名前:これがああああああ最速のおおおおおおお
HP :5
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:6
剣技:
 ・デス剣
 ・入室剣<大丈夫!(入室者)の攻略本だよ!>
 ・加速剣
 ・加速剣
 ・加速剣
 ・加速剣
 ・加速剣
 ・加速剣
 ・デス剣

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『始まりの学者』


仲原一はただの科学者であったが、ふとした隙にうっかりと
科学を極めてしまった。ちょいとしたきっかけで一つの理論を
閃いただけなのだが、幸か不幸か、そいつがたまたま
この世の全ての理屈と合致していた。

仲原一は何でも作れるようになった。
それは西暦2000年かそこらの程度人間が築いてきた文明と
比べると破格のもので、やれ人間と同じくらいの人工知能や、
ほれ世界中の原子の動きを正確にシミュレートして未来に何が
起こるか予測する装置やらを作れてしまった。

仲原一は何でもできるようになってしまった。
この技術を世界に公開すればきっと彼は大金持ちになって、
国でも何でも支配できたに違いない。

でも彼はそんな事はしなかった。
父の代から継いだ仲原研究所は相変わらずひっそりとしたもので、
自分の作った発明品を人に与えたり自分に使ったりする事は
無かった。

彼は飽きてしまっていた。
完全な人工知能は完全すぎて全くといっていいほど喋らなかった。
喋ると自分が人類の脅威になると理解していたからだ。
予測装置は世界最高峰のコンピューターを使っても、1秒先の
未来を計算し終えるのに1.1秒かかった。
 他の何であってもそうで、この世界には魔法のような素敵な事や
不思議な事は科学ではおこりえない事が解ってしまった。
これが科学の究極なので発展しようもない。

何をしても自分の好奇心を満たす事はもはやない。
この世界は何もない無であると、気付いてしまったのだ。

世界にこれを広めたら、皆自分のようになって、病んでしまうだろう。
そう思って、あえて何もしなかった。
気が付かない方が幸せな事だってあるのだと。

そんな彼が、ついうっかりと、完全な人工知能を
どこかに落としてしまった。

それを普通の大学生が拾ってしまったので大変な事が起こった。

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オーナー:utsm4

(出典:妖精杯)

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