典：スード・マーガレット・ハンドレッド)

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倉石スーは戦う女の子だ。美少女戦士なのだ。
セーラー服を軽やかにはためかせて、彼女は戦う。
なんのために？　魔法のために。

――ネガティブハッピー・チェーンスーエッジ


「うわ、増えてるし……」
　いつの間に描かれたのか、落書きはちょっと放置がためらわれるレベルになっていた。
　仕方ない。犯人捜しは中断して落書きを消してしまおう。

オーナー：tokunagi

(出典：スード・マーガレット・ハンドレッド)

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　ハンカチを水で湿らせ、鏡で確認しつつ落書き部分をこすっていく。
　外道なことに落書きは油性だったので、犯人は見つかったら百叩きの刑だろうなあ。かわいそうに。
「あ、」
　怒りにまかせてこすりすぎたか、表面、マトリョックス部分まで削ってしまい、その下地が晒される。
　そこには、見たことのない紋様が刻まれていた。
「なに、これ……わ！」
　紋様が唐突に光を放ち、低くうなるような音が空間に響きだす。
　音はどこか人間の声に似ていて、というか、これは――
「――おとう、さん？」

オーナー：tokunagi

(出典：スード・マーガレット・ハンドレッド)

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