名前:JuN
HP :55
攻撃力:0
防御力:0
素早さ:1
剣技:
 ・盾の剣F
 ・命の剣F
 ・回復剣F

設定:
聖者の里では武器は「不浄」とされる。
それを持ち、生活の一部とする人間もまた、同じとされる。

ある騎士の死に立ち会った。
…しかし彼は生前、武器を扱っていたため、「不浄」として葬儀を執り行われることはなかった。
騎士の亡骸は炎で灰になるまで焼かれる。
彼の象徴だった斧も厳重な「浄化」の儀式の元で打ち砕かれ、粉々にされる。
そして、それらは遠く離れた山の頂上で風に流される。

一方、盾を持つ聖者や一般の人々は丁重に葬られる。
まるで生きているときと同じように棺桶に入れられ、
名前のついた墓石の下に埋められる。
…尊い人物が後に復活できるようにとのことである。
その墓石には生前の出来事が細かに刻まれている。

――『深き森の聖者たち』一部より

26/06/XXXX
ジュールズ・ユーリックの13歳の誕生日。
彼女の本当のことを話したら嫌われてしまった。
「なぜ、もっと早く教えてくれなかったのか」と。
里の誰かがすでに彼女のことをジュールズ・ユーリックに話していたようだ。
私はジュールズ・ユーリックに彼女は剣士ではなく僧兵だと教えていた。しかし、それは間違いだったのかもしれない。
ジュールズ・ユーリックは私を罵った後、家を出た。
情けないが、私は足が震えて追う事ができなかった。

夕方、司祭に連れられてジュールズ・ユーリックは戻ってきた。泣いていた。
その顔が、彼女を余計に思い出させた。
私は苦しくなり、薬を飲んで寝た。

彼女が死に、その思い出は石に刻まれることはなかった。
私はせめてもの形見にと、その人生を最後までともにした剣をくれないかと司祭たちに頼んだ。
もちろん、断られた。
剣を浄化する儀式には、私も参加した。
剣が叩き折られ、剣でなくなる様子はまるで、
二度目の死を見ているようだった。
そこまでは、ジュールズ・ユーリックに話すことができなかった。
それから、彼女のことも次第に思い出せなくなっていった。

――回収したある聖者の手記より


オーナー:kusa_hen

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