名前:Esquiler, the Martyrdom Torn
HP :25
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:3
剣技:
 ・加速剣
 ・斬撃剣
 ・鑑の剣
 ・鏡の剣
 ・デス剣

設定:
神さまは貌を持たない。神さまは偏在する。
セクトの人間は神<マーガレット>へと近づくために一度名と顔を捨てたが、それでは足りなかった。

 *

かつてサタネルと言う名の魔王が、剣師の精神を掌握することで世界の支配を目論んだ。
エスキラールが宇多の墓場と誤認していた灰色の空間は、彼女が挑み彼女の仲間だったものたちが倒した魔王、イクソバクノー(幾十許脳)の悪魔。
彼の認識の海の中に飲み込まれていた。灰色に見えた景色は構築した無数の剣師の途心<シナプス>を繋ぐ無限に近い数のスレッドの重なりだ。
エスキラールは衝撃剣のように甲高い叫び声を上げた。空間が軋み、糸の連なりが乱れ崩壊を始める。
高速高速斬撃斬撃斬撃蠱毒蠱毒蠱毒衝撃衝撃絶対絶対重撃重撃デスデスデス。切り裂くために想像され創造された概念。
ミームの死骸のうねりに巻き込まれた巫女の肌から、血のように赤い途心が流れ始める。
エスキラール自身である途心が、灰色のミルクの海に落とされた赤インクが広がるように自己を複製しながらネットワークを上書きしていく。
ゆっくりと、ゆっくりと溶けたバターが形を失うようにエスキラールの存在が、精神が、構成が引き裂かれ(esquil)ていく。
何も許されてはいない。快楽に捩れることも、悲鳴を上げることも、喜びに咽ぶことも、郷愁に浸ることも、憤怒に荒れ狂うことも。

 *

完全なる存在「マーガレット」を見つけるための戦い、それを人は「マーガレット」と呼んだ。
ゼロで割り切れるほどの長い斬り合いを経てもマーガレットは見つからなかった。
すぐ目の前にいたのに。あるいは見上げればすぐそこに。もしくは、握りしめる手の中に。

 *

誰もいなくなった「そこ」に音を立てず墓標のように彼女の仮面が落ちたとき、彼女の殉教はすでに完成していた。

ヴェロ目txt
http://stara.mydns.jp/upload/up/eskicool.txt


オーナー:suika

評価数:8
(theki)(kusa_hen)(L_D)(elec.)(niv)(stara)(samantha)(GinIsami)


>ゆっくりと、ゆっくりと溶けたバターが形を失うようにエスキラールの存在が、精神が、構成が引き裂かれ(esquil)ていく。
なんかかっこよく見えますが、日本人にしてみると「西瓜さんが西瓜のように叩き割られていく」みたいでかっこいいだけでなく面白いですが、かえって怖ろしくもありますね。 (niv)(12/04 22時44分36秒)

なぜ消したし (stara)(12/12 21時50分23秒)